猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
車での観光記録と愛猫の紹介。

北海道・東北 甲信越 東海・北陸・近畿 中国・四国・九州 バイク装備紹介 改造・整備、車検記録

原尻の滝、九州出発

5月4日
 朝起きると雨がざーざー降っていた。出発時に雨が降っているとホントに憂鬱になる。天気予報を見ると午後から晴れてくるとのこと。一日中雨じゃなくて良かった。おっちゃんに礼をいい、降りしきる雨の中出発。今日の予定は佐賀関から四国に渡ること。帰りの九州から大阪までのフェリーが取れなかったので四国を通って帰ることにしたためだ。

 R57号を大分方面に向かい走る。目いっぱい着込んでいるため、寒くは無く、思いのほか雨が苦にならない。峠では飛ばし気味に走り、前後輪のスリップを楽しむ余裕すらあった。

竹田市に入ると雨が止んできた。バイク乗りは雨が止むととたんに元気が出るものだ。で、ヘタレも例に違わず、元気になっちゃったのでどこかに立ち寄りたくなった。道の途中で白水の滝という看板を見て、確かこの辺に良さげな滝があったなーと0円マップ(ツーリングGOGO付録)を見ると、東洋のナイアガラの呼び名を持つ「原尻の滝」を発見。立ち寄ることにした。

 竹田市街でR502に曲がり、ちょっと行ったとこに滝はあった。滝といえばたいてい山の中を想像するが、ここの滝は田園風景のど真ん中にあった。バイクを止め、「こんなとこにある滝がそんな大きいんかいな」と疑いながら滝に近づく。するとホントにあったよ、立派な滝が。

落差こそ無いが、幅があり、何より形が見事だ。ホントに小さいナイアガラといった感じだ(本家は見たこと無いぜ)。さらに良いことにはこの滝は水が落ちるところまで歩いていけることだ。上から見る滝はなんだか不思議な感じ。滝の高さは約20mで夏には滝へ飛び込む人もちらほらいるとか。夏に来たときはヘタレもこの世の嫌なことから逃げるように飛び込んで見たいものだ。

 また、この滝には滝つぼを遊覧するボート(平日1000円、休日1500円)がある。滝の周りを一周した後、さっそくヘタレもボートに乗りこむ。ヘタレは一人だけだったが、相乗りすることも無く、なんとボート屋の人と二人で乗ることになる。うーん、ビップ待遇。

原尻の滝。田んぼの真ん中にこんな滝があるなんて驚き。
滝の周りの風景。のどかな雰囲気漂う。 ヘタレもボート体験。楽しみだ。

さて、昨日、今日の雨で増水した滝に向かいタローちゃん(ボート屋の人)とヘタレは突き進む。滝からは豪快な水しぶきが舞い、ポンチョを着たヘタレはずぶ濡れになって、「うひょー、いいねー、いいねー。マイナスイオンはいいねー」とエロオヤジのようなセリフを連発しはしゃぐ。周りからはさぞかし変体に見えていただろう。

しかし、そんなことはどーでもいいほど楽しい。ホント、ここに来て滝に打たれないのは70パーセントくらい損したようなものだ(ヘタレ価値観による)。まーそんなわけで、120パーセントの満足を得たヘタレは満面の笑みを浮かべ佐賀関へ向けて走り出した。
ボート屋さんのガイド、タローちゃん。 濡れまくってとにかく楽しい!!!

 その後はR502、R326、R10と進み、途中R326沿いの大野川にかかる沈下橋を写真に収めたりしながらのんびりと走る。大分市に入ったところでR197にまがり、佐賀関を目指す。このころから気温がかなり冷え込んできた。寒さに弱いヘタレは凍えながら走り、道の駅佐賀関でかなり遅い昼飯(15時。おやつか?)を食べにレストランに入る。が、

 「すみません。関サバ関アジ定食はもう切らしてしまったんですよ。」店のねーちゃんがすまなさそうに話す。「なんだとてめー、表にでやがれ!」と喉の先までセリフがでかかったが、ねーちゃんがかわいかったので、「いいよ、仕方ないね」と少しかっこつけながら言う。あんたの美しさは罪だぜねーちゃん。

他に何があるか聞くと刺身定食ならあるという。なら、それで、と頼んだ刺身定食はちゃんとサバの刺身も乗っていた。サバを食べてみるとさすが豊後水道の流れの速い潮でもまれたサバ、身がぶりぶりしてサバとは思えぬ旨さ。他の刺身もぶりぶりしててホントに旨く、なかなか満足で道の駅を後にする。

 佐賀関のフェリー乗り場は大変混んでて、車は駐車場にすら入れない始末。バイクは何とか空いていて、すんなり17時のフェリーに乗ることができた。余談だが、この国道九四フェリーの従業員はかなりむかつく。客を客と思わぬ言葉遣いと態度に怒りがこみ上げる。ホント何様のつもりじゃ。むかつくわい。

 やがて、ムカつくフェリーは四国の三崎港(佐田岬半島の先っぽのほう)に着いた。四国に行く気が無かったヘタレは四国の地図を持っておらず、宿の場所がわからなかったが、フェリーで一緒になったバイク乗りに大津のユースホステルまで案内してもらった。CL400乗りの方、ホントに親切にありがとう。

 大津のユースは博物館みたいな骨董品がいっぱいある屋敷だった。ペアレント(管理人)のおばあさんもおっとりとしたいい人で、すごいリラックスした一夜を過ごせた。

大野川にかかる沈下橋 道の駅佐賀関の刺身定食

ツーリングデータ
原尻の滝 特徴 東洋のナイアガラとも呼ばれる(一部の人のみ?)美しい滝。田んぼがあるような平地にあり、滝の上を歩くことも可能。また、滝つぼ遊覧ボートもある。
料金 滝見学料:無料
遊覧ボート料金:平日1000円、休日1500円
リンク 緒方町観光振興公社:http://www.ogatakanko.com/index.shtml
道の駅原尻の滝:http://www.qsr.mlit.go.jp/n-michi/michi_no_eki/data/24/harajiri.htm
佐賀関 特徴 四国に最も近い岬。名物である関サバは身がしまっており、とても美味しい。道の駅佐賀関では関サバ、関アジを用いた定食がお勧めだ。
リンク http://www.qsr.mlit.go.jp/n-michi/michi_no_eki/data/27/saganose.htm
国道九四フェリー 特徴 九州佐賀関と四国佐田岬半島を70分で結ぶフェリー。九州から四国の移動に便利。
料金 1520円(750cc未満)
リンク http://www.koku94.jp/






No.1 | No.2 | No.3 | No.4 | No.5 | No.6 | No.7 | No.8 | No.9

バイク中国・四国・九州トップへ戻るバイクトップへ戻る