蓼科山は美ヶ原の東、八ヶ岳の一番北に位置する独立峰。立ち枯れた木々の縞模様と円錐形の美しい山容が特徴だ。今回利用した大河原峠から始まる登山道は頂上までの最短ルート。登山口の標高が2093mもあるため、標高差も小さく、2時間30分位で頂上に着くことができる。危険箇所もなく初心者にもお勧めだ。 | ||
標高 | 2530m | |
場所 | 長野県北佐久郡立科町、茅野市 | |
難易度 | 初中級 | |
予想時間 | 往復5時間。 | |
標高差 | 437m (登山口:20933m、 頂上:2530m) | |
距離 | 往復6.4km |
登山者の車でにぎわう大河原峠にバイクを止め、登山装備に着替える。トイレを済ませ、いざ出発。登山口に駐車場やトレイがあるのは実にありがたい。最初のうちは平坦な笹の道。やがて傾斜が増し、徐々に笹から森へと変化していく。そして、森の中の急登が始まる。 いつもの事ながら視界が利かぬ森の中の急登はえらい。がんばって登っていくと、思いもよらぬ光景に出くわした。なんと雪があるではないか。6月になったばかりとはいえ、頂上近く以外で雪があるのは驚きだ。今年はどこも雪解けが遅く、残雪が多いと言うのは確か見たいだな。泥んこにならぬようスパッツをしてずんずん登る。 |
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登山口のある大河原峠には山小屋や小さな売店、トイレなどがある。標高は2093mと高い。 | 最初は笹の中を進む。傾斜はまだ緩い。 |
やがて森の中の急登となる。景色も見えず、えらい。 | 今年は残雪が多く、登山道には雪がところどころ残っていた。この時期はスパッツが必要だ。 |
急登が終わると、なだらかな道となる。縞枯れの木々の間から蓼科山が見えたらいったん下る。蓼科山が見える広場にでたら、蓼科山荘はすぐそこだ。 |
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急登を終え、平坦な道になるとやがて立ち枯れの木々の合間から蓼科山が見えてくる。 | いったん下りとなり、蓼科山の眺めが良い広場に出ると、蓼科山荘はすぐそこだ。 |
蓼科山荘はベンチに座って休憩できるので、休憩にはぴったりだ。蓼科山荘までの登山道ではベンチに座って休憩できる場所が無いので、ここでしっかり休んでおきたい。ジュースやビールなども売っているので水分を忘れた人はしっかり補給しておきたい。 蓼科山荘から頂上までは急登の連続。森の中に入るとすぐに急登が始まる。ここは残雪がアイスバーンとなっていたので、とても滑りやすかった。この日は地元の中学生と思われる団体がいたが、皆ここが登りづらいみたいで渋滞していた。 こんなとき、軽アイゼンが役に立つ。さっそくつけて見ると驚くほどグリップする。こんなに小さいのにえらい違いだ。滑る中学生を尻目にずんずん登っていけたのは実に気分が良かった。軽アイゼンはそれほど荷物にならない為、残雪の可能性がある山に行くならぜひ持っておきたい。 森林限界を迎えると、岩がごろごろした急登が待っている。浮石などに注意しながら慎重に登る。結構疲れるので、振り返って休憩する。この辺りから上は眺めが非常に良い。息を整える上でも時折、振り返って景色を見て休憩すると良いだろう。 |
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蓼科山荘。頂上に行く前に一休みするのに丁度良い。 | この日は地元(?)の中学生が登山をしており、残雪が残る急な坂道は渋滞。アイスバーンとなりよく滑った。 |
滑る中学生を尻目にずんずん登っていくのは気分が良かった。軽アイゼンもなかなか効果があるな。 | 頂上手前の急登の途中で一息入れる。さっきまでいた蓼科山荘が小さく見える。この辺りからは景色が良い。 |
岩場の急登を終えると、蓼科山頂ヒュッテに着く。ここから咲きは平坦な岩場の道。やがて標高2530mの頂上に着く。頂上一帯は岩がごろごろした平坦な場所で、東側からは横岳や八ヶ岳の眺めが素晴しい。岩の上を移動して西側に行くと、眼下に広がる樹林帯や女神湖、白樺湖、ビーナスラインが美しい。空気が澄んでいれば北アルプスも見える。 空と岩が広がる開放的な頂上では小鳥が気分良さそうに飛んでいた。昼食を持ってくれば良かったかな。しばらく景色を堪能した後、往路を戻り、下山した。 |
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蓼科山頂ヒュッテ。夜は星と夜景が綺麗だろうな。 | 標高2530m蓼科山頂上。八ヶ岳の眺望が良い。天気がよければ浅間山、北、南アルプスの眺めも見事。 |
八ヶ岳を望む。八ヶ岳はまだ雪が多いみたいだ。 | 白樺湖、ビーナスライン方面を望む。ここから見ると、芝枯れの茶色いビーナスの山々が一目瞭然。 |
蓼科山頂上はごろごろした岩と青い空が広がっいた。開放的で気持ち良い。昼食を持ってこれば良かったかな。 |