丸山からも相変わらず気持ちが良い尾根が続く。冬の八方尾根は最初から最後まで気持ちがいい。そしてバリバリの吹きっさらし。うーん、寒い。 登りで寒さを感じるのは初めてだ。どっかでフリースを着込みたかったが、風をよける場所もなく、我慢の登りが続いた。 ようやく小さな風裏を見つけてフリースを着込む。ようやくちょっと暖かくなりホッとする。さらに、アップルパイを食べ、エネルギー補給。食わねば登山は始まらんとです。 |
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丸山の先からは唐松北壁と不帰の岩壁が一層美しく見えてくる。唐松と不帰の間のルンゼはちょっとメジャーな?滑走コースみたいでこの日も滑走している人がいた。 滑り出しこそ急だが、あとは気持ちの良い斜面が続いている。山スキーとか気持ちよさそうだな〜。 |
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丸山からしばらく進むと尾根が痩せてくる。風は向かって右から左へと強く吹いており、気を抜くと左側に吹っ飛ばされそうだ。ただ、右はやばそうだが、左は落ちても死ななさそうなのでちょっと安心。 | ||
この痩せ尾根の最後はちょっぴり危険なトラバース。きちんとステップが切られていたが、ステップがないときはちょっと危ない。ピッケルを雪面に刺し、アイゼンをしっかりステップにかけて慎重に通過した。 | ||
トラバースを過ぎ、平坦な雪面を進むと急に視界が開け、五竜から剣にかけての展望が飛び込んできた。どうやら唐松頂上山荘裏のピークに着いたみたいだ。 さっきまでちょっと登りと強風にへこたれていた心が急に元気になる。頂上が見えると不思議と元気が湧いてくるんだよね。なんちゅーか、頂上パワーだな。 |
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南を見ると唐松頂上山荘が風景の中に美しく溶け込んでいた。風が強いためか建物に着く雪は少な目。冬季小屋があれば絶景を見ながら朝日、夕日が見れてうれしいのにな。。。 | ||
行く手には唐松岳の端正な頂。なかなか素敵じゃないか。 少しの間、唐松岳を眺めながらの緩やかな下り。快適快適。 |
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鞍部からの登り返しはそれまでの疲れもあって進みは遅かったが、12:50無事登頂。 頂上にはだれもおらず、360度の素晴らしい展望独占。風も弱く、とてもいい気分。 |
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唐松岳 2011年3月 |