羅臼平からしばらくはなだらかな道だ。晴れればさぞかし展望も良かろう。惜しいな。 しばらく進むとハイマツの中の細い道となる。視界は悪いが登山道は分かりやすく、分岐以外では迷うことも無い。ありがたい。 さらにずんずん進んでいくと岩清水という水場に着く。ここはその名の通り、岩から水がしたたり落ちている水場で、意外に味も良い。 |
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羅臼平からしばらくは平坦な道。 | やがてハイマツの中の細く緩やかな登りとなる。 |
岩清水。山頂までの最後の水場だ。 | 岩からしたたり落ちる水。味は意外に美味しい。 |
岩清水から先は傾斜がきつくなる。これまでの疲れも有り、かなりキツイ。しかし、ここでも高山植物が豊富で、それを力に先へと進む。特にチングルマの羽毛は綺麗だ。チングルマはいつ見てもいいねぇ。 途中から登山道は岩がゴロゴロした急傾斜となり、さらにきつくなる。ここではさすがに休憩回数が増えた。何度と無く立ち止まり、目の前を眺めて手前のピークを頂上と勘違いしては違うことを知ってガッカリして再び進むを繰り返す。 休憩しているときにふと気付いた。遠めから見てチシマギキョウと思っていた花が実は違う花だったことに。淡い色合いの花の先から細い産毛のようなものが出ている。なかなかきれいだ。初めて見た花にちょっと感動。雨の登山も捨てたもんじゃないな。 |
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傾斜がきつくなった登山道。ここでも高山植物が応援。 | チングルマはいつみても良い。なんちゅーか、形が良いのだ。 |
ハイオトギリかな?この辺の花は区別が難しい。 | 一段ときつくなる傾斜。さすがにバテて休憩が多くなる。 |
イワブクロ。初めて見た(ような気がする)。淡い色合いとかわいらしい形が印象的な花。羅臼岳で一番気に入った。 | |
急傾斜を登っていくと岩がとても大きくなってきた。多くなった岩をえんやこらと登りきるとついに頂上間近に来たようだ。両側が崖になり、うっすら頂上っぽい看板が見える。 視界が悪いのと強風の為にちょっと怖い。両側崖っぽいもんなー。慎重に慎重に頂上に向け細い道を渡りきる。 頂上からの展望は無かった。かすかに抱いていた望みもついえたが、しゃーない。10分程待つが、一向に良くならないどころか、風がさらに強まってきたので下山を開始する。いつかまた天気の良い日にリベンジしてやろう。 |
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岩が一段と大きくなると頂上は近い。 | エゾノマルバシモツケだと思う。変わった花。 |
登りを終え、頂上まではこの細い尾根を渡るだけ。両側が切れ落ち、おっかない。風も強いので慎重に進んだ。 | 頂上からの展望は無い。しかし、心はどこか晴れ晴れだ。次は晴天時に来て絶景を味わいたい。 |
下りはすがすがしい気分だった。あきらめず頂上まで行って、ベストは尽くしたという満足感からだろう。途中で引き返していたら、きっと後悔していたと思う。やっぱ、登山ではどちらの結果になろうともベストは尽くすべきだな(まー普段の生活では出来ませんが。。。)。 てなことを考えながら淡々と下り、登山口に着く。驚くべきことには今から登っていく登山者がいたこと。明らかにマッスルな3人組は自衛隊の人間だとか。やっぱ鍛え方が違うな。 普通人間の私は無料の露天に浸かった後、着替えて登山口を後にする。登山口に温泉があると登山後の汗を流せて良いもんだな。今度来るならば、頂上からの絶景に満足した登山後に浸かりたいもんだ。 |
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