猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
車での観光記録と愛猫の紹介。

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その1



5/11
今週末は天気がダメだと思って何の準備もしてなかったが、どうやら日曜が晴れそう。

蝶ヶ岳でも行こうかしらんと思っていたが、ふと4月に登れなかった針ノ木が頭に浮かんだ。どうせ行くなら行ったことが無いところが良いと針ノ木に決定。

相変わらず遅い出発で扇沢の無料駐車場に着いたのは24:30。また寝坊だろうな。。。

5/12
予想通りの寝坊。まー、許容範囲だ。着替えを済ませ外に出る。広い駐車場はまだまだ空きがあった。雪の回廊の季節を過ぎ、GWを過ぎ、少しみなさんお疲れなのかな?
扇沢駅に行き、トイレなどを済ませていたら6:30に。うーん、1時間遅刻だ。あわよくば蓮華岳もと思っていたが、ちょっとあきらめだな。

登山口は扇沢の南端、トロリーバスの道路の脇にあった。登山ポストもここにある。
残雪の登山道を歩く。雪がるので、どこが登山道がわかり辛い。また、木やブッシュがはみ出していたりしてちょっと歩きにくい。バスの通らない早朝なら車道を歩いたほうが良さげだな。
一旦道路に出てまた登山道に入り、再び道路に出た時、ふと悩む。無雪期の登山道は道路を渡って続いているようだが、雪が多くあるこの時期は沢沿いを行くはずだ。このまま夏道を行くと沢から離れてしまう。少し考えてここから夏道を外れることにした。

車道を進んでいくとすぐに沢に向かいそうな分岐を発見。
踏み跡もあるようだし、おそらくここが積雪期のルートであってるだろう。雪があるとわかりやすい目印は無いが、あえて言うならこの白い棒か?GPSがあるなら確認しながら進む方が良いかな。
平坦な道を歩いていくと沢にぶつかる。ここで雪に埋もれた沢を渡って対岸に渡る。もっと寒く、雪が多い時期なら渡らずに沢の真ん中を行くのが安全だろう。

ここからずっと雪の上を歩くので、伸二郎はここでアイゼンを装備した。
対岸に渡ってからはトラバース気味に沢から一段上がった斜面を進んでいく。山側の斜面は傾斜が強く、雪の多い季節は雪崩、少ない季節は落石に注意か。
堰堤を2つほど超えると沢は広くなり、ここから沢の真ん中を通って左岸(写真の右側)に向けて斜めに歩いて行ったが、右岸でも中央を通って堰堤の脇を抜けてもどこでも良さげだった。
左岸に渡って少し上ると冬枯れの樹林帯となり、ほどなく大沢小屋に着く。大沢小屋はまだ営業していなかったが、雪から出ており、トイレは利用できた(100円也)。
大沢小屋から少し進むと再び沢に出る。ここからはずっと沢沿いを登りつめる。

このあたりは沢が広く、傾斜もそれ程きつくない。正面には針ノ木岳の姿。目指す頂はまだ遠い。
しばらく進むと沢が狭く、急になる。このあたりは雪崩が多いようで、両サイドからデブリが見られた。雪が多い季節は緊張するんだろうなー。

急登に疲れて少し休憩。振り返ると、谷の向うに爺ヶ岳が見えた。ここから見るとなかなか端正な形をしている。爺さんには見えないなぁ。
再びデブリ銀座の急傾斜を進む。デブリのせいか、傾斜のせいか分からないが、足がよく埋まるようになってきた。
そこで、ワカンを付けることに。ワカンはアイゼンの上からつけることができるので便利だ。新雪のフカフカ雪ならスノーシューが良いだろうが、残雪期にはワカンで十分だ。
ワカンとアイゼンの組み合わせは初めてだが、ワカンの浮力に加え、アイゼンのグリップ力もだいぶ残るのでなかなか良い。スノーシューほどかさばらないし、軽いのでこの時期にはワカンが良いな。

デブリ銀座の急傾斜を過ぎると沢は再び広く、少しなだらかになる。少し休憩して再び進みだした。


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針ノ木岳 2013年5月

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