大半の人が滑走を開始しているのを横目にアイゼン、ピッケルでいざ山頂へ。久しぶりの雪山装備になんだか嬉しくなる。やっぱ山登りが好きなんだな。 | ||
さすがに風は強くなってきたが、飛ばされるほどでは無いし、気温もそこまで低くないので問題なしだ。雪は少し柔らかい部分があり、時折埋まるが、それでもひざ下位で問題なし。 | ||
朝日岳との鞍部に向けて急斜面をトラバースして行く。雪面は固く、雪崩の心配はない。始めは少しビビっていたが、もう慣れたものである。順調に鞍部に向かって進んでいった。 | ||
鞍部に登りつめると、乗鞍の大きな火口が目に飛び込んできた。良いじゃないか。 | ||
さらに進むと剣ヶ峰頂上が見えてきた。頂上には誰もいないようだ。風は冷たく、足も疲れていたがここまでこればあと少し。風にあおられて敗退した以前の姿はない。さぁ、頑張って行きましょか。 | ||
14:00に頂上到着。やはり一人きりだ。 | ||
前日に雪が降ったせいか、頂上は厳しい冬の景色になっていた。凄いな、鳥居のしっぽ。 | ||
振り返れば一面の銀世界。誰もいない、静かな空間。良いじゃないか。 | ||
摩利支天方面をアップ。幾つもピークがある様は御嶽に少し似ている。向うにも火口があるのかな?乗鞍らしい面白い景色にしばし見入る。 | ||
この日はいつも休憩している位ヶ原側も風が吹いていたので、社のすぐ裏で休憩。眼下には高天ヶ原。未だ行ったことが無い場所。いつか行くことあるのかな? | ||
しばしほっこりした後、頂上後に。 下りは楽々と思っていたら左膝が痛み出した。昨日のスキーの疲れが取れていなのか?いや、そんなこともないか。やっぱ運動不足か。定期的に山に登っておかんといかんなー。 なんとか肩の小屋に着き、滑走準備。シールをはがして、いざいかん。 |
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ところどころクラストして滑りにくかったが傾斜が緩いので問題なしだ。良いペースで下って行く。さすがにスキーは早い。 | ||
位ヶ原も終わりに差し掛かった時、少し道に迷う。なんかこんなとこ通った気もするし、ちょっと違う気もするし、まぁ、いっか、進もう。と進むと、 | ||
うーん、やっぱり違う。GPSを確認すると、行きのルートと離れている。もしやこれは位ヶ原山荘への道か?明日出勤だし、間違って行ったら大変だ。足も痛いし、時間も遅いし(15:15)やばい。 激しく鼓動を打つ心臓。普段は最高が90とかの低血圧なんだが、血圧200ぐらいいってる気分だ。とにかく、行のコースに戻ろう。 |
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足も痛いし、滑って来た道を登りかえすのは大変だ。何とかならんかとGPSを確認すると、森の中を平行に進めば行きのコースに戻れそうだ。よし、いこう。 急いでスキーにシールを貼りなおして進むとすぐに左側の視界が開けた。ん?と思って確認すると、見慣れた位ヶ原への急斜面だ。なんだ、すぐ近くだったのか。どっと安堵感に包まれる。もう安心だ。 |
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さぁ、後は滑り降りるだけだと思いきや、全然うまく滑れない!おんたけの良い感じはどこに行ったのか、まともに曲がることすらできない。 不整地でのスキーがこれほどまでに難しかったとは。いつも整地されたおんたけで滑ってる身にはちっともわからんかったな。コケまくってなんとかスキー場に戻った。 |
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スキー場に戻ると、整地された斜面をぼちぼち滑って駐車場へ。心地よい疲労感と共に帰路へ。 不整地でのスキーを鍛えたいが、移動の楽さを考えるとやっぱりこれからも御嶽に行くんだろうな。4月の針ノ木までにあと2回程は不整地を滑りたいので、ちょっと考えるか。 まー、何はともあれ、今日は久しぶりに山に登れて良かった。雪は少ないけれど、3月もできれば1回は山に登っておきたい。天気とやる気、どちらも恵まれること期待!!! |
その1 | その2
乗鞍岳 2016年2月 トップへ |