猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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その1



8/11
2019年遠征2つ目として巻機山登山口に移動していたが、平ヶ岳登山の足の疲れ(アキレス腱と膝)が取れず、巻機山をあきらめる。
ジョギングはしているが、登山とは使う筋肉が少し違うので足が持たない。残念だが、今日は休むか。

天気を見ると明日、明後日は良さげなの吾妻山に登ることにする。途中、喜多方で洗濯したり、景色眺めたりしながら移動。

久しぶりの浄土平は思いのほか人が少なく拍子抜け。1週間前の台風予報のせいか?
浄土平はガスがかかり、風も強く涼しいというか、ちょっと寒い位で寝苦しさは無かった。
8/12
3:30起床。空には星が瞬いている。天気はよさそうだ。
朝食を食べてぼんやりしていると段々明るくなってきた。

のんびりと着替えをして5:00出発。登山道はこちらの木道からスタートのようだ。地図と少しだけ違うな。
木道は直ぐに終わり、登山道が始まる。右手には一切経山がどーんと聳える。こんなに近くにあるのにな。火山規制でこちらから登れないのが惜しい。
登山道は森の中を緩やかに登りだし、その後、傾斜を強めて階段が現れたりするが、よく整備されて登りやすい。
傾斜が緩まり、平坦な道になると木道が現れて景色が開ける。いい雰囲気である。
木道を進んで行くと岩がゴロゴロした鎌沼(かまぬま)と姥ケ原の分岐にぶつかる。これを姥ケ原方面へ。

再び木道となり、そのまま進んで行くと木道の分岐にぶつかる。ここが東吾妻山への登山道入り口である。これを東吾妻方面へと進む。

木道の注意看板には3週間ほど前にクマが目撃されたとあり、誰もいない登山道にちょっとだけ不安がよぎった。クマ除けの鈴、持ってこれば良かったな。まさかこんなに人がいないとは思ってもいなかったからなぁ。。。
東吾妻山はここから見ると小高い丘のようで「吾妻」の名前を冠した山には見えない。標高は1975mと一切経山1949mよりも高いが存在感は一切経山の方があるな。
東吾妻山への道は最初はほどほどに刈り払いがされているのだが、それでもある程度の笹の張り出しがあり、濡れることも多々ある。
上部になるとなぜか刈り払いがされてないところもあり、朝露でびしょびしょになってしまった。露払い役は大変だ。早朝に登る人はカッパやザックカバーをしていくのが良いと思います。
朝露に嫌気がさしてきたころ、ようやく展望が開ける。やれやれ。
頂上は平坦で誰もいなかった。まだ時間も早いことがあるが、それを考慮しても東吾妻山はそれほど人気で無いのだろう。西吾妻と言い、「吾妻」の名を冠した山が人気がないのはちょっと不思議な感じだな。

期待した展望は薄いガスがかかってることもあり、ほとんど見えず。晴れたら磐梯山や猪苗代湖、遠く日光、越後の山々が見えただろうにちょっと残念だ。
それでも一切経山はじめ主稜線の山々は見えたので良しとするか。
朝露で冷えて寒かったので風裏でちょっと腹を満たし、下山。

