猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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その2



縦走路に入ると東大巓方面は刈り払いがされているようだ。ひとまず安心。
東大巓は気持ちの良い山だ。木道が整備され、木々も高くなく空が広い。
大倉新道の疲れもあり、ちょっと休憩。明日行く峰々。のんびりした時間。やっとこさ吾妻山登山が楽しめた。
東大巓のピークははっきりせず、思わず通り過ぎてしまった。登山道から20m程脇に三角点があったが、景色は無かった。東大巓は良い山だがそれは頂上からの眺めでなく、途中にある湿原の眺めから来るもの。特に頂上から西吾妻山側は大きな湿原が広がりとても景色が良い。ここが今回歩いた中で一番良かった。

吾妻山は頂上を踏むよりもこちらの湿原をのんびりと歩く方が良いと思う。
東大巓付近の湿原で一人の登山者とあった。今日縦走路であったのはこの方だけだった。百名山の縦走路から考えるにあまりにも静かである。その理由は明日分かるのだが、それにしてもせっかく吾妻山まできてこの気持ちの良い湿原に来ないのはもったいない。

この方はお年は60を過ぎてそうだが、とても健脚で500mの登りを1時間でこなすそうだ。ひと月に3山登っているとおっしゃっていたが、やはり頻繁に登っている人は足ができているな。

このころからかなりのお疲れモードになってきて足取りが重くなってきた。道は木道だったり普通の登山道だったりするのだが、どちらも歩きやすい。
石は多いがグリップの利く石で歩きやすい。
木道も多い。足がぐちゃぐちゃにならずに済むのはありがたい。
ちょっと残念なのは所々刈り払いが不十分なこと。これが明日の一切経山の敗退にもつながるとはこの時は考えても無かった。
ゆるゆると登り返すと藤十郎分岐。ここで一休みしてると先ほど湿原であったお方が追い付いてきた。足取りが軽そうだ。なんでもワンコが待ってるらしく、帰らねばならないとのことだ。そりゃ、頑張らないといけませんな。
藤十郎からも気持ちの良い木道が続く。湿原は美しく、癒しをくれる。
が、どーにもこーにも疲れた。明日のこともあるので無理は禁物なのでしっかり休んで歩くことにした。あの登り返しを過ぎたら中大巓だ。
休憩の効果があったのか、中大巓の急登は苦にならなかった。
中大巓の急登を終えて振り返る。手前のピークが藤十郎。その向こうになだらかーに続くのが東大巓。吾妻山は深田久弥も述べているがはっきりしたピークがあまり存在しない。だからこれと言った代表する山が見当たらない。しいて挙げればやはり一切経山だが、山域全体で百名山と言った感じだ。
中大巓の登りを終えると大岩が連なる場所に出る。ここが人形岩だ。どれが人形岩かなと思っていたが、中央右のがそうかな?
人形岩から緩やかに木道を行くといよいよ本日のゴールである西吾妻が見えてきた。いったん下って登り返すがのしんどそうだが、それが終わったらゴールなので頑張れる。

鞍部で水を補給するのを忘れないようしないとな。
木道で無いところもこの辺りは非常によく整備されている。中大巓までは麓からロープウェーが通っており、ここから西吾妻に登山する人が多いためだ。本当は東大巓に行った方が魅力的なんだけどなぁ。
鞍部に下り、水場を探すが見当たらない。心配になりながら進んで行くと、西吾妻から下りきったところに分かりやすくあった。そして水はちゃんと出ていた。良かった。ここが涸れてたら今日の夕食がひもじいことになるとこだった。
一旦休憩して西吾妻への最後の急登を行く。ここは岩も今までより滑りやすそうなので気を付けて歩いた。
急登を終えると吾妻山らしく木道。
木道が終わると緩やかに登り、岩が連なる梵天岩に着く。
さらに進んで行くと岩がゴロゴロした平らな場所に出る。ここが天狗岩だろう。
天狗岩の端にある吾妻神社で今日の登山の無事と良い天気にお礼を言ってちょっと休憩。いや、疲れたね。
いよいよ本日のゴールである西吾妻小屋が見えた。あと少し、無事にたどり付けそうでほっとする。
西吾妻小屋までの道は平たんで歩きやすかった。

たどり着いた西吾妻小屋は誰もいない様子。西吾妻避難小屋はお盆は管理人がいると思っていたらそうではない純粋な避難小屋のようだ。

入り口を開けようとしたらなんと開かない!そんなバカな!

鍵をかけているようには見えないが、かかってるようで全然開かない。
既に時刻は16時。山を下るには遅いし、ビバークか。
電波があるのでスマホで休業してるかどうか調べたがそんなこともないらしい。
(というか、避難小屋だから休業もクソもないのだが)

その時、冬季小屋の入り口が目に入った。
冬季でない時に冬季の入り口が空いてる可能性は高くなさそうだが、
可能性があるところはすべて試すべし。

ハシゴを登って、ドキドキしながらドアノブを回すと、
開いた開いた開いたよ!
いやー良かった。

どうやら下のドアはノブが壊れているようで、いったん締めると開かないようだ。
何はともあれ、中に入れてよかった。
少し経つと2人組みがやってきた。
今日は伸二郎とこの2人組みだけ。
ロープウェー使えば1.5時間という立地条件の為か空いてるな。


ちょっと休憩した後、空身で目の前の西吾妻山頂へ向かう。

西吾妻は地図に書かれている通り展望なし。
まー、展望は他で楽しみましょう。とりあえず無事にたどり着いたので良かった。
夕食は久々の山カレー。いつものやつ。なんだか懐かしいねぇ。
疲労回復を考えてプロテインも食べる。これ、初めて買ったけど不味いな。糖質40%オフって、そのまま甘さが40%減った感じで不味いことこの上ない。砂糖をカロリーオフタイプにして甘さそのままにしてほしかったな。
疲れが良くとれるように7:30に就寝。明日も長いから頑張らねば。。。


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吾妻山縦走 2019年8月12〜13日


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