猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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その2


主稜線を歩くとさっそく富士の景色が飛び込んできた。堂々たる赤岳と遠景の富士の組み合わせは何度見ても美しい。
主稜線を抜ける風は強く、この季節は寒くて堪える。そんな強い風をエネルギーに変えようと赤岳天望荘には風力発電の機械が並ぶ。太陽の角度が低い冬場には風力発電の役割は大きい。
そんな風の強い稜線上をちょいと震えながら進み、残すは赤岳への最後の急登のみ。

この季節、風は西から東へと吹き、最後の急登はわずかに東斜面を歩くので風裏になると思っていたが。どうもそんな感じで無いようだ。。。
実際、登ってみると、そんなに風裏でなく、結構寒い。体は動いていれば発熱して寒さはそれ程感じないが、表に出ている顔はとても冷たい。鼻の下や唇は風に当たると痛いほど。ちゃんと風を防げるフードやバラクラバ(目出し帽)は必須だな。
バテバテになりながら登って行くと赤岳頂上山荘のある赤岳北峰に到着。振り返った先には横岳から硫黄、蓼科へと延びる八ヶ岳主稜線が見事だ。
北八ツの向うには遠く妙高の山々も見える。
視線を少し西へ移せば美ヶ原の向うに北アルプスの山々がくっきり。今日は冬らしい澄んだ景色だ。
少し南へと歩き、赤岳頂上へ。頂上には伸二郎以外に1人だけ。夏や秋と異なり、この時期の平日はとても静かだ。
まず飛び込んでくるは富士山の景色。いつみても富士の姿は美しい。
南には権現岳と奥に南ア御三家。
頂上で、三脚を立ててまったり富士撮影をしようかと思っていたが、寒くてそんな雰囲気でない。いつもは風が当たらない場所も風が吹いていて、どこにいても寒い。

少し風が止むのを待ったが、そんな急に止むわけも無く、寒さに耐えかね、下山開始。景色が良いだけにもったいないが、まー、仕方ない。

頂上直下の岩場を過ぎると、正面の阿弥陀岳が美しい。裾野を広げ、実に雄大だ。もう少し雪が積もって真っ白になったらなお美しいだろう。
景色を楽しみながら下って行くと、文三郎への分岐に到着。文三郎尾根へと曲り、行者小屋へと下って行った。
行者小屋に着くと、風も弱く、ホッとする。振り返る赤岳は迫力ある姿で青空に聳えていた。今日は良い日だったな。
帰りは北沢経由にしようと思っていたが、出発の遅れが響いて時間が遅くなっていたので、往路の南沢を下った。

美濃戸まで来ると、もう林道だけだからとアイゼンを外して歩いたが、ツルツルのアイスバーンで幾度となくスリップ。登山道よりおっかない。

林道を嫌って途中からショートカットの登山道へ。こちらも雪はあるが、林道よりは凍結箇所も少なく安全だ。
再び林道に出て少し歩いたとき、後ろから来た車が「乗ってけ」と合図。ありがたやと乗せてもらうことに。この車、美濃戸山荘の関係者の車とのこと。今度、山荘訪れた時、なんか買わんとな。

美濃戸口まで送ってもらった後、着替えを済ませ、帰路へ。帰りの高速は混むことなく、スムーズに帰宅。さすが平日だ。

今日は久しぶりの登山でボチボチ満足な一日だった。
今年の赤岳は早くも厳冬期の雰囲気。
車も人もしっかりした雪山装備が必須かな。


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