登山をしている最中に思ったことをとりとめも無く書いていく。 ほとんどが愚痴になりそう。愚痴が嫌いな人は読まないほうが良いです。。。 |
■登山道に墓を建てるな |
なんのことかと言うと、遭難・慰霊の碑のことだ。 山を歩いているとよく目にするが、私は大反対だ。 建ててはいけないし、既に建っているものは撤去すべきだ。 また、登山者は家族、友人に死んだとしても遭難碑は建てるなと伝えるべきだ。 登山道はお墓ではない。 花を添えるくらいは良いが、決して墓を建ててはならない。 考えてみて欲しい。 爽やかな公園の散歩コースにある日突然お墓が建っていたら、あなたならどう思う? せっかくの良い雰囲気がぶち壊しではないか。 建てた人に 「この人はここを歩いていて、調子が悪くなり、死んだ。 この散歩コースが好きだったからここに建てた。いいでしょ。」 と言われたら、あなたならどう思う? そんなわがままな権利は許されていないはずだ。 遭難した人の知人には良いかもしれないが、 それは自分勝手な判断で、 それ以外の人にとってはとても迷惑なものなのだ。 また、山は景色を楽しみに行くところで、帰る場所ではない。 遭難した人の気持ちを考えて欲しい。 私も山に登るが、辛いとき、良く思うのは、 「暖かい家に帰りたい。」だ。 私なら、家から遠く離れた登山道に遭難碑を置いておくより、 小さくても良いからリビングなどに写真を立てて欲しい。 いつも家族の笑顔が見える場所にいさせて欲しいから。 遭難した人はきっと 遭難碑を建てて、慰霊を行なおうとする気持ちはありがたいと思うだろうが、 遭難碑は建ててくれるなと思っているはずだ。 山を愛する登山者なら、 登山道がいつまでも美しく、雰囲気の良いものであって欲しいと願うから。 だから、登山道に墓を建ててはならない |
■一人の登山はマナー違反? |
ネットや登山口などで時々「一人登山はマナー違反だ」と目にする。 本当にそうだろうか? 私が考える答えは「全然マナー違反ではない」だ。バカバカしいとさえ思う。 一人登山がマナー違反と言っている人は自分で登らない知ったか人間か、 「世間がマナー違反と言っているからマナー違反だ」 という頭の腐ったお役所気質の人間だろう。 マナー違反と言っている人はなぜマナー違反と思うのか教えて欲しい。 厳冬期に槍穂や剱に登りに行く様な死をも覚悟するような登山なら、 一人で行くのは無謀で救助隊や警察に迷惑がかかる可能性がある。 実力が無いのに1人で行ったら、それはマナー違反だ。 しかし、子供でも高齢者でも登れる整備された一般登山道を行くのに、 一人だと何が迷惑なんだろうか?どう危険なんだろうか? 一人だろうと複数であろうと谷に落ちれば同じだけ被害が出るし、 複数だったら落ちなかったかと言えばそれはNoだ。 結局、 時間的・体力的に無理な計画で登らないとか、荒天で登らないとか、 危険なところは注意するとかが重要であって、 一人だからとか複数だからとかではない。 「一人がマナー違反だ」と言うだけなら良いじゃないかと思うかもしれないが、 私を始め一人で登山している身にはすごく迷惑なのだ。 一人で登ってはいかんというスーパー勘違いな規則ができかねない。 だから、訳も分からず一人登山は迷惑だというのは止めて欲しい。 余談だが、山で死んでもそれほど騒ぐことでは無いと思う。 自分で好んで山に行って死んでるんだ。ほっとけばいい。 それが迷惑だと言っている人は、本当はちっとも迷惑でない暇人だろう。 |
■山ガールファッションは「ガール」が着てこそ輝く |
最近、登山が若い人にも人気になり、登山業界も若い人向けに色とりどりの若々しい登山服を出すようになった。山ガールファッションだ。ファッション性が今一つだった登山服もファッショナブルになり、若い女の子にはうれしいところ。 しかし、この山ガール服、好んできているのは山「ガール」だけではない。既にガールの域をゆうに超えた山「おばさん」も結構着ている。時には山「ばあさん」も着ているほど。 別に誰が何を着ようが自由だし、若い服装を着ることで多少なりとも若く見えるのも事実。でも、見てる方は必ずしも、良いと思ってはいないことは知っておいた方が良いと思う。 例えるなら、女子高生の制服は女子高生が着てこそかわいらしく、輝いて見えるもので、おばさんが着ても合わない、無理しすぎだろという引いた感情しか湧いて来ない。 山で後姿を見てかわいらしいなと思ったその人を正面から見たらおばさんだった時はそれはそれはかなりのガッカリ度。着ている人に罪はないが、そう思っちゃうんだよね。 山ガールファッションよりも年相応に素敵に見えるファッションを着たほうが良いと思う。それ用に登山用品メーカーがまだ良い服を出せてないのがいかんのかもしれないが、熟女の方には熟女の魅力を引き出すファッションを選んで着てほしいと思うなぁ。 山「熟女」ブームが来れば良い?少し爽やかさが足りない語呂か。じゃあ、山「淑女」が良いかな。。。 |
