5/22(金) | - | 自宅 → 林道古城線登山者P(車中泊) |
5/23(土) | 晴れ→曇り | 林道古城線登山者P → 池山尾根 → 空木岳 → 池山尾根 → 林道古城線登山者P → 自宅 |
空木岳は登山口からの標高差があるが、早朝出発なら十分日帰り可能。この時期はまだ残雪があり、避難小屋と駒石との分岐手前には嫌らしいトラバースがいくつかある。アイゼン・ピッケルを持っていった方が安心だと思う。 分岐から頂上までの尾根道は残雪少なく、危険個所もないので、快適な尾根歩きが楽しめる。駒峰ヒュッテはまだ営業前なので宿泊・トイレ使用不可。泊まりは避難小屋を利用(寝具は無い)となる。 この時期は残雪の影響か、人が少ないので、静かな山歩きがしたい人にはおすすめ。 |
概略 | 最大標高差:1652m、 体力度:大、 技術的難易度:中 ・標高差があるので日帰りの場合は早朝出発のこと。 ・5月後半は上部に残雪があり、嫌なトラバースもあるので、 アイゼン・ピッケルを持っていった方が良い。 ・駒峰ヒュッテは営業前なのでトイレ・宿泊利用不可。泊まりは避難小屋利用となる。 |
ルート |
そろそろアルプスに行きたくなってきた。最近、長距離が億劫になってきたので、近場でどこかないかと考えると、良く行っており、勝手がわかる空木になった。迷い尾根に残雪が無いか少し気になったが、今年は温かい日が続き、どの山も残雪が少ないので、たぶん大丈夫だろう。 5/22 登山口まで走る。登山口Pには1台も車が無く、少し驚く。明日は静かな山歩きになりそうだ。 5/23 起きると、車は2台増えていた。でも自分の車を合わせて3台。やっぱり今日は静かな山歩きになりそうだ。 |
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準備をして7:00出発。誰もいない登山道を進み林道終点へ。空は既に薄曇りで色合いはいまいちだが、南アルプスはしっかりと見えている。下山まで天気が持ってほしいものだ。 | ||
池山小屋までは傾斜も緩く、ウォーミングアップには良い。最後に少し急登を登れば池山小屋の水場到着。水はこんこんと湧き出て涼しげだ。少し休憩した後、遊歩道コースを通り、上部に向かう。 | ||
2年前に6月に登った時はシダの海だったが、5月はまだワラビも多い。わずかひと月でもずいぶんあたりの景色の印象が違う。 | ||
もともと空木は静かな山だが、今日は一段と静かだ。遊歩道の尻無手前は苔むす地面と木々が静かさと相まってとてもいい雰囲気だった。 | ||
この時期の高山植物の主役はイワカガミ。くっきりした色合いの花が多く咲く姿はいつみても美しい。 | ||
マセナギを過ぎると急登の始まり。ところどころ階段のかかる急登をゆっくりと登って行く。しばらく登ると夫婦かと思われる2人連れに会った。この急登でばてているようだ。景色の見えないこのあたりの急登はやっぱり堪えるんだろうな。 | ||
尾根に出ると迷い尾根の始まり。鎖場などに残雪が無いか気になっていたが、残雪は無く、安心して登ることができた。 | ||
迷い尾根の最後の方はトラバース地帯だが、予想外に荒れていた。雪の影響だろうか、登山道を遮るように倒れる大きな木が2,3本あった。そこまで危険でないが、このあたりの通過には気を付けないといけないな。 | ||
迷い尾根を過ぎ、急登を経て尾根に上がると残雪が出てくる。登山道は切れ切れになっており、残雪部を進むことが多くなり、滑ったり段差があったりで結構疲れる。 | ||
さらに進むと巻き道となるが、分岐手前には嫌らしいトラバースの通過が何か所かある。滑ったらかなり危険な(死ぬかも)ことになるので、慎重に行った。5月はやっぱりアイゼン・ピッケルを持ってきたほうが良いかな。 | ||
最後に雪の急斜面を登ると分岐点到着。振り返れば南アルプスの峰々。空は相変わらず薄曇りだが、ぼちぼちな景色だ。 | ||
分岐を過ぎると残雪は無くなり、前方には空木らしい気持ちの良い尾根道が広がる。良いじゃないか。 | ||
久しぶりだね、駒石さん。元気にしてた? | ||
駒石を過ぎると頂上が近く感じられる。目の前に広がる素晴らしい景色を楽しみながらゆっくりと先へと進んだ。 | ||
駒峰ヒュッテを過ぎると頂上は近い。疲れた身体を励ましながら登ると空木岳頂上到着。頂上には他に誰もいない。素晴らしい景色を独り占めだ。 振り返れば歩いて来た道のり。その向こうには伊那盆地と南ア、八ヶ岳。 |
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北を見ればまだ残雪の多い中央アルプス主峰群。 | ||
その左には中央アルプスらしい花崗岩の向うに御嶽山。またいつか登りたいな。 | ||
南には南駒へと続くダイナミックな稜線。もう少ししたら緑が美しい季節になるんだろうな。 | ||
素晴らしい景色を眺めながらお昼ご飯を食べ、誰もいない静かな頂上を後に。とても贅沢な時間だったな。 下りはキツさも無く、景色を楽しみながら気分よく進む。 |
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晴れてたらさらに良かっただろうな。次は晴天で訪れよう。そして景色を存分に楽しもう。次はヒュッテ泊りが良いな。 | ||
樹林帯に入るとあとは淡々と下る。タカウチ場まで来たとき、ちょっと前から気になってることを調査。いやね、途中に近道っぽいのがあるのが前から気になってたんだ。でも変なとこ行ったら嫌だから試さなかったけど、今日はちょっと心に余裕があるから行ってみることに。近道の入口はタカウチ場の分岐すぐのこの場所。 | ||
踏み跡はしっかりしており、迷うことは無かった。結構使われているのかな? 最終的にこの場所に出た。いつも気になってた分岐の場所だ。やっぱり、近道だったんだな。 |
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地図で見るとこんな感じ。歩きにくさもないし、近いし、今度から近道を使うことにしよっと。わからなかったことが分かってちょっとスッキリ。 | ||
16:40、駐車場に到着。ちょっと疲れたが、ボチボチな景色が楽しめたし、何よりもとても静かな山歩きが楽しめたのは良かった。この時期の空木岳、上部に残雪があって少し気を使う場所もあるが、とても静かな山歩きができておすすめ。アイゼン・ピッケルを持って静かな山歩きをいかが? |