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みずがき山 '05年10月


破風山への登りはキツかった。

急傾斜がひたすら続き、ほとんど全て雪が柔らかく、足が埋まった。

アイゼンをしててもしっかりと刺さらず、踏ん張りが利かず、体力がどんどん消費されてった。少し登るたびに息が切れる。まだまだ先は長いというのに。。。
展望は木々の間からぐらいだったが、途中から木々が切れ、破風山方面以外の展望が開ける。

北を見れば両神山の荒々しい山稜や日光の峰々が美しい。
西を振り返れば木賊山がどっしりと構え、その後に甲武信岳の姿も見える。また、国師ヶ岳の眺めも見事だ。
展望をのんびり楽しみたいところだが、いかんせん、朝の寝坊がひびいて時間に余裕が無い。

写真もそこそこに西破風山を目指すが、グリップがきかず、思うように高度が上げれない。

たった100m登るのにいつもの倍以上の時間がかかってしまった。ちょっと雪山の大変さが分かったような気がするな。
何度も休憩し、息を切らせ登って行くと、よーやく西破風山に着いた。西破風山の頂上は木々に囲まれ、展望は無いが、やっとこさ急登が終わったことがうれしくて、展望など気にならなかった。
西破風山頂上は展望が無いが、西破風山から東破風山に続く稜線は展望が良い。

南側が開けており、広瀬湖や富士山、奥秩父主稜線の眺めが優れている。
西破風山から東破風山は地図で見るととても楽そうだが、雪の季節はなかなかえらい。

岩がゴロゴロしており、その間を埋めるように雪が良く積もっている。岩以外の部分を踏むと足がよく埋まり、ここも意外に体力が必要だった。

結局ここでもコースタイムを越える時間をかけてしまい、ますます時間的に苦しくなってきた。
東破風山からは急な下り。雪に両足をとられながらも急いで下っていった。
東破風山から鞍部まで下ると最後の登り返しである雁坂嶺が正面に見えてきた。あれを上り切れば後は下りのみ。あそこが最後のがんばりどころだ。

ちなみに、東破風山は2280m、雁坂嶺は2289mで雁坂嶺のほうが高い。雁坂嶺までは今急激に下ってきた標高以上の登り返しがある。ふーっ、疲れちゃうな。。。
雁坂嶺への登り返しはやはりキツかった。体力の消耗が激しく、少し登ってはすぐに息が切れる。靴の中は入り込んだ雪によりびしょびしょに濡れて冷たく、重かった。

天候もガスがかかり悪化。疲労と寒さでくじけそうになるので、60歩進んでは30秒休憩するといった具合にゆっくりだが確実に歩を進めた。

そんなかんなしてようやく雁坂嶺に着いたときはうれしかったのなんのって。
雁坂嶺から雁坂峠までは下りのみ。下っていく途中で靴の中の水が温かくなってきたことで周りの気温が上がってきたことを実感。ちょっとの標高差でこうも違うんだな〜。

靴の中が温かくなって着てからまもなく、木々が切れ、雁坂峠が見えてきた。うれしさのあまり、心の中で叫びまくった。
雁坂峠に着いたころには空も晴れ、峠は明るく、暖かな雰囲気に包まれていた。

時刻は13時。これなら明るいうちに下山できる。ホッと心をなでおろし、明るい峠の雰囲気を楽しんだ。

雁坂峠って良いとこだな。


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