猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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その2



頂上は少し平坦で風裏も結構あり、予想外に安心できる。目の前には剣ヶ峰の標識と大きな火口。遠くは黄砂で見えなかったが、火山地形の迫力にぼちぼち満足。
無雪期には池があることなどわからない。時間があればこの季節限定で歩けそうな火口を行ってみたいもんだ。
南には大日岳の向うに御嶽。黄砂が無ければクッキリ見えるんだけどな。残念。いつかまたこれば良いか。
北には歩いた稜線と奥に畳平、さらに向うには槍穂。こちらも黄砂で遠くの山々は見えなかった。残念。
特に、穂高はくっきり見たかったなぁ。まー、こちらもいつかまた登ってみれば良いか。今日は頂上まで来れたことで満足としよう。
風裏の暖かな頂上でパンをほおばりながら達成感に浸る。いやー、頂上がこんなに暖かな場所だったなんてねぇ。登ってみないとわからないね。

頂上には他に登山者が2人いて、お互いに登頂の喜びを分かち合った。しばしほっこりしたあと、下山。
帰りは肩の小屋に寄らず、蚕玉岳と朝日岳との間のルンゼをシリセード。恐る恐るこの斜面を下りだし、
最後の方は叫びながら満面の笑みで滑り終える。やっぱり下りはシリセードに限るな。
肩の小屋口バス停の小屋でスノーシュー&ストックを回収した後、ぼてぼてと位ヶ原を下る。

ツアーコースに入ってからちょっと雪に沈むことが多くなったのでスノーシューに履き替えようかとも思ったが、程度が軽かったので、そのままアイゼンで進む。

いやね、下りのスノーシューがイマイチ苦手でね。良くつまずいてコケるんだよね。。。
結局、最後までアイゼンで歩いてスキー場に着く。頂上で一緒だった人とお互いにちょっと疲れましたねと会話を交わすが、どちらも顔は満足感で緩んでいた。

少し休んだ後、デポしていたボードに履き替え、スキー場内を滑って下る。ふくらはぎがちょいとつらい。。。
駐車場まで戻って振り返ると朝あんなに青く綺麗だった空は白く霞み、山もぼやけていた。黄砂の威力はすごいね。
着替えを済ませ、心地よい疲労感と満足感に浸りながら、帰路へ。

今回は3度目にしてようやく乗鞍の頂上に着くことができて大満足。景色は残念だったが、前回と同じような強風の中を無事に頂上までたどり着けただけで大満足だ。

積雪期の乗鞍、稜線の風は強く、なめてかかるとやられてしまうが、十分な装備と心構えがあれば登れる山。どこか雪の3000m峰に登りたいって人はいかが?


その1 | その2
乗鞍岳 三度目の正直 2013年3月

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