猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
車での観光記録と愛猫の紹介。

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その3



外輪山歩きはなかなか楽しい。なんと言っても眺めが良いからだ。
外を見れば雄大な緑の斜面が麓まで広がり、
内を見れば豪快な火山地形である千蛇谷が広がる。傾斜も緩くて楽だし、何とも気分が良い道だ。
また、伏拝岳までは花も多くて目を楽しませてくれる。

色がくっきりはっきりなチョウカイアザミ。
いつも端正なイワギキョウ。
とてもビビッドな色合いだったヨツバシオガマ。この色合い、好きだな。
ミヤマホツツジかな?ちょっとピンクいけど、たぶんあってると思う。
伏拝岳からの展望。たおやかさと豪快さが合わさった実に雄大な眺めだ。
鳥海山、思った以上に素晴らしい眺めだな。
伏拝岳からは湯の台口コースが分岐している。こちらのコースも人気があるようだ。開放的で眺めが良さそうで人気があるのもうなずける。
分岐から先はハイマツ帯となる。眺めは相変わらず良いが、
たまにハイマツが登山道にはみ出していてうっとおしい。雨の日なんかは結構嫌かも。
文珠岳まで来たら千蛇谷との分岐点も近い。少し離れた頂上を振り返り、しばし休憩。千蛇谷はあまり傾斜が強くない気がしていたが、こうしてみると最後の方はなかなか急だったんだな。
再び先を行くとほどなく分岐に着いた。ここからは往路を辿る。
行きと同じ道でも今日は全然飽きない。そりゃそうだ。行きはずっとガスってたもんな。こんなきれいな景色は見れなかった。花が様になる素敵な風景を。
御田ヶ原まで登り返し、振り返る。視線の先には鳥海山がどっしりとたたずんでいた。なるほど、晴れてたらこんな感じか。この景色が見えたら俄然登りでやる気が出るな。良い登山道だ。
御田ヶ原を過ぎると鳥海湖が見えてきた。火山らしい独特の風景。晴れてたらもっと綺麗だろうが、これはこれで雰囲気があるので良しとするか。
行きと同じ御浜小屋でパンを食べ、残りの行程を歩き切るエネルギーをたくわえる。足は少し疲れてきたが、素敵な景色が後押ししてくれる。夕景の日本海を眺めながら山を下るなんて、なかなかできないな。
賽の河原からは景色も単調になり、淡々と下る。途中、鉾立の展望台に立ち寄る。なるほど、こんな感じだったんだ。これはこれで良いけど、個人的にはガスってた行きの方が好きな感じかな。
展望台から登山口までは目と鼻の先。美しい日本海の夕景を楽しみながらまったり下った。最後まで素敵な登山だった。


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鳥海山 2014年8月

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