恵那山は木曽を代表する山の一つ。特に馬籠方面から望むその姿はたおやかで美しい。登山当日は平野部は晴れていたものの恵那山にはガッポリ雲がかかり登り初めから視界はゼロに近かった。今回登った神坂峠コースは晴れていれば南北アルプスの眺望が良いとされているだけにちょっと残念だった。 登った感想はガイドブックから想像するよりもずっとエライといった感じだ。とにかく登り下りが多く、高低差は上り始めから頂上までの600mよりも200m位多く感じる。 |
9時40分、神坂峠登山口につく。まだ登ってもいないのに峠はすっかりガスの中。アルプスどころか20m先も見えない。展望が良いコースと聞いていただけにすこし残念。しかし、天気予報は晴れ。すぐに晴れてくるだろうと楽観し登り始める。 笹に覆われた道を登るとすぐに下りになる。登山では、頂上に帰路以外の下りは非常に辛い。下ったぶんは必ず登りとなって現れるからだ。そんなことはお構いなしに道は下っていき、下りきったところで鳥越峠につく。ここの標高は上り始めより50mほど低い。この区間は帰りにはかなり辛い登りとなるので、この登りを嫌だと思う人は帰りの登りの少ない強清水登山口のほうが良いと思う。
鳥越峠を過ぎてしばらくは森のなかの平坦な道となる。そして、登り下りを何度かしたあと大判山(1696m)に着く。ここからは正面に恵那山がどどーんと構えているはずであったがガスのため何も見えず、少し休憩をした後足早に先に進む。
きっつーい登りをやっとこさ登り終えると分岐の看板があるので頂上方面へと進む。ここから頂上までは平坦な道が続く。登りで疲れた体を休めながらゆっくり進むとやがて頂上手前の避難小屋に着く。この小屋の中には薪ストーブがあり、一晩くらいは快適に過ごせそうだ。頂上で下山する時間がないと判断したら下山せずここに泊まるべし。 さらに進むとちょっと小高い場所に頂上がある。頂上は「これが頂上〜?」と疑いたくなるような場所で展望も無い。まー、登ったぞという記念用です。
頂上で昼飯を食べ、くつろいでいたが頂上はかなり寒く、じっとしているのがつらかった。こんな時は暖かい食べ物がほしくなる。小型ストーブを持ってくるのも考えてみようかな。 そんなことを考えてぼのぼのしていたが、ついに寒さに耐え切れなくなり下山を始める。下山時は行きに下った部分が登りとなり、ヘタレの足を苦しめたが、登りが少なくなった分、思ったほどはえらくなかった。また、下山時は天気が回復してきて、頂上付近を除き景色が見られたことも疲れなかった要因かもしれない。 展望は中津川方面が良く開け、なかなか良い景色だった。明智方面も景色が開けているところが少ないものの、色づいた山々がとてもきれいだった。 行きは分からなかったが、神坂峠から最初のピークまでは笹野原が広がっており、明智方面の展望がなかなか良かった。景色を楽しみながら鳥越峠から最後の登り返しをやっとこさ登りきり、16時30分登山口到着。お疲れ様。。。
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