猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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出発〜猪苗代湖
(最北の離島へ)


 朝、テントの外は曇り。今日の天気は下り坂。今にも振り出しそうなどんより雲がずんずんやってくる。いつもならやる気もなくなっちゃうところだが、今日は違う。なぜなら、リベンジの炎に燃えていたからだ。

 何にリベンジするかと言うと、昨日カメラを忘れたが為に歩けなかった知床〜桃岩コースにだ。ミスターウジウジ伸二郎は諦めの悪さ業界No1なのだ。全コース制覇しなくては礼文を出ることなどでっきーん!

 てなわけで、昨日より10分早くキャンプ場を出発。バスの時間にも間に合い(でもギリギリ)、バスを待つが一向に来ない。おかしい。一緒に待っていた人も不思議そうだ。

 と、その辺にいた地元の人が理由を言ってくれた。「今日は7時10分のバスは無いよ。学校が休みの時は朝一のバスは出ていないんだ。」

 「なぬー!そんなんどこに書いてあった?」と時刻表の紙を疑うが、良く見てみると、「休日、休校時は休み」なる注記が書いてあるではないか。ふんぬー、見落とした。

 てなわけで、またしてもバスに乗れず。じゃあ、やっぱり今日もタクシーでしょ。。。

 幸い、同じくバス待ちをしていた人と乗り合いをすることが出来たので、タクシー代が安く済んだ。まー、結果オーライだ。

 知床で昨日と同じくタクシーに別れを告げ、準備する。今日はちゃんとカメラを持っている。バッチリだ。いざ、出発。

 知床〜桃岩コースは最初から最後までとても緩やかだった。おまけにこのコースは景色がとても良い。特に桃岩をはじめ元地海岸の絶壁が眺められる展望所からの景色は礼文島一だ。個人的には8時間コースより、ここのほうがお勧めだな。
ぼんやりと海に立つ利尻岳。雲は多いが、海上は穏やかだ。 昨日歩けなかった知床〜桃岩コースは傾斜も緩く楽チンだ。礼文のコースではここが一番お勧めだな。
桃岩展望コースの途中から断崖の元地海岸に立つ桃岩荘と桃岩を望む。個人的に礼文島No1の景色と思う。

 桃岩まで歩いた後、バスで香深に帰ろうかと思ったが、バス待ちの時間で香深まで歩けそうだったので歩くことに。まー、最後まで歩いて行ったほうが「歩き倒した」って感じで良いしね。

 途中、少し雨に降られたが、香深まではそれほどきつくなかった。バイクに戻り、着替えを済ませ、フェリーのチケットを買う。すると雨が本降りになってきた。もう少し歩くのが遅れていればずぶ濡れになっていたかも。良かったな。

 時間になり、フェリーが港に着く。バイクで乗船しようと動き出したとき、エンストして、そのまま立ちゴケ。少しがっかりしたが、すぐにバイクを起こし、何事も無かったの様にエンジンをかけようとする。が、かからない。

 コケた時にキャブにあったガソリンがこぼれてキャブにガソリンが来ていないのだ。それに気付かず、セルを回し続けていたので、弱っていたバッテリーがダウン。セルは回らなくなってしまった。

 結局、本降りの雨の中、バイクを押して乗船。最後にやられたぜ礼文。

 稚内へのフェリーに乗っている間、バイクのエンジンがかかるかずっと心配だった。バッテリーは弱ったまんまだから、稚内でセルが回るチャンスは10回位だろう。ガソリンがプラグにかぶった状態で、きちんとかかるだろうか。

 不安なまま稚内港に到着。いよいよ、勝負の時。

 「キュルルン、キュルルン、キュルルン」かからない。もう一度やってみるがやはりかからない。そのうち、「キュルキュ。。。」と弱弱しい音になり、バッテリーはダウンした。

 結局、再びバイクを押して下船。「やべーな、ガソリンスタンドまで押してかなければいかんな」と思っていると、港の作業員の人が「押してかけれんのか」とバイクを押してくれた。

 スピードが乗ってきた時、3RDにギヤを入れてクラッチをつなぐ。すると、あっさりかかったではないか。いんやー、ありがとうおっちゃん。おっちゃんにお礼を言ってフェリーターミナルを離れる。雨は降っていたが、素晴しく気分が良かった。人の親切とは実に気分が良いものだ。稚内は良いとこだな。

 行きは素晴しい天気だったオロロンラインはどんより曇っていた。でもいいのだ。あまり寒くないし、なによりも利尻・礼文を満喫し、人の親切に触れたから今日はハッピーなのだ。
いろいろな思い出を土産に礼文を離れる。思いもよらぬダイナミックな景色が見れて満足だった。 曇り空のオロロンライン。でも、利尻と礼文を満喫したので心は晴れ晴れ。