下りも笹が残念だったのでテンション下がったが、綺麗なサンカヨウに元気をもらいながら淡々と下って行った。
分岐まで戻ると木道を姥ケ原分岐方面へと進む。

姥ケ原分岐はこんなところ。姥ケ原の端っこにあり、感覚的には今までの分岐もすべて姥ケ原分岐のように感じる。ちょっと紛らわしい。

まー、何はともあれ、ここで谷地平避難小屋方面へと向かう。
登山道はやはり刈り払いが十分でなく、笹と戯れながら進む。吾妻山は全般的に刈り払いが十分でない。百名山なのに意外だ。多分、最高峰の西吾妻だけ登って済ませる人が多く、他の登山道があまり通られないからだろう。
笹も残念だったが、足元も滑りやすくて残念である。石の種類の為なのでこれは仕方ない。せめて刈り払いがしっかりしてあったら印象も変わるだろうに残念である。
下っていくと辺りが松が多くなってきて、登山道の幅も広がり、歩きやすくなる。やれやれである。
その後、水量の少ない沢の渡渉を数回行うと、
湿原に出る。ここまでくれば谷地平避難小屋は近い。
この沢を渡ると谷地平避難小屋は直ぐだ。
谷地平避難小屋。あまり整備されてない登山道とはことなり、結構しっかりした作り。
中も綺麗だった。意外だ。

止まっている人がいるようだ。先ほどあった早い人かな。
谷地平避難小屋周辺は花が多い。つかの間の癒しの空間である。
谷地平避難小屋から少し進むと沢に出る。ここはちょっと開けており、休憩に良い。

登山道は沢を渡って続いていく。
谷地平からは登山道がとても不明瞭になるので注意が必要だ。それっぽい踏み跡や他の破線ルートなどがあった場合に案内看板が無いところもある。

ここは伸二郎が間違えたところだが、×で書いた登山道は中吾妻への破線ルートだが、今迄よりもしっかりした目印があり、また刈り払いもしっかりされており、こちらが正解だと勘違いして進んだ。
しかし、谷地平の湿地帯にならないし、沢が近すぎるのでなんかおかしいと思ってスマホの山と高原地図を見たら間違っていることに気づいた。現在地が表示されるスマホ地図は便利だ。GPSも持っているが、ザックから出すのが面倒でなかなか出さないが、これなら頻繁にルートが確認できて良い。

スマホ地図でなくともこのコースはGPSが必要と思ってよい。
間違えた分岐まで戻り、木道を行く。すぐに笹が覆いかぶさり、本当にこっちで良いか不安になる。このコースは刈り払いがされておらず、目印も少ないので迷いやすい。
笹帯を過ぎると湿地が広がった。ここが谷地平だ。コースあってて良かった。

目の前にある山々は明日歩く予定の吾妻山主稜線の山。左から昭元山、烏帽子山、ニセ烏帽子山、家形山。地味にアップダウンがきつそうだ。。。
谷地平は雰囲気の良いところで気分も良くなる。トンボ君、これからの登山道を頑張れるように励ましてくれてるの?ありがとね。
谷地平を過ぎると再び笹が覆いかぶさってくる。登山道は凄く分かり辛くて間違ったコースに行かないように注意しながら進む。このコース、利用者いないんかな?
笹を終えると沢を渡り、さらに進んで行くと、小さな沢で登山道が切れた。どこだどこだと探しながら少し進むと少し大きな沢に出た。が、登山道は見つからない。焦りながら探すとようやく登山道の続き発見。
その後も怪しげな踏み跡があったり、
倒木で登山道が切れてたり、藪をかき分けて巻いたりしてなかなか大変なルートである。

基本的に目印は凄く少ないので本当にあってるか不安になる。GPSを確認しながら注意して進んだ。
上部で沢にぶつかると沢沿いの登山道を進むが、踏み跡は薄く、目印も少ない。
さらに上部になると沢を進んだりするが、ここも目印は無いところが多く、本当にあってるのか不安になりながら進んだ。GPSは必須だ。

ここは実線ルート(通常登山ルート)ではなく破線ルート(バリエーションルート)がふさわしいと思う。実線だと思って初心者GPS持たずに入ったら遭難する可能性もある。
最後の方は沢だか登山道だかわからないところを笹を払いながら進む。本当に厳しいコースでとても長く感じた。実際に時間もかかってたし、大倉新道を通ろうと考えてる人は通常コースと違うということを良く理解してほしい。個人的には通ることはお勧めしない。
ながーいながーい悪路との戦いもこの湿原でようやく終わりを告げる。本当に長かった。。。


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吾妻山縦走 2019年8月12〜13日


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