猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
車での観光記録と愛猫の紹介。

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その2



8/12
4:00起床。天気を見ると、晴れ予報は曇りのち雨予報に変わっていた。おのれクソ天気予報、あてにならない予報ばっか出しよって。お盆時期の東北、北海道の天気はホント当たらんな。

仕方がないので鳥海山に登るのを止めて蔵王と山寺観光に変更することにした。6:00に出発し、R113を快調に走る。R113は雪国の道路だけあって、橋とかのライトには三角の帽子がつけられていた。見慣れないのでちょっと面白い。
R113は最後まで快走の良い道だった。R13とぶつかってからはR13を北上。蔵王方面は今のところ展望は有りそうだ。よしよしこのまま持ってくれよと思いながら蔵王エコーラインへと曲がる。

エコーラインは初め山間の集落を行くが、次第に森の中へと入っていく。さらに進むと視界が開け、山岳道路らしくなる。曇っていていまいちだが、それでもなかなかの眺めだ。
蔵王のお釜に行くにはリフトか有料道路の蔵王ハイラインを使うが、より気楽なハイラインを利用した。ハイラインに入った途端にガスったが、駐車場に着くころにはそれも晴れ、今日は行けるかと着替えをしたのだが。。。
着替えが終わったころには再び深いガスの中へ。うーん、せっかく着替えたが、今日の登山は諦めのようだな。
それでも一瞬の晴れ間位あるでしょと10分程粘っているとその時が来た。一斉にお釜に駆け寄る観光客。良かったねお釜が見れて。この後すぐにまたガスってしまったが、お釜が見れただけでも良しとしよう。
蔵王を後に山寺に向かう。R13→県道24,62と走って山寺へ。「登山口」という山寺への入口っぽいところにバイクを止め(200円だったかな)、寺に向かう。

山寺はその名の通り、山にある寺で、山の斜面にいくつもの寺があり、それをめぐるのが観光?コースとなっている。山にあるので当然道は平たんでなく、階段が中心だ。郵便局の人も大変そう。
一旦階段を登りきると平坦な場所となり、根本中堂を始めいくつかの寺、神社がある。お地蔵さんもいくつかあり、水子供養の小さいお地蔵さんが印象的だった。
再び山に登る階段だという所で何やら門がある。ん、っと思ってみるとこの先は有料みたいだ。ちょっと驚いたが、考えてみれば普通かとも思う。
山門を過ぎると初めは森の中のしっとりした道を登る。結構いい雰囲気なんだろうけど、人が多くその良さがイマイチ感じられない。お盆時期だからしゃあないか。
仏像はいたるところにある。さすがは宗教の道。
一部は岩に掘られたりして、山寺が有名になっているのもうなずける。
が、いかんせん、やっぱり人が多すぎるのと階段の鉄の手すりがなかなかの主張で雰囲気が感じられない。うーん、有名になりすぎるのも考えものだな。

さて、階段を登りきると奥ノ院に着く。さぞかし立派かと思ったが、こじんまりしたものだった。まー、山の一番上にあるんだからそんなに大きな資材とか運べないし、こんなもんだろね。
その後、展望台である五大堂で麓の景色を眺め、駐車場へと下って行った。
山寺、観光地化され過ぎているのが少し気になったが、人の少ない時期ならもう少し雰囲気が楽しめそうな気がした。アジサイや紅葉が綺麗だったので、6月や紅葉時が良いのかな。
山寺を後に明日の鳥海山登山に備え、秋田に移動し始める。が、風邪が悪化してきて寒気がするので、少し暖かな状態で走ろうと長袖Tシャツを買うことに。

国道沿いの紳士服店に行くも長袖のTシャツが置いて無く、仕方がないのでイオンに行くことに。すんなり着くかと思いきや、ツーリングマップル頼りに行ったらかなり変なところを彷徨って、結局イオンに着いたのは1時間以上も後のことだった。いや、疲れたね。

無事に長袖Tシャツを手に入れて暖かになって秋田を目指す。降りしきる雨の中、R13を北上して新庄からR47へ。R47は最上川沿いを走り、なかなか良い景色だった。天気もあって写真はうまく写せなかったが最上川は悠久を感じるような大きく、雄大な川だった。
酒田に入るとR345に曲る。R345は車も信号も少ないとても流れの良い道路。米どころを感じる道を走って行くとR7にぶつかり、これを北上。

三崎公園のキャンプ場で泊まろうと思ったが、どうもしっくりこなかったので、そのままさらに北上して象潟海岸まで走った。象潟海岸ではちょうど夕日が沈むころで素敵な景色が楽しめた。

この旅一番の素敵な風景をまったり眺め、今日の宿泊地はここのキャンプ場にしようと決めた。
キャンプ場近くにはニャンコの姿も多かった。キャットフード買っておけば良かったな。
夕日が沈むと砂浜におかれた藁の小屋に地元の人々が集まってきた。子供の手には提灯があり、どうやら先祖供養の行事のようだ。
藁の小屋は何に使うんだろうと思っていたら、中にお供えものがしてあって、人々が祈りをささげていた。なるほどね。
小屋の隣には円錐形のこれまた藁でできたものがあり、それに火をつけて燃やしていた。燃え上がる炎を前におじいさんが音頭を取って歌を歌い始めた。「じいじいだ、ばんばーだ、この火の灯りで来とうね、来とね」。

「爺さん、婆さん、この火の灯りを目印に来てね」ってな意味のようだ。燃え上がる炎はご先祖が迷わず来れるような道しるべだったんだな。偶然来た象潟海岸で思いもよらぬ素敵な行事を見れてなんだかとても幸せだった。今日はいまいちな天気が続いたが、終わりよければすべて良しだ。
さて、お盆の行事も終わり、ようやくテントの設営にかかる。キャンプ場はこの象潟海岸のすぐ後ろ。灯りは多く、テントを張るのには苦労しなかった。

この日は珍しく、同じバイク乗りの方と話す。新潟から来ていたマッチョな人と、群馬から来ていただいぶ酔っていたおじさんと情報を交換してそれぞれの寝床に着いた。明日は晴れると良いな。。。


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