猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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その1



双門コースを始めてみたのはTVの登山番組だった。その時は垂直なハシゴがそそり立つ厳しいコースが大峰にもあるんだぐらいの印象しかなかった。しかし、良くお邪魔する鳥さんのブログで出て思い出したこと、たまたま紀伊半島だけ天気予報が良い時があり、その時に思い出したことでいつか登ろうという思いが強くなっていった。

そして今回も偶然日曜に用事があり、早く帰らなければならないことで北アルプスが流れ、他にどっかないかという状態になり、双門コースに白羽の矢が立った。

調べると、沢を登って行くが、がっつり沢の水に入って進むことも無く、普通の登山靴で行けるらしいし、目印も結構しっかりしているとのことだったので、安心して普段の装備で向かった。

7/24
前泊の場所は双門コースの登山口である天川村にほど近い道の駅 吉野路黒滝にした。高速を通っていくが、高速を下りてからも距離があり、大峰の遠さを実感する。

道の駅はそこまで混んでなく、この辺は長野とはやっぱり違うな。

7/25
5時過ぎに起きて朝飯を食って出発。登山口である熊渡は駐車スペースが近くにあるか心配だったが、すぐ脇に駐車スペースがあった。少し経つともう1台車が来て、準備の遅い伸二郎より先に出発していった。一人で無くてとりあえず安心した。
さて、伸二郎も準備ができたので出発。最初はこの橋を渡る。
橋を渡ってすぐ林道のゲートがあり、そこに登山ポストと今日歩く双門コースの案内看板があった。こんな感じらしい。いい感じの絵だな。
最初は林道歩き。林道は車が滅多に通らないのだろうか、結構荒れていた。歩き始めてほどなく道路が崩落した場所に出くわした。「えっ」といきなりの想定外に驚いたが、別の道はなく、落石に注意しながら通過。双門コース、最初からやってくれるね。
しばし歩くと道が分かれていた。ここで双門コースは左斜め下に向かう道へ進む。ちなみに、まっすぐ行くと金引尾根に続く。
林道を下って行くと沢にぶつかる。沢は砂利が堆積しており、水は無い。どうやら、砂防ダムの上部のようだ。そういえば御在所本谷のスタートもこんなんだったな。
沢を上流に歩いていくとすぐに水が現れる。最初は流れが細かったが、すぐに水量が増えて行った。この沢沿いを左岸、右岸に渡りながら進むのだが、この日は普段よりだいぶ水量が多かったようで、いつもなら簡単に渡れる場所もこの通り。
水に浸からず渡れるとことはなく、少し水に浸かりながらもスパッツぐらいの水深までの範囲で靴に水が入らないような場所を選んで頑張って渡渉していたのだが、ついにそれも無理な場所になり、靴を脱いで渡渉。いやー、こんなんだったら沢靴用意しておけば良かったな。。。
そんな感じで渡渉を繰り返しながら進んでいくと、目の前に大き目の滝が現れる。これがガマ滝でここはどうやら沢屋でなければ登れないようだ。
じゃあ巻き道があるはずと探すと、左にそれらしいハシゴっぽいものを見つけるが、そこに至る道が見つけられない。やっぱ、左の崩落した斜面を行くのか?それしかないし。。。てなわけで崩落した斜面を登って行った。

双門コースは技術的な難易度はそれほどだが、ルートファインディングは普段沢をやらない人には結構難易度高かった。
巻き道は手すり付きの木道っぽいものがついていたが、ところどころ損傷が激しく、「手すりにもたれかからないで」との注釈があった。崩落・落石が多いトラバースコースのメンテナンスは大変だもんな。常に良い状態には保ちづらいんだろうな。
巻き道はほかに普通の登山道だったり、
滑りやすい岩だったりと結構変化に富んでいた。
滝を巻き終わると時折小さな巻き道を織りませながら再び沢を登って行く。この辺も濡れないように渡渉するのが大変だった。巻き道も大変だったし、いっそ沢靴を持って沢をずんずん登って行きたかったな。。。
ルートは赤布がついていたが、数が少なく、結構コースは迷いやすい。赤布と行けそうなコースをじっくり見つけて進むことが求められた。

しばらく進んでいくと大岩が多くなってくる。このあたりには赤布もほとんどなく、とてもコースが分かり辛い。まー、沢をそのまま進めばよいのだが、岩が大きくてそれも結構大変な場所がちらほらある。

ここも良く見ると奥に橋が見るのであそこに向かうのだろうが、それまでのコースが全然見えない。真っ直ぐは行けなさそうな雰囲気もするが。。。
左右にコースが無いか確認するが、どうやらなさそうだ。とりあえず先に進んで見ると、少し進んだところで赤布発見。岩に鉄杭が刺さっており、それを頼りに岩にへばりついて進むようだ。滑って水没したくなかったのでちょっとドキドキしながら進む。双門コース、想ってたより手強いな。
見えてた橋を渡ると、一つ小さな尾根をまたいでいく。ここもコースが分かり辛く、危うくえらい危険なトラバースをしそうになった。

やっぱ、「えっ、ここ本当に行くの??」と思ったら一度戻って他に正しい道が無いか確認しないとね。
そんな感じで進んでいくと、目の前に大きな滝が現れた。これが三段の滝で、写真では分かり辛いが、なかなか見事だ。


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