本州最南端。良い響きだ。沖を流れるのは黒潮。南国の匂いしそうだ…と思ったら、さびれてんじゃないの潮岬。灯台の周りには何もなし。キャンプ場のはずれにポツンと最南端の碑があるだけ。うーん、最南端恐るべし。 広ーいキャンプ場の外れにテントを張り、風呂と夜食に出かける。今日は汗と日焼け止めにより脂べっとりんこでどうしても風呂に入りたかった。串本市内まで走り、串本温泉”サンゴの湯”(300円)につかる。この温泉はしょっぱいお湯が特徴で、広くはないが空いているので結構ゆったり入れた。風呂から出て、明日の予定を立てていると、 「すみません、もう閉館です」 との声が。時計を見るといつのまにか8時45分。 「やばい、食べ物屋が閉まってまう!」 そう、都会とは違い、地方は店が閉まるのが早い。9時を過ぎたらほとんどの店が閉まっている状態だ。これはまずいと急いで店を探すと回転寿司を発見。最南端まできて回転寿司かと迷ったが、他を探す時間がないのでここにする。名物を食べんとその土地にきた意味が減ってしまうと悔やむが、案外寿司がうまかったので結構満足で店を後にする。 キャンプ場までの帰り道は涼しくてとても快適だった。キャンプ場に戻ってみると、夜空には満天の星が。こんなに星を見るのは久しぶりだ。このキャンプ場にして良かったなと思う。その後、流れ星を見ようとしばらくボケーと空を眺めていたがついに見れず、すごすごとテントに入り就寝。
7月20日。 今日も天気は晴。準備をしてると猫チンが歩いてくる。朝飯を分け与え、別れを告げ出発。見送りありがと、元気に生きろよ。 朝日がまぶしい海岸沿いの道路を走り紀伊大島へ。紀伊大島は潮岬とループ橋でつながっており、このループ橋はツーリング雑誌などでもたびたび紹介される美しいものだ。ループ橋をぐるーんと周り紀伊大島に入る。 島内を走る道は幅が広く車もほとんどいないので実に快適だ。ただ、景色があまりよくないのが難点かな。道の終点まで行くと駐車場があり、そこから歩いて10分程のところに灯台がある。灯台周辺はトルコ記念館、トルコ人墓地、トルコ喫茶店となぜかトルコ一色。日本でありながらトルコ文化が栄えるとは、やはり最南端恐るべし。灯台周りを一通り回った後、立派なループ橋をぐるりと回り島を出る。次の目的地は日本のエアーズロック(言い過ぎだろ)古座川の一枚岩だ。
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