前日、用事があって、出発は夜になった。今回の権現岳は早朝出発が必須。遅寝はそのまま睡眠不足、寝坊につながるので、なるべく早く着きたかった。 そんなちょっと焦ってた高速で、飛び出してきた猫を轢いてしまった。結局、その後はペースも上がらず、結果論だが、特に急ぐ必要も無かったと思う。もう少しアクセルを緩めて走っていれば飛び出してくるタイミングには出くわさなかったろうに。。。 なんだかやりきれない気持ちを抱きながら甲斐大泉駅の駐車場に着いた。ちょっぴり帰ろうかなとも思ったが、それじゃあなおさら猫に悪い。 もう終わったこと。失った命は戻ってこない。それより今ある命を救うことで報いよう。そう自分に言い聞かせ、シュラフにもぐりこんだ。 翌朝、やはり予定よりちょっと寝坊。外は晴れているみたいだ。車のエンジンをつけ、暖房max。温かくなってきたところで着替え、登山口へと移動。 天女山ゲート前には既に数台の車が止まっていた。今回は前回の反省を活かし、荷物少なめで出発。スノーシューの変わりにワカンを、ストック、調理用具一式、雪崩遭難グッズは持ってかない。前より3kgは減ったかな。 準備を整え、6:00に登山開始。 始めはアイゼンが要らないくらい雪が少なかった。登山口からしっかり雪があった前回とは大違いだ。 天女山へ着くと正面に朝日を浴びた三ツ頭と権現岳が見えた。今日は快晴だ。やったね。 |
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天女山を越え、天の河原までくると金峰山の頭に朝日が綺麗に見えた。盆地にたなびく雲がアクセントとなってなかなか綺麗だ。 | ||
快晴のこの日、天の河原からは素晴しい景色が広がっていた。富士山や南アルプスなど、どれも綺麗だ。 | ||
雪を抱く南アルプスは盆地から壁のように立ちはだかる。南アルプスはどちらかというと穏やかな印象があるが、こうして見ると実に力強い。特に甲斐駒は素敵だ。 | ||
足も埋まらず良い気分で登っていく。トレースはしっかりしており、とても楽チンだ。おまけにこの青空。今回は俄然勝てる気がしてきた。 | ||
前回、ひーひー言いながら登った前三ツ頭への急登もとてもスムーズ。さすがに後半は少し疲れたが、前回の半分の時間で登ることができた。疲労感もあまり無い。 やっぱトレースがしっかり踏まれてると違うね〜。 |
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急登を終えると眺めの良いまったり展望地。ここは眺めが良いことに加え、風も穏やかで暖かなのも良い。休憩には最適だ。 | ||
甲府盆地は霞がかっており、その向こうにはかすみに浮かんでいるかのような富士の姿があった。いつ見ても綺麗だなぁ。 | ||
再び樹林帯の急登となり、登って行くと、途中にテントを発見。この日は前三ツ頭頂上付近や三ツ頭から権現の鞍部などでもテントを見かけた。 テントでまったりしながら夕景の富士や南アルプスを眺めるのも良さそうだな。 |
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樹林帯の急登を登りきると前三ツ頭到着。三ツ頭は青空を背景にどどーんと立っていた。うーん、なかなかかっこいい。 | ||
西を見ると入笠山の向こうに中央アルプスも綺麗に見える。 | ||
前三ツ頭から気持ちの良い稜線歩き、傾斜のキツイ樹林帯を越えると三ツ頭到着。結局、ずっとアイゼンのままでワカンの出番は無かった。 三ツ頭からは相変わらずの絶景。美しい。いよいよあの権現のトンガリに行くんだな。いやー、こんな天気が良い日に登れるなんて、幸せだな〜。 |
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