猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
車での観光記録と愛猫の紹介。

北海道、東北 上信、北関東 南関東 北アルプス 八ヶ岳、中央/南アルプス 西日本 登山装備紹介
その4


8/14
4:00起床。朝飯を食べてもぞもぞ。4:30頃外を見ると、昨日のような快晴ではないがところどころ青い空も見える。どうやらすぐに天気が崩れることはなさそうだ。

のんびり撤収して5:30出発。
昨日歩いた登山道を少し戻り、分岐を化雲岳(かうんだけ)方面へ。この登りは足元が少しぬかるんで歩きにくい。
朝一の急登で息も上がる。昨日の疲れもあるのだろう。少し休憩してお花畑を眺める。この斜面は花が多めだ。
その中でも一番はやっぱりエゾコザクラ。きっとこの色が好きなんだな。
ボチボチ休憩しながら進んでいくとトムラウシへの縦走路とぶつかり、これを化雲岳方面へ。木道を行くと化雲岳の目印でもある化雲岩が見えてくる。
緩やかに登ると化雲岳頂上。化雲岳頂上からはトムラウシの眺めが素晴らしい。個人的には五色ヶ原よりこちらのほうが素敵だと思う。まー、この辺は好みだな。
化雲岳からは小化雲岳(ぽんかうんだけ)へ向かってなだらかな道を行く。楽ちんだ。
途中からは高山植物もちらほら。もちろん、チングルマニアの好きなチングルマも。いつみても良いねぇ、この形。
広く、平坦な道を行くとちょっとしたピークがあり、それを越すとあとはずっと下り。谷を挟んでそびえる旭岳を眺めながらの快適な道が続く。
今日は雲に隠れてしまうかなと思っていたが、旭岳をすっきり見ることができて良かった。昨日はトムラウシを、今日は旭岳を見ながらの快適登山。今回のコースは本当に展望が素晴らしい。
そんな快適な登山道は残念ながら長続きはしない。台地上のなだらかな道から急傾斜の下りになるとハイマツ帯に突入。本州のハイマツというと背が低いが、北海道のは人の背丈よりも高く、うっそうとしている。

登山道にはみ出している部分も多く、滑りやすい足元と相まってなかなかうっとうしい。

しばらくすると足元がぐちゃぐちゃの笹原の下りとなり、歩きにくいったらありゃしない。さらに追い打ちをかけるかのようにアブがたかってきてゆっくり歩くことを許されない。本当にこの下りは嫌な場所だ。
うんざりするくらい長いぐちゃぐちゃロードを耐え抜くと木道の湿地帯になる。ここが第1公園と呼ばれる場所だ。ここまで来るとようやくアブも減ってくる。
湿地帯には高山植物が多く、休憩に最適だ。
第1公園を過ぎると登山道らしい道となる。
急傾斜の道を進んでいくとやがて傾斜の緩い道となり、それが結構長く続く。この間、アブに代わって今度はスズメバチが良く襲撃してきてうっとうしかった。夏の登山はアブ・ハチ対策として虫除けを塗っとかんといかんな。

やがて右手に滝が見えて来たら滝見台も近い。
滝見台でしばし休憩したのち、急傾斜をつづら折れに下って天人峡へ。

よーやく登山も終了と言いたいところだが、ここから旭岳青少年野営場までは3時間の登り返し。疲れた体にそんなんきつすぎるので、旭川方面に道路を歩き、旭川から旭岳へのバスの停留所からバスを利用することにした。
が、これはこれで結構な距離(8km)なので、途中で疲れてしまった。

「はぁー、先長いなー」とうんざりしていると、後ろから車のクラクション。なにかと思ってみれば、下山時に知り合った登山者の方。途中まで送ってくれるとのこと。スーパー嬉しいです!!!

最初は旭岳と天人峡の分岐のバス停に送ってもらおうと思っていたが、どうもバス停が無くなっているみたいで、結局道の駅「ひがしかわ道草館」まで送ってもらうことに。送ってもらわなかったらかなりやばかった。。。

道の駅で送っていただいた方に別れを告げ、中に入る。旭岳行のバスの発車までは2時間ほどあるからしばし時間つぶし。本読んだり、展示品見たり、ソフトクリーム(道の駅の一押しらしい)を食べたり。
なんだかんだで時間になり、バスに乗って旭岳青少年野営場へ戻る。このころから激しい雨になってキャンプ予定を変更してキャンプ場のお向かいのユースホステル「大雪白樺荘」に泊まることに。

ユースらしからぬ綺麗な白樺荘では2009年に丹沢であった青年に偶然再会しびっくり。聞けば山小屋で働こうと探していたら登山もできて条件の良いここを見つけたんだとか。いやー、驚いたねぇ。

温かいお風呂に入ってまったり。今回の登山は初日こそ風雨に苦しめられたが、その後は天気も良く、素晴らしい登山となった。旭岳からトムラウシへの縦走は距離はあるが、景色良く、なかなかお勧めだ。


その1 | その2 | その3 | その4
トムラウシ 2011年8月

登山ー北海道、東北へ戻る登山トップへ戻る