 オロロンラインを走り終え、天塩の町に着く。時刻は15時。昼飯を食べていなかったから腹が減ってきた。丁度良いところに道の駅「天塩」があるので、昼飯を食べることに。

 ホッキカレーとかにしん定食などの魅力的なメニューが並ぶ中、選んだのは「いくら丼1300円」。北海道に来て、イクラを食べていなかったから食べておきたかったのだ。

 出てきたいくら丼はきちんとどんぶりサイズ(20cmくらいかなー)でイクラ、ご飯のボリュームもバッチリ。やっぱ丼と名乗るならきちんと丼ぶりサイズでないとね。(茶碗サイズで丼を名乗るウニ丼によく言って聞かせてやりたいね。)

 おまけに美味しい。イクラ、ご飯のバランスも良く、最後まで美味しく食べられた。セットになっているシジミ(アサリくらいデカイ)の味噌汁も美味しかったし、満足満足。天塩のいくら丼はお勧めだ。
道の駅「てしお」で食べたいくら丼(1300円)。味も良くボリュームもあった。お茶碗サイズでなく、きちんと丼ぶりサイズ。ついてきたしじみ(アサリ位大きい!)のお味噌汁も美味しかった。満足。お勧め!

 既に15時になっていたので、いっそのこと天塩のキャンプ場で泊まろうかとも思ったが、スーパー走り足りんので宿泊地を小平キャンプ場に決めた。やっぱ、北海道に来たらガツンと走っておかんとね。

 てなわけでR232を南下。どんよりしていた雲も、途中から切れ、お気に入りの場所に差し掛かるころには晴れてきた。うーん、やっぱ相性ってあるんだな。

 天気も良くなり、きわめて順調に走り、18時過ぎに小平町にある「望洋台キャンプ場」に着いた。望洋台キャンプ場は海沿いの小高い丘の上にあり、その名の通り、海が見える。ただ、目の前に海がどかーんて程ではないけどね。
羽幌を過ぎた辺りからまた天気が良くなってきた。やっぱりこの道とは相性がいいんだな〜。 本日の宿泊地「小平町望洋台キャンプ場」。高台にある眺めの良いキャンプ場。お風呂も近くて便利。

 テントをこしらえた後、風呂に入りに行く。望洋台キャンプ場の良いところにお風呂の近さがある。高台にあるキャンプ場から下ったところがすぐお風呂なのだ。バイクで5分も走らずにお風呂にいけるのはなかなか良い。

 夜景を眺めながらお風呂に向かう。お風呂は「ゆったりかん」という宿泊施設を兼ね備えた設備の良い温泉施設で、料金は500円。キャンプ場宿泊者には100円割引があるので400円だ。

 ゆったりかんはレストランもあるのでお風呂から出てすぐ食事ができる。ちょっとうれしい。レストランは地元の食材を使った魅力的なメニューがお手ごろな料金で揃っている。「観光地料金」でないのがまた良いじゃないか。
望洋台キャンプ場近くの道より小平町の夜景を望む。高台にあるので眺めが良いのだ。 ゆったりかんのレストランはお手ごろ価格で美味しそうな料理が揃う。「観光地料金」でないのがうれしい。

 昼に続き、悩んだ結果、選んだのは「たこカレー」。読んで字のごとくスライスされたタコが入ったカレーだ。ここ小平町はミズダコの漁が盛んなことで知られており、その特産のタコを使ったカレーがこれだ。

 大きなおぼんで登場したタコカレーはなかなかのボリューム。そしてとても美味しそうだ。さっそく食べてみると、コクがあって、旨味ぎっしり。これは美味い。スライスされたタコは歯ごたえがあり、味も良く、カレーに良く合っている。

 今まで食べたカレー(まー、ほとんどレトルト&チェーン店ですけど。)の中でもトップ3に入る美味しさだ。文句無しにこれはお勧めだ!
ちょっと悩んだあと選んだ「たこカレー」。まず、カレーが美味しい。コクと旨味がある。また入っているタコも歯ごたえがあり美味しい。820円と安いしボリュームもけっこうある。小平町名物らしいたこカレー、個人的にはかなりお勧めだ。

 ボリュームのあるたこカレーにお腹も気持ちも満足でキャンプ場に戻る。そうそう、望洋台キャンプ場は21時を過ぎると入り口の門が閉められてしまうので要注意だ。

 テントに戻り、明日の計画をちょっと考えながら寝る。「天気が良ければ羊蹄山を眺めに行くか。あとはてきとーだな。。。」


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