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春の奥三河 ’07年3月10日
〜思い出をたずねて〜


8/9
朝、小雨の降る中、起床。予報ではイマイチな天気だとか。当たってるな。

しかし、ここにとどまっても暇なだけなので、撤収して今日の目的地である知床に向かうことにした。

走り始めてすぐに、昨日から気になっていたあるものと遭遇。トレーラーの後でもないのに車輪が沢山あり、フロンウィンドウが極めて小さいというか無い奇妙な乗り物。

そう、自衛隊の装甲車だ。パイロット国道は近くに自衛隊の基地があるらしく、頻繁にジープや装甲車が見られた。これも北海道ならではだなぁ。
R243はいかにも北海道らしい酪農地帯を抜ける道。個人的にはこの辺りが一番北海道らしくて好きかな。最果てでない、人々の営みが感じられるが、北海道らしく、広大な感じが良い。
虹別で道道13号に進み、そのまま中標津方面へ。途中、道路脇では青年部のユニークなオブジェが。

朝、早起きしてトーストに牛乳を飲む生活にはあこがれるが、どうしても寝坊しちゃうんだよね。いつかは早起き生活。。。したいな。。。
相変わらずの曇り空の下、ちょっと凍えながら知床を目指す。いっつも標津とか羅臼とか寒いんだよね。嫌になっちゃう。

順調に進み、昼前に羅臼に着く。今日のお昼は映画北の国からのロケセットがお店になった「純の番屋」。

建物は国道のすぐ脇、寂れた雰囲気は無い。
中に入ると、まだ昼前と言うことで、従業員のおばちゃん方が揃ってくつろいでいた。

テーブルにメニューは無く、おばちゃんの座っている横に気の札等で並べられたメニューを見て決める。

メニューは意外や意外、あまりにも多くて迷っちゃうくらい。それもそのはず、ここの経営は水産業者が直接やってるとのこと。でも、もっと人気のあるもので数を絞り込んだほうが良いと思うけどな。。。

優柔不断の伸二郎が選んだのはお勧めっぽい「めんめ定食(2500円)」。

めんめとは別名キンキと呼ばれるカサゴ科の魚で白身で脂のりが良い。めんめ定食はそのめんめの立派な煮付けを中心とした定食。

甘辛に煮付けられためんめはプリッとした食感でなかなか美味しい。そのほかの刺身や酢の物なども美味しく満足。ちょっと高いけど、立派なめんめもつくし、お勧めかな。
お腹も満たされ、幸せいっぱいなハズだが、イマイチ気分が優れない。それはどんより曇った空のせい。この分だと峠はホワイトアウトかな。憂鬱。いっそ行くのを止めたいぐらいだ。

しかし、他に行く候補も見当たらず、とりあえずは峠へと向かう。道の先には白い世界。やっぱダメかなーと思ったが、良く見ると、上のほうはうっすら青い。これはもしかして。。。
なんて思いながら走っていくと、なんと雲が切れ、晴れてきたではないか。よっしゃ、これはいける。

バイクを止め、麓を見ると、雲海のように雲が溜まっている。どうやら、雲と思っていたのは海で発生したモヤの濃いものだったらしい。
さらに標高を上げていくと、目の前にどどーんと羅臼岳の姿が。思わず歓声を上げる。「知床晴れたー!」
知床峠で羅臼岳をバックに記念撮影。知床峠で晴れの記念写真を撮るなんて初めてかも。いやー、嬉しいねぇ。
知床峠からウトロ側に下ると、ウトロ側は晴天だった。同じ知床半島でも山を隔ててずいぶんと天気が違うもんだな。

ウトロ側に下ると、次なる目的地、知床五胡へと向かう。途中の道は明るく、開放的で気分が良い。やっぱ晴が一番だ。
駐車場に車を止め、センターハウスらしき小屋に入るとガイドマップなるものを発見。おお、ちょうど良いと買ったが、ハッキリ言って買わんほうが良かった。特にこのマップが無くても回れるから。。。
北海道と言えでも夏だから晴れれば暑い。センターハウスを見るとはまなす&こけももソフト発見。

見た目はスジャータっぽい感じだったが、味はなかなか。暑い夏にはお勧め。
知床五胡周辺はヒグマの生息地でヒグマ出没により3、4、5湖への立ち入りが禁止になることは有名な話。この日も立ち入り禁止。
そんなわけで1湖と2湖のみを歩く。森の中を30分ほど歩くと2湖到着。穏やかな水面には知床連山が映って綺麗だった。夕方なら巡航となり、もう少し綺麗に写るかな?
知床五胡ウォークは森の中の散歩だが、思ったほど展望も良くなく、あまりお勧めでない。

個人的にお勧めなのは新しくできた高架木道を歩くコース。1湖の周りをぐるっとめぐらされた高架木道は開放的で実に気持ちが良い。眺めもバツグンで、正直、五胡歩きをせず、ここだけ歩けば十分だと思う。
知床五胡からの帰り道、夕方になったこともあり、道路脇には鹿の姿が多く見られるようになった。

知床はエゾシカが非常に多い場所で、朝夕には道路を横切ったり、道路脇の斜面で草を食べてたりする姿が良く見かけられる。こんなところも北海道っぽくて良い。
この日の宿泊先はしれとこ自然村に決めていたが、なかなか見つからない。おかしいなと思っていたら、なんと休業中だった。うーん、残念。
仕方が無いのでウトロのホテル街に近い国設知床野営場に泊まることにした。ここは町に近く、すぐ隣に温泉旅館もあり、さらにコインランドリーもあってとても使い勝手が良い。
お風呂に入って、しばし休憩していると雨が降ってきたのでテントに潜り込む。そしてそのままウトウトと。。。おやすみのすけ。


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