猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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下北半島

 朝5時半に起きると外はどんより曇っている。朝は曇るもの、そのうち晴れると決め付け、飯を食い、出発の準備をする。なんだかんだで6時半出発。相変わらずの曇り空の中、恐山目指し走り出す。ここに来て始めて知ったことだったが、恐山は心霊スポットであるというよりも立派な観光地といった感じで、あちこちの道路標識に表示されていた。ちょっと安堵。

 恐山へ近づくにつれ、標高が高くなり、辺りは深い霧に包まれだした。全日本小心者選手権3位の実績を誇るヘタレはびくびくしまくりで、「幽霊が出ませんように出ませんように」と願いつつ走る。やがて霧が少し晴れだしたとき、湖が現れ、少し進むと恐山に着いた。

駐車場も広く、想像とは違った感じの恐山は入場料500円の観光スポットだった。ヘタレの想像では山を取り巻くように伸びるらせん状の細い道の脇にイタコさんが死者とのやり取りをしているはずだったが、どうやら勝手な思い込みだったみたいだ。

 入場料を払い、中へと進むと、イタコさんはまだ営業時間外で姿は見られず。長い境内の先に立派な薬師堂があり、その左から地獄めぐりなるものが始まっている。地獄めぐりは硫黄ガス吹き出る荒涼とした大地を巡る1周約40分の見学コース。想像ほどは怖くなかったが、服を着たお地蔵さんはなかなかの怖さだった。
恐山は霧がいい感じにかかって雰囲気あった。 極楽浜。酸性なのか水が青かった。極楽はこんな感じ?

 恐山を後に寒立馬のいる尻屋岬へ。尻屋岬への県道6号は北海道に負けず劣らずのハイスピード路で快調に飛ばす。しばらく行くと尻屋崎左の標識があるので、曲がるとへんちくりんなゲートがある。

尻屋崎への道は7時から17時までしか通行できず、それ以外の時間ではこのゲートが開かないという仕組みだ。知らんとゲートが開かんくてびっくりということになるので注意。ちなみにバイクは自動では開かず、ボタンを押してゲートを空ける仕組みになっている。
尻屋崎へ向かう県道6号はハイスピード路。 尻屋崎への道はゲート有。ボタンを押してゲートを開けるべし。

 尻屋崎に着くと予想に反して寒立馬の姿は見えず。どこだどこだ?と辺りを見回すが見当たらず。なんじゃい、いねーじゃねーかよと思って走り出すといたよ馬、馬、うーま。大柄な体に似合わず、とってもおとなしい寒立馬は近寄っての撮影も可能。ちょっとおっかなびっくりだったけど、ヘタレも記念撮影パシャリ。いい思い出になりましたわ。

 時期にもよるかもしれないが、寒立馬は岬先端ではなく、岬先端から少し南に下ったところにいるとみた。灯台周辺に馬がいなくても引き返さずに少し先に進んで見ると馬を発見できると思う。馬と会いたい人は覚えといてね。
尻屋崎灯台。ちょっと寂しげな感じ。 海岸でたたずむ寒立馬。じーとしてて動きません。
寒立馬と一緒にパシャリ。ビビリのヘタレは笑顔が微妙に引きつっているが、いい思い出になった。

 尻屋崎を後に大間を目指す。大間はあまりメジャーでないが、本州最北端の岬だ。やはり最北端と名のついたところは行っておかねば。そんなわけでたどり着いた大間は宗谷岬同様特に何もないとこで、最北端の碑とマグロの手繰り釣りのらしい碑があるのみ。周りには土産物屋が多くあるが、特に景色はよくない。ま、最北端に訪れたという事実があればよいか。

 一通り回った後、飯にする。今日はツーリングマップルに乗っているかもめ食堂の大間崎丼だ。店に入って注文をして、回りを見渡すとほとんどライダーではないか。しかもたいてい大間崎丼を食べている。やっちまった感バリバリ。出てきた大間崎丼はぼちぼちだったが、みんなと一緒の物を食べてることになんだか気分はもう一つ。ま、マップルを見んかったらいつもどおり海鮮丼で終わってたくさいから、変化があってよかったか。
最北端の記念碑よりこちらが輝いているぜ。マグロに乗った青年ヘタレ像。 大間崎丼は小ぶりなどんぶりに甘辛く煮たイカとホタテがこぼれんばかりに乗っている。ご飯おかわり可だったような。
 大間からR338を通り仏ヶ浦を目指す。R338は海沿いを走る道で海の景色が美しい。仏ヶ浦手前より山の中へ入り、仏ヶ浦付近で一旦海近くを走るが、その後はひたすら山ん中だ。

