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みずがき山 '05年10月


朝、ホテルを出るとなぜか雨。おかしいな、今日は晴れるはずなのに。まーいいか、そのうち晴れるだろうとバイクで走り出すと、予想外の本降り。まーやっとれん。今日は登山やめちゃおうかしらんと一瞬思う。

しかし、いずれ晴れることを信じてバイクで走り続ける。雨の高速は夏とは思えん寒さで朝から疲れちゃうな。

今回の目的地は大雪旭岳。旭岳は以前、姿見ロープウェーから往復したことがあるが、ガスってなんも見れんかったので今回はそのリベンジ。今回はより大雪の魅力を楽しめる黒岳〜旭岳の縦走をコースに選んだ。

今回の登山口は層雲峡ロープウェー乗り場。そこまでバイクで行くのが一番早いが、翌日は朝から移動したくて、どうしても今日中にバイクのおいてある場所に戻っておきたい。

そう考えると、夕方にはバス便がなくなる層雲峡にバイクを止めるのではなく、夜でも帰ってこれる上川駅にバイクを止めて、そこから層雲峡までバスで行き、縦走→バスで旭川→電車で上川駅に戻るコースを選んだ。我ながらよく考えたな。

そんなわけで上川駅に向かってひた走るが、寝坊した上にこの天気、ペースも上がらず、予定のバスにあっさり乗り遅れる。うーん、いかん。。。

仕方がないので次のバスに乗り、層雲峡へ。天気もようやく回復してきていい感じだわ。
バス停からロープウェー乗り場までは徒歩5分ほど。今日はこのロープウェーから登山が始まる。
ロープウェーの待ち時間、山頂?の情報を見る。天候雨、気温14℃、風速10m/s・・・風強すぎるんでないか?

再び今日の登山止めちゃおうかしらんと思うが、ここまで来たら引き返せん。晴れを信じていくしかねーとロープウェーに乗り込む。
ロープウェーを降りると、そのまま少し歩き、リフトに乗る。すっかり雲の中に入っており、景色は見えなかったが、高山植物が咲いておあり、それなりに楽しめた。花っていいねぇ。
リフトを降りると、7合目ロッジが見える。とりあえず、ここで情報収集でもするか。
ロッジの中の人に聞くと、上のほうは雨も降っておらず、視界も時折開けるという。そんじゃ、そのうち晴れてくるかも。少し希望が湧いてきたな。

その後、7合目ロッジのアイドル・シマリスを眺め、ほんわかした気持ちで登山開始。

今日も頑張って行きますか。
黒岳への登りはなかなかの急登。最初の頃は岩がごろごろしてて少し歩きにくい。
汗ばみながら歩いていくと、ガスが消え始めた。振り向くと背後には雲海が広がっていた。どうやら、雲の上に出たみたいだ。ヨシ、今日は晴れるぞ。
登山道は途中から木の階段が続くようになる。相変わらず傾斜はきつく、なかなかばてる。数日前に痛めた膝がまた悪くならないように小幅で歩く。
ガスは取れたものの遠くの景色は相変わらず見えず、楽しみはもっぱら高山植物。黒岳の登山道は高山植物が多くて飽きない。高山植物が多いと、晴れていても曇っていても楽しめるから良い。
1時間ちょっとで黒岳登頂。頂上からはひろーい台地上の景色が広がっていた。山脈という表現でもなく、高原という表現でもなく、高山大地という表現があっているかな。

あいにく雲がかかっているが、それでもすごい解放感で気持ちがいい風景だ。この場所が「カムイミンタラ=神々が遊ぶ庭」と呼ばれる理由がわかった気がした。
黒岳からはゆったりと高原の台地に降りていく。晴れていればさぞ気持ちよかったろうに。うーん、残念だ。
下った平坦部には黒岳石室があった。文字通り石で作られた小屋とトイレが併設してあった。カムイミンタラを夕暮れまで楽しむには、絶好の宿泊場所だ。
これから旭岳までは小屋やトイレが無いので、ここでトイレを済ませておくことにする。

ここのトイレはちょっと変わっていて、トイレの中に自転車のサドル&ペダルがあり、用を済ませたら、サドルにまたがりペダルを回しておがくずと混ぜ合わせる。こうすることで微生物の働きを活発にするそうだが、変わってるなぁ。


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大雪黒岳〜旭岳縦走 2010年8月

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