猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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その3



頂上からは360度の展望。ちょっと薄曇りになったのが残念だが、それでもなかなかの眺め。その中で一番印象的だったのが北側に広がる後立山連峰。深い谷から襲撃に立ち上がる稜線が印象的だった。
西には歩いて来たなだらかな稜線の向うに針ノ木、さらに奥には立山の姿。美しい。ハイマツが綺麗な緑の季節もまた良さそうだ。
南には北葛岳、船窪岳を経て続く裏銀座の稜線。ここを歩く日は来るのだろうか?
蓮華岳の頂上は祠がある場所と思っていたが、三角点が少し離れたピークにあったので、こちらが頂上のようだ。
頂上からは大町方面の町並みが望める。夜は夜景が綺麗だろうな。もう一日あったら途中の平坦部で夜景を見ながらのんびりテン泊なんてのも良さげだ。
頂上から少し下った風裏でお昼ご飯。今日も賞味期限が切れそうなカップ麺を消化。寒かったので暖かなカップ麺が美味しかった。
しばしまったりした後、いよいよシリセードタイム。少し戻って鞍部から蓮華大沢右俣に下りだす。うーん、やっぱり最初から傾斜がきついな。とりあえず、先が見えないので先が見えるところまでシリセードで下る。

その先はさらに傾斜がきつくなっていたが、行けないことはなさそうだ。で、スピード控えめでシリセード再開。
雪は適度に柔らかく、スピードコントロールがしやすい。これはなかなか良いかも。ちょっと滑って後ろを振り返る。中央の突起の右側からずっと滑ってきた。
その先はさらに傾斜が強まる。が、やっぱりスピードコントロールはしやすく、とても快適なシリセードを楽しむ。ちょっと調子に乗るとスピードが出過ぎてコントロールを失うが、不恰好に止まれば良いだけ。遠目に見た時はかなりおっかなく見えたが、実際に滑ってみるととても快適な沢だ。
途中から谷筋は狭く、デブリも増えてくる。時々傾斜も緩くなり止まってしまうが、デブリがあっても結構快適に滑ることができた。
その後も狭くデブリの多い谷筋を快適にシリセード。狭くてもデブリ祭りでもとにかくシリセード。いやー、蓮華大沢右俣、楽しいじゃないか。
楽しかったシリセード祭りも左俣との合流点手前で傾斜が緩くなり終了。ヒップそりがあればその後も滑って行けたかもしれないが、今日はおとなしく歩く。

振り返ると蓮華大沢左俣と右俣、遠くに蓮華岳の姿が見えた。
楽しかった蓮華大沢右俣。狭く急峻な谷だが、シリセードにはとても快適で良い場所だった。今度は登りでも使ってみようかな。
出合から緩やかになった斜面を時々埋まりながら歩いていく。蓮華大沢を滑り終えた満足感でいっぱいだった。
針ノ木雪渓と合流したところで少し休憩。既に15:20で人もいなくてとても静かだ。
蓮華大沢も静かにたたずんでいた。今日は楽しかった。ありがとね。
後は淡々と沢を下り扇沢へ。扇沢でアルペンロード観光で賑わう観光客から離れてひっそりとたたずむ看板を発見。何となくわかる気もするな。
駐車場に着き、着替えを済ませて帰路へ。

帰り道、美しいアルプスの山並みの中でひときわ目立つ堂々とした山があった。蓮華岳だった。安曇野から見える山の代表が常念だとしたら大町から見える山の代表は蓮華岳かな。見てよし、登ってよしの良い山だった。


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蓮華岳 2014年4月

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