猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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その4



塩見への登りはなかなかきつい。これまでの区間でちょいと疲れているせいか、なおさらこたえる。何度も振り返っては綺麗な景色を見ながら休憩した。
天狗岩が近づくとフォッサマグナを実感できる色の違う岩帯が出てくる。前に登った時もこの場所気になったっけ。高校で地理専攻しただけあるな。
天狗岩の岩場は鎖もあるが、特に難しくはない。ピークを越えると目の前に塩見頂上直下の岩場が現れる。おお、相変わらず迫力あるなー。
北を見ればすっかり晴れた空の下、南アルプス北部の峰々がとても綺麗に見えた。前は秋に登ったからわからなかったが、稜線は緑が結構きれいだ。
野菜ジュースを飲んでパワーをつけた後、岩場に取り付く。それ程難しいところや高度感のある場所は無いが、落石を起こしやすいので、浮石とかでないか、よーく注意して進んだ。
岩場を越えると高山植物が咲く開放的な道。傾斜も緩く、とても気持ちい。

以前は秋に登ったからわからなかったが、塩見頂上付近はとても花が綺麗だ。
タカネシオガマ。赤紫が綺麗だ。
イワベンケイ。高山植物の中でも1、2を争うほど好きな花。花の色合いもそうだが、茎の形もなんだか好きなんだよな。
高山植物の道を行くと、富士と東峰の展望が素敵な西峰に着いた。最高の景色じゃないか!
西峰から開放的な道をスーパーいい気分で歩くと東峰到着。360度の大展望。

東には蝙蝠だけへと延びる稜線とその奥に富士の姿。塩見の景色と言えば個人的にこれかな。
南には深い谷を隔てて荒川三山の姿。どっしりとした山容。大きな山だ。
西を見ると三角の西峰の向うに中央アルプス、乗鞍、北アルプス。絵になる景色。
北には稜線の向うに迫力ある白峰三山。塩見から見ると農鳥岳がずいぶん立派に見えるな。
どっかり腰を下ろし、パンをほおばる。視線の先には蝙蝠岳と雲と山並みに浮かび上がる富士の姿。やっぱり、富士の眺めは塩見からが一番だ。かっこいい。
頂上からの展望を十二分に満喫したあと、名残惜しくも下山開始。もう少し居たかったが、既に湧き上がってきた雲が午後の天気の崩れを伝えてる。のんびりしてると雨に降られそうだ。

西峰から少し下ったところでライチョウの親子にあった。今は子育ての季節なのかな。元気に育ってね。
頂上直下の岩場を終え、天狗岩を越え、ハイマツ帯まで下ってきた。三伏峠はまだまだ遠い。まー、頑張りますか。
塩見からの下りは登り返しが多く、下りとは思えぬほど疲れる。あの綺麗な景色を見る為だ。これくらい我慢しなければならないのだ。
三伏峠のテン場に戻り、テントを撤収したころにはすっかり辺りはガスに包まれていた。たまにポツリと来るが、まだ本格的な雨は降ら無さそうだ。

森の中の道を淡々と下って林道へ。帰りの林道がまた長かった。やっぱ林道は30分までだな。今度来るときは絶対チャリンコ持ってこよ。。。
50分程かかって登山者Pに着き、着替えを済ませ、帰路へ。

今回は雲こそ多かったものの、小河内、塩見ともに晴れて頂上に立つことができ、とても満足な山行となった。鳥倉林道からの小河内、塩見、展望よく、人もそれ程多くなく、おすすめ。


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