■垂れ流しは大迷惑! |
登山者が少ない山・季節なら何の問題も無いが、登山者の多い山のハイシーズンは垂れ流しは臭いも見た目も悪いし、環境にも悪影響。大迷惑だから止めて欲しい。 中高年、山のベテランほど登山道で大小便を垂れ流す人が多い。登山道を汚さないのは登山者の最低レベルのマナーだ。これができん登山者は山に入って欲しくない。山に入るときはきちんと携帯トイレを持っていくべきだ。 美しい稜線で何度ウンコ臭により雰囲気をぶち壊されたことか。美しい雪山で何度茶色の汚い模様を見たことか。ウンコ臭がする近くでライチョウに出会ったときは同じ登山者の過ちに申し訳ない気持ちでいっぱいになった。 登山者が少ないコースや季節なら問題ないが、ハイシーズンの百名山のように登山者が多いコースでは自然の浄化作用が追い付かず、登山道が汚く、臭くなっていく。登山者が少なかった時代には問題にならなかったのかもしれないが、登山道に渋滞ができるほど登山者が増えた今は到底通用しない。年配登山者には特に意識を改めてほしい。 携帯トイレは面倒だという人もいるかもしれないが、実際にはそれほど面倒でもない。まず試してほしい。小なら携帯トイレでなく、ペットボトルを使えばよい。簡単にできるはずだ。重いザックを担いて時間をかけて山に登ることができるなら、携帯トイレを持参し、使うくらいなんでもない。 登山道での垂れ流しを防ぐのは垂れ流しをする人の意識を変えるしかない。それには周りの働きかけが重要だ。同じグループの人で垂れ流しをする人がいればやんわり垂れ流しをやめるように言ってほしい。また、周りが垂れ流しをしない人ばかりになれば垂れ流しをしづらくなる。 いつまでも美しく、雰囲気の良い登山道であってほしいから、垂れ流しは今すぐやめてほしい。 |
■ジーパンで登山の何が悪いの? |
たまに、「ジーパンで登山なんかしてけしからん」と言う人がいるが、 何を着て、何を履いて登山しても構わないと思う。 その人が山を登るに足る服装であれば問題ない。 若かったらジーパンでも登れるだけの体力があるのだから、ジーパンで良いのだ。 私も若かりし頃はジーパンだった。 槍に登ったときもジーパン。 それで十分だったし、何の問題も無かった。 (今は道具の性能に助けてもらいまくりだが。。。) 登山服が無いから山に登れないと思いこんでるあなた。 体力があればジーパンで十分だ! そんな心配する前にさっさと山に行きなさい。そして美しい景色を楽しみなさい。 登山服はそこで必要と思ったら買えばよいだけの話だ。 |
■中高年団体登山とガイドの悪 |
登山ツアーの団体は嫌いである。 なぜって?大抵マナーが悪いから。 遅いのは仕方ない。もともとゆっくりした人達のあつまりだし、沢山で行動するから。 登りだろうと下りだろうと、時間がかかる団体は後から来た人、すれ違う人に道を譲るべきだ。 「登り優先」の考えは遅い団体ツアーには適用すべきでない。 しかし、初心者の集りに、ましてや歳をとってわがままになった人にそんな配慮はできない。 そんな時、リーダーシップをとって譲る指示をするのがガイドだろうが、 配慮の無いガイドが多く、こちらから主張しないと譲ってくれないことも多い。残念だ。 登山道に渋滞を引き起こし、小屋をぎゅうぎゅうにして、山の魅力を引き下げる団体さん、団体規制で人数減らして欲しいもんだ。。。 |
■私が登山を始めた訳 |
初めは登山というものは文字通り雲の上の存在だった。冒険家しかやらないものだと思っていた。登山のニュースと言えば外国の高い山に冒険家が登ったとか雪山で遭難したとかばっかだからだと思う。だから登山に興味は全然無かった。 ところが、NHKで深田久弥の日本百名山という番組を見て少し印象が変わった。10分程の番組だった為、魅力がギュッと凝縮されて見飽きなかった。とにかく景色がかっこいい。何度も番組を見てるうちにいつか登ってみようかという気持ちになった。 ちょうど北海道にツーリングに行った時に旭岳ロープウェーを利用した。百名山の大雪旭岳はそこからわずか2、3時間の距離だ。歩いてみるとあっさりと登ることができた。登山が登山家のみに許された特別な存在でなく、誰でも登れるものだと分かった。 それからはガイドブックで見る素敵な景色を見たくてどんどん登るようになった。私にとってのきっかけはNHKの番組とツーリングなのかな。 |