猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
車での観光記録と愛猫の紹介。

北海道、東北 上信、北関東 南関東 北アルプス 八ヶ岳、中央/南アルプス 西日本 登山装備紹介
その2



9/28
3:10起床。カップ麺を食べて体を温める。準備をして4:00に出発。といってもまずは小屋に行ってトイレを済ませるのだ。まったく、面倒なテン場だ。ヘッデンを灯して暗い登山道を行く。夜明けが遅くなったな。

トイレを済ませ、テン場に戻ってくるとだいぶ周りのテントに明かりが灯っていた。みなさん、起きたようですな。
そのままテン場を抜け、暗い登山道を進んでいく。テン場からしばらくは平坦な道を行く。危険個所も無く、暗い中でも安心して歩くことができる。やがて顕著な急登となり、登りきると稜線に出て景色が開ける。

稜線に出ると一旦傾斜は緩やかになるが、布引岳直下から再び急登となる。休憩がてら振り返ると大町の街の灯りと後続のヘッデンの灯りが見える。爺ヶ岳の右の灯りは種池山荘だろう。小屋も目覚めだしたな。
布引岳には5:18に着いた。まだ夜明けには時間があるが、鹿島槍頂上にたどり着くには時間が足りないし、朝焼けの鹿島槍が撮りたかったのでここで夜明けを待つことにした。
5:50、寒い中、今か今かと待った朝日がようやく昇ってきた。しかし、思ってたような綺麗な景色は無く、ちょっと残念だった。腕か?カメラ機材か?いや、きっとどちらも違う(少なくともカメラは違うな。。。)

強いてあげるなら場所、時刻なんだろうが、まー、こんなもんなんだろう。。。
鹿島槍はいまいちだったが、他の景色は美しかった。西を見れば雲海の向うに剱、立山が朝日に浮かび上がる。
振り返れば歩いて来た稜線の向うに針ノ木、蓮華岳へと続く稜線が美しい。その向うには槍穂の姿も。
特に爺ヶ岳の姿は美しい。綺麗に並んだ三つの頂がシルエットで朝の柔らかな光に浮かび上がる。朝日を浴びた東面と影の西面の陰影も引き締まった感じで美しい。爺ヶ岳の美しい景色が見れたので布引岳で朝日を待って良かった。
朝日が高くなってきた頃、鹿島槍に向けて歩き出した。途中、布引岳を振り返る。稜線上のひとつのピークで山の名前が付くほどでは無いと思っていたが、こうしてみるとちゃんと一つの山っぽい。名前がつくのもわからんでもないか。
布引岳から鹿島槍はそれほど傾斜もきつくなく、景色も良いので歩いていて気持ちが良い。
西を見れば先ほどまであった雲海は消え、谷から急激に立ち上がる立山の姿がそこにあった。朝焼けも良いが、青空もまた良い。まったく、立山・剱は千両役者だ。
6:40鹿島槍頂上到着。

振り返れば歩いて来た稜線が快晴の空に下に広がっていた。良い景色じゃないか。
槍穂をズーム。雲一つない空に急峻な峰々が聳える。槍穂にいた人たちも今朝は最高の気分だろう。

槍の右後ろに雲のように見えているのは御嶽の噴煙。
北を見ればキレットから五竜、白馬へと続く後立山の主稜線。前に歩いたのは遠い昔。また歩いてみたくなる。あと一日休みがあれば五竜、唐松まで縦走したい気分だ。
北峰には登山者の姿。その向こうにはシルエットで浮かび上がる北信の峰々。左から火打、妙高、高妻山戸隠。奥に見えているのは何だろう?黒姫か?飯綱か?
しばし展望を楽しんだ後、北方に向けて歩き出した。まずは急な道を鞍部まで下る。ところどころある岩場の通過で年配団体が渋滞しているようだ。まー、慎重に行きたいと思っていたので良いか。
左を見ればあんなところに槍ヶ岳が。どこの影だろう?北峰か?なんだか微笑ましい。
鞍部から北峰へ登りかえすと南峰がそれまでと全く違う綺麗な三角形の鋭鋒へと変わっていた。こんなに端正な山だったんだな。背後に見える剱がすっかり脇役になるほど美しい山容だ。
北には急激に下っているキレットへの道と五竜へと続く険しい主稜線。五竜はずいぶん近く見える。実際にはアップダウンが多く、時間がかかるんだけどな。
しばらく休んだ後、南峰に向けて往路を戻りだした。それにしても、何度見ても鹿島槍南峰はかっこいいなぁ。。。


その1 | その2 | その3
鹿島槍 2014年9月

登山-北アルプスへ戻る登山トップへ戻る