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出発〜熊野、丸山千枚田

7月17日
 朝9時30分起床。実はこの休みはずっと前から東北行きを計画していた。しかし、折からの豪雨で東北行きはほぼ無しに。東北への未練たらたらでネットの天気を見るが梅雨前線がどっしりと停滞している。こりゃだめだわと諦めがつき南紀へ向けて出発。

天気は上々。東名阪、伊勢自動車道と乗り継ぐ。出発時にガソリンを入れたり、ハイカを買ったり、準備に時間がかかったりした影響で時刻はすでに14時近くになっていた。今日はとりあえず熊野まで行きたかったので時間に余裕はない。しかし、ただ行くだけではつまらないので、津で高速を降りて青山高原に寄り道をする。

ここは会社の人間からの情報で「風車が沢山あり、なかなか良い」とのことで訪れたが、そんなに良くは感じなかった。確かに風車は沢山あったんだけど、もう一つ迫力に欠けていたかな。
青山高原の風車。風も強く、よく回っていた。 青山高原には20基の風車がある。

 R165を通り、久居町にもどり再び伊勢自動車道に乗る。勢和多気ICで高速を降り、R42で紀伊長島方面へ。R42はとてもスムーズに流れて、17時30ごろ紀伊長島に着いた。今日は「熊野はちょっと辛いかな」と考え、紀伊長島でキャンプ場を探すことに。

この日は3連休の頭ということもあって、キャンプ場はなかなかのフィーバー。はじめに行ったキャンプ場は満員で入れなかった。次に行ったキャンプ場は空いていたが、テントサイトがただの砂浜のくせに2000円もしたのでパス。

そうこうしてるうちに日も暮れてきて、これ以上探すのが面倒になり、熊野市のユースに電話をする。すると空いているとのことだったので、熊野まで走り、20時にユース”熊野市青年の家”にチェックイン。

このユースはなかなか古い感じでトイレはくっさくさだった。夜食を済ませ、同部屋となったSV乗りのシンタツ氏、DRに乗るスズキ氏と情報を交わす(ヘタレは聞いていただけだけどね)。そして、22時30分に夢の中へ。おやすみのすけ。
R42、紀伊長島町の荷阪峠付近より熊野灘を望む。
   
7月18日。
 朝7時半起床。昨夜はエアコンのよく効いた中、腹を出して寝ていたせいで腹の調子が悪い。

朝飯を済ませると、スズキ氏はもう出発の用意ができていた。「旅立つ前に記念撮影を一緒に」とのことなので待っていると二人ともカメラの設置を頑張るわ頑張るわ。

頑張ったかいあって(?)無事記念撮影を済ませたスズキ氏は護摩壇山に向かい旅立っていった。

ヘタレもファブリースを撒き散らしながらトイレで大を済ませ、一仕事終えた充実感に浸り宿を後にする。
スズキ氏とシンタツ氏。頑張りますなー。

 最初に訪れたのはユースの目の前にある獅子岩。この岩は形が獅子の姿に似ていることからその名がついているが、どっちかというと鳥に似ているような感じがする。ほら、とがった部分がくちばしで、耳もないし、なんとなく鳥に見えません?「鳥岩」、やっぱ響きの点で却下されちゃいそうだな。獅子岩でいっか。
獅子岩。国道にある展望所より。 獅子岩。海岸より。

 そんなしょうもないことをぶつぶつ考えながら次に訪れたのは獅子岩からすぐの名勝”鬼ヶ城”。ここは海岸に突き出た岩盤が波風の浸食を受け、大小さまざまな洞穴ができたもの。周囲1kmの遊歩道(そんなに長かったのか。。。)が整備されており、自然の彫刻を体感できるようになっている。ヘタレも早速バイクを停め遊歩道を歩く。すると、国道からは見ることができなかったダイナミックな自然の芸術が広がっていた。外から見てるだけじゃわかんないことはいっぱいあんだね。

 ここ鬼ヶ城は毎年8月17日(平日でもお構いなし!ステキ!)に開かれる”熊野大花火”の打ち上げ場所や、仕掛け花火の設置場所にもなっている。この花火大会は海岸で打ち上げられるためスケールがかなりでかく、実に見ごたえがある。また、鬼ヶ城の岩場に直に置いた花火をその場で爆発させるなど、やり方にも度肝を抜かれる。ヘタレが数見てきた花火大会のうちで自信を持って一番だといえるので、時間があればぜひ見に行ってほしい。
(左)鬼ヶ城の遊歩道からは、国道から見えないような断崖絶壁の部分が見れる。
(右下)侵食された岩盤はどこかおどろおどろしい。鬼が住んでたというのもうなずける。
(上)鬼ヶ城の入り口。なんとなく城っぽい?

 次の目的地は紀和町にある丸山千枚田。ここはユースで一緒になったシンタツ氏からの情報で選んだところで、急傾斜の斜面に合計1340枚もの棚田があるらしい。

R42からR311に折れ、千枚田を目指す。R311は紀和町まではなかなか走りやすく、車も少ないのでいいペースで走ることができる。風伝峠を過ぎると丸山千枚田の看板が見えるのでそれに従い進むとやがて千枚田についた。

 棚田の中を通る細い道を走る。田んぼの上では赤とんぼがのんびりと飛んでいる。たまに来る車も人ものんびりとしている。ここでは全てがゆったりと流れているようだ。その流れに逆らわず、ヘタレもぼけーとしてたら予定時刻を1時間も過ぎていた。うーん、時計は正確に進んでいるのね。
丸山千枚田は急傾斜に1340枚もの棚田が並ぶ。

美しい風景の中でゆったりとした時を刻む。この風景がいつまでも続くことを願う。

お出かけデータ
鬼ヶ城 場所 三重県熊野市木本町
特徴 巨大な岩壁を太平洋の荒波が浸食してできた岩の芸術。岩壁沿いに遊歩道が整備されている。国道からはほとんどその姿を見ることができない。
料金 バイク:100円
リンク http://www.city.kumano.mie.jp/kankou/umitaikan.html#anchor-onigajou
獅子岩 場所 三重県熊野市井戸町
特徴 七里御浜にある獅子の形をした岩。国道沿いの展望所から良く見える。
リンク http://www.city.kumano.mie.jp/kankou/umitaikan.html#anchor-onigajou
熊野市青年の家
(ユースホステル)
場所 三重県熊野市有馬町
特徴 熊野市にあるユースホステル。獅子岩がすぐ前とロケーション良し。建物はちょっと古い。
料金 2230円(素泊まり)、食事:朝食500円夕食900円、 ビジター宿泊費1000円増し
リンク http://www.jyh.or.jp/yhguide/toukai/kumanosi/
丸山千枚田 場所 三重県南牟婁郡紀和町丸山
特徴 急傾斜に1340枚の美しい棚田が広がる。棚田のオーナーになれる制度も有熊野市方面から訪れる場合、国道311号線”風伝トンネル”出口すぐを県道40号に右折。
リンク http://www.city.kumano.mie.jp/kankou/yamataikan.html#Anchor-senmaida




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