田辺市に入ったところで県道29号に折れ、高野龍神スカイラインを目指す。県道29号は途中尾根上を走る絶景ワインディングロードで紀伊半島の山並みが実に美しい。道もよく整備されとても走りやすい。高野龍神スカイラインを通るなら絶対に通っておきたい道路だ。 龍神村でR371とぶつかるのでR371をスカイライン方面へ。R371は山間部の谷間を通るほのぼのとした道で、車もほとんど通らず実に快適だ。おなかも空いたきたのでドライブイン”竜神竜の里”であまごづくし定食(1850円だったような)を食べる。この旅に来て初めてそれらしい昼飯を食べ、満足でドライブインを後にする。スカイラインはもうすぐだ。
龍神村側から入ると、スカイラインは初めのうち山の谷間を走る形で景色はあまり望めない。しかし、とてもいいペースで流せる道で気持ちがいい。しばらく行くと道はクネクネと曲がりながら急に高度を上げていく。しかし、ここでも景色はそれほど見えない。やがて、護摩木を積み立てて作った”ごまさんスカイタワー”がある展望駐車場へ。 タワーは入場料300円を払い、エレベーターを使って展望所に上がる。展望所からは紀伊半島の山並みが一望できるが、ガラス越しの景色なので印象はイマイチだ。 タワーは展望所がガラス越しだったり、エレベーターがとてもきれいだったりと上品な感じにあふれていた。下品の塊のようなヘタレの体はその上品さに拒絶反応を示し、またもや強烈なうんこ波に襲われる。 展望所にトイレを探すが見つからない。仕方が無いのでついさっき登ってきたエレベータに乗り込み下へ。そして笑顔でタワーに向かう客の流れに逆らい、目を血走らせ、絶体絶命の形相でトイレを目指す。 何とかトイレにたどり着き修羅場を潜り抜け、さわやかになって出てきたヘタレに声をかける輩が。よく見ると熊野ユースで会ったシンタツ氏ではないか。再開を祝い、しばらく話をした後、お互いの旅の無事を祈り出発。
タワーより北側しばらくは明るい尾根上を走る形だ。尾根といっても広い森林の中を走る形でそんなに景色は見れないが、木々の切れ間から時折見える景色はとても素晴らしいものだった。 しばらく進むとなにやら人が集まる場所を発見。立ち寄ってみると7月の中旬というのに紫陽花が咲いているではないか。ここは標高の影響で里に比べて1ヶ月くらい遅く咲くそうだ。真夏に見る紫陽花は梅雨時とはまた違った趣で良い。また、紫陽花園の展望所からは西に紀州の見事な山並みが見れる。おそらく、スカイラインの中でここからの展望が一番良いと思う。
この日は大台ケ原まで行く予定だったが、時間がなくなったので吉野のユース”喜蔵院”に泊まることにした。喜蔵院は桜で有名な吉野山にあるユースで、とにかく場所が分かりにくかった。何度も道を間違え、何回か人に聞いてようやくたどり着けた。ホントに分かりづらいので、喜蔵院に泊まろうとする人は地元の人に聞くのが懸命だと思う。ユースを探すのに疲れたヘタレは風呂に入りさっさと就寝。おやすみのすけ。。。
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