 仏ヶ浦とは佐井村の海岸線で2kmに渡り巨岩、奇岩が連なる部分を指す。

 仏ヶ浦は道路からではほとんどその姿を見ることができず、左の写真の展望台からも小さくしか見れない(写真は3倍ズーム写真でいいとこだけをトリミングして旨いこと見せてます。実際の展望台からの景色とはだいぶ印象が違います。)。

 仏ヶ浦をじっくり見るならば、仏ヶ浦駐車場から行き15分帰り25分の遊歩道を歩いていくか、佐井村または脇野沢村から出ている観光船に乗るかだ。

特に船からは仏ヶ浦の全景を楽しむことができてよいだろう。船で見る場合は時間に余裕を持っていきたい。
R338の道路わきにある展望台より仏ヶ浦を望む。
奇岩連なる仏ヶ浦。歩いてみるとその大きさや迫力が伝わってくる。

 仏ヶ浦の遊歩道をえんやこらと登りきり、やっとのことで駐車場についた。少し休んで脇野沢に向かう。今日は17時に脇野沢から対岸の津軽半島にある蟹田までを結ぶフェリ^−に乗る予定だ。仏ヶ浦から山岳ワインディングと化した道を順調に走り、脇野沢フェリー乗り場に着く。この区間、車はほとんどいなくて、予想より早く着いた。

 フェリー乗り場で乗船手続きをしてボケボケしてるとゼファー750にのった元気なおっさんがきた。ゼファーさんは東京から来て、ヘタレと同じく、フェリーで蟹田に渡るとのこと。

 時刻が来てフェリーに乗り込むと1時間くらいで蟹田に着いた。この日はフェリー乗り場を降りてすぐにある観瀾山公園キャンプ場に泊まった。夜早く寝たせいか、夜中に起きてしまい、トイレにいったが、恐山に行った日だったので夜中の道はいつもの10倍暗い怖かったぜよ。
仏ヶ浦から南は山間ワインディングロード。 脇野沢でフェリーに乗り込む。所要1時間、料金2440円。下北〜津軽へのアクセスに便利。


ツーリングデータ
7日目のルート
恐山 特徴 いわずと知れた日本最大の霊場。硫黄臭立ち込める荒涼とした大地がひろがり、そこを地獄と見立てた地獄めぐりなるものがある。あの世の人と話ができるイタコがいることでも有名。
料金 入場料 大人500円。
リンク むつ市観光課:http://www.mutsucci.or.jp/kanko/osorezan/index.htm
尻屋崎 特徴 寒立馬たたずむ開放的な岬。寒立馬は岬より南にいる。岬への道路は7:00〜17:00のみ開放(4月は8:00〜16:00)。他の時間はゲートが閉まる。
リンク 下北ナビ:http://simokita.org/sight/siriya/
大間崎 特徴 本州最北端の岬。最北端の碑有。大間はマグロ漁の漁港としても有名で、マグロのお店や碑がある。また、函館行きのフェリーも出ている。
リンク 大間町HP:http://www.net.pref.aomori.jp/ooma/
仏ヶ浦 特徴 白い奇岩連なる海岸線。国道からはほとんど見えない。仏ヶ浦へは駐車場から往復30分ほどの遊歩道歩くか佐井村等からでる遊覧船を使う。
リンク 下北ナビ:http://simokita.org/sight/hotoke/
下北汽船 特徴 脇野沢〜蟹田まで1時間で結ぶフェリー。下北半島から津軽半島へのアクセスに便利。
料金 3560円(バイク:2440円+旅客2等:1120円)
リンク 下北汽船:http://www.shimokitakisen.jp/
観瀾山公園
キャンプ場
特徴 蟹田フェリー乗場からすぐのところにある観瀾山公園にあるキャンプ場。目の前が海水浴場となっている。
料金 300円(だったような)
リンク http://www.aomoricolony.com/~kanita/kanko1.html





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