猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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その1
(千畳敷〜木曽殿山荘)


 朝4時、若者の集団がごそごそするので眠れず起床。夜のうちに準備しとけっちゅーんだ。

 まだ暗い1階に下りる。風の音が強い。外は強風が吹き荒れてるみたいだ。

 宿の親父は案外朝起きるのが遅く、下に数人が下りて食事を作っていてもずっと寝ていた。さすがパワフル親父。

 4時30分を過ぎると親父もようやく起きて、電気をつけてくれた。食事を取って、上下カッパを着込み、フル装備で外へ。

 風はきつく寒かったが、空は雲ひとつ無い晴天。最高だ。

 風によろめきながら、山頂にたどり着く。今日も山頂は風が弱い。既に来ていた他の登山者と供に夜明けの瞬間を待つ。
強い風が吹く日の出前。澄み切った空にはまだ星が輝いていた。今日も天気良さそうだ。 空木岳頂上にて朝日を待つ登山者。皆朝日が好きだな。

 辺りが段々と明るくなってくると山の形もハッキリしてくる。八ヶ岳は相変わらず分かりやすいな。

 何度か日の出と勘違いした若者グループの大声にうんざりする。頂上で雰囲気をぶち壊すセリフを何度も大声で言うのはやめて欲しい。おそらくリーダーがマナーを知らんのだろう。メンバーはお気の毒に。

 さて、そんなこんなで時が過ぎ、ついに本当の日の出の時刻となる。甲斐駒辺りが明るくなり、日が昇った。空はあんまり色がつかず、昨日の素晴しい夕日ほど綺麗でなかったが、一日の始まりを見たのは気分が良い。

 あたりは日の出撮影ラッシュ。別の若者グループは日の出をとても喜んでいた。良いね、若いって。
朝靄がかかる伊那谷の向こうには八ヶ岳の姿も。八ヶ岳はどこから見ても分かりやすい。 朝日自体はそんなに綺麗でなかった。まー、日の出とは周りの景色を楽しむもんです。
登る朝日にはしゃぐ若者達。そりゃ、こんなに綺麗な日の出に出会えたんだもんね。良いね若いって。

 日の出を見届けて空木岳頂上を後に、稜線を北へと進む。頂上〜しばらくは岩が多い。時々、クサリ場も現れるが、そう危険ではなく、「使えばより楽チンに登れます」程度のもの。ゆっくり確実に下れば何の問題も無い。

 見上げるような巨岩の間を下っていく。池山尾根から望む空木岳はなだらかなハイマツ帯のピークといった印象があるが、木曽側の尾根から見ると岩だらけの山だ。富士山などの独立峰を除き、山の多くは、見る角度によってずいぶん印象が異なる。だから、その山をしっかり楽しむにはなるべくピストンよりも縦走が良いかな。

 空木岳から木曽駒ケ岳への縦走路は尾根上を行くので展望がとても良い。木曽駒への稜線や南アルプス、御岳など常に見渡せる。高低差が激しく、かなりキツイが得られる景色はそれに見合ったもの。時間に余裕があれば縦走コースを選択して欲しいな〜。
日の出に湧く頂上を後に一人、稜線を木曽駒に向け出発。空木山頂からしばらくは岩場となる。 時折クサリもお目にかかるが、念の為に取り付けられた「親切」クサリで、特に危険箇所は無い。
それにしても空木山頂の岩はデカイ。 途中、休憩をしながら木曽駒を眺める。宝剣岳の山容は槍のごとく、遠くから見ても分かりやすい。
御岳もクッキリ。空木岳〜木曽駒への稜線は常に御岳の姿が見える。 晩秋の登山道に咲くイワツメクサ。ちいさいけなげな花。

 岩ゴロゴロ地帯を抜けると、急勾配の下りとなる。実に300m以上も下り、ヒザに負担がかかりやすいのでゆっくりと。
 
 稜線は所々、東側(伊那谷側)が切れ落ちており、注意が必要。
木曽殿山荘への下り。結構傾斜がキツク、スリップに注意。特に危険が無いように見えるが。。。 ところどころで伊那谷側が切れ落ちており、注意が必要。

 下りきったら東側岳への登り返しだ。その前に鞍部で休憩。ちなみに、木曽殿越山荘前のベンチは休憩が禁止みたいなので、ヘリポート側ベンチを利用したほうが良い。(伸二郎は注意された。理由はいろいろあるだろうけど、相変わらず木曽殿越山荘は気に入らん。俺は今後、絶対に利用しない。)

 東側岳への登り返しは急傾斜だが、思ってるほどきつくは無い。東側岳は空木岳の好展望地で、キリッと引き締まったカッコイイ空木岳が望める。午後は順光となり、とても綺麗に写すことができる。
木曽殿乗越まで下ると、東川岳への登り返し。空木〜木曽駒の縦走路はとにかくアップダウンが多い。 東川岳山頂。展望は素晴しい。
東川岳より空木岳を望む。東川岳は空木岳の好展望地だ。夕方が順光となり、特に綺麗だ。



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