今日はヒザも痛いし、奥穂も登れんくさいし、もう涸沢に下りよっかなーなんて思っていたが、穂高岳山荘でテントを張るオバチャンに励まされ、ちょっと元気が湧いてきたので、涸沢岳を登ることにした。 無雪季ならお気楽な穂高岳山荘から涸沢岳の道も、積雪期はなかなか危険度アップ。一部には滑落の危険のある斜面もあり、気が抜けない。なるほど、ザイルを装備する人もいるわけだ。 |
||
危険な斜面は始めのほうだけで後はそれ程危険度は高くない。背後に聳える奥穂やジャンの雄姿を眺めながらの気持ちが良い道が続く。 | ||
程なく、涸沢岳頂上に到着。頂上はなかなかの賑わい。こんなに涸沢岳が賑わっているのは初めて見た。 | ||
ちょうど薄雲が指してきたので、槍や北穂はそれ程綺麗に見えなかったが、登頂したことに満足。しばらく展望を楽しんだ後、ヒザの痛みをこらえながら下山。下りはヒザに厳しいねー。 | ||
下っている途中、奥穂に登山者がいることに気づいた。全部で5人。頂上から穂高岳山荘に下っている途中だった。 途中まではすいすい歩いていたが、傾斜が急な場所に差し掛かったとき、危険を感じたのか、ザイルを使い、下っていた。なるほど、あれくらいの装備が無いと、今日は厳しかったのかとちょっと自分を慰める。 来年はロープワークでも勉強しとこっかなー。。。 |
||
涸沢への下りはなかなかの急傾斜ゆえ、ヒザに響いた。途中までは我慢して歩いて下っていたが、ちょっとやっとれん痛さだ。 カッパも着てないし、お尻濡れちゃうなーなんて迷っていたが、ついに耐え切れず、レッツゴーシリセード。 昨日に引き続きやってるのでだんだん上達してきた。スピードコントロールも思うようにいき、実に楽しいではないか! やっぱ下りはシリセードに限る! あっちゅーまに歩きの人々を追い抜き、下へ。見上げるシリセードの後が富士山の時とのスタイルの違いを表す。今回のシリセードはヒザを閉じたパラレルスタイルだ。俺も進化したもんだ。 |
||
いったん平坦になり、ちょっと歩いたが、再び現れた第2シリセードバーンで再び華麗なシリセードを披露し涸沢へと下ってきた。 振り返った先には天を突く涸沢岳と素晴しきシリセードバーンが印象的だった。 |
||
今日も涸沢に泊まっていっても良かったが、ヒザも痛いし、軽いホームシックだし、徳沢まで下ることにした。 テントを撤収して、テン場を振り返る。色とりどりのテン場の向こうには涸沢岳と北穂が壁のように聳え、素敵だ。今回は本当に良い景色を味わえて良かった。 ちょっと後ろ髪を引かれながら下山開始。いつかまたここに来よう。そして奥穂に登頂しよう。 |
||
涸沢を下りだす伸二郎と反対に下からは涸沢を目指して多数の登山者が登ってきた。これから素晴しい景色を楽しんでくださいな。 | ||
下りはずっとヒザ痛との戦いだった。本谷橋まで下ってしまえば傾斜も緩く痛みも気にならないだろうなんて思っていたが、本谷橋以降も小さなアップダウンがあり、その度にヒザに痛みが走った。 今日は徳沢の解放的なテン場でまったり過ごすんだと決めていたが、ヒザ痛により時間がかかり、横尾に着くのが精一杯だった。 まー、徳沢はまた今度にしよう。いつでも来れるんだから。 |
||
テントを設営してる際、向かいのテントの人と話し込む機会があった。その人は以前GWに涸沢に来たことがあり、奥穂にも登ったそうだ。その時は奥穂に登る人が多く、渋滞が起きるほどだったとか。 「登ってこなかったのはもったいないね」と言われたが、まー、今年はしゃーないかな。また来年以降でチャレンジしよう。 ご飯を食べ、就寝。今日は初日と異なり、寒くない。今日はゆっくり寝れそうだ。。。 |
その1 | その2 | その3 | その4 | その5 | その6 2010年GW 涸沢登山トップへ |