白馬大池の縁を通って行くと白馬大池山荘到着。小屋の周りにはハクサンコザクラなどの高山植物が豊富で冬の荒涼とした雰囲気とは大違い。 小屋の周りには水もトイレもあり、休憩に最適。 「さあ、ここからは展望を楽しみながらの登山道だ」と行きたいところだったが、残念なことに雲ががっぽりと行く手を覆い、その色はますます黒くなってきた。 もしかして雷とかあるんじゃないの。。。 |
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まだ昼前だってのに、雷雲の心配をすることになるとは予想外だ。この先の稜線で雷雲にあたると逃げる場所が無い。。。 ちょいと、いやウソ、だいぶビビりながらも、「まー大丈夫、午後3時までは大丈夫」と根拠のない大丈夫説を繰り返し、先へと進んでいく。雷の音がしないかと耳を立てながら。。。 そんな心配がる伸二郎を励ますべく、またしてもライチョウ君登場。登山道の先を進みながら愛嬌たっぷりのしぐさを振りまき、かわいいったらありゃしない。 そんなライチョウに元気をもらい、前へ、上へと進んでいく。 きっとそのうち晴れてくると信じて。 |
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栂池からのコースの最大の頑張りどころは白馬大池から小蓮華山頂への登りだ。 白馬大池の標高はおよそ2400m、小蓮華山頂は2768mだから標高差にして370mとそこまで無く、危険個所や難しいところなど無いのに結構きつい 。それは小さな下りが間にあることと、幾つかに分かれたピークを超えるたびにまたピークが見えることの為かなって思う。 「おっ、ようやく頂上か。って思ったらまだ先かよ。期待した分疲れちゃうな〜」 てな具合に。 今回もこのピークを「おっ、意外に楽勝じゃないか」なんて思いながら超えると、 |
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本物の小蓮華のピーク登場。でっかいね小蓮華。しかも雲が途中からかかって実際の頂上は見えてるところからさらに先にあるんだもんね。やっぱ疲れるね。 | ||
雷が怖くてなるべく早く小蓮華のピークを越えたいが、疲れてなかなか進まない。ちくしょーなんて思っていたが、なんだか辺りが少し明るくなった気がする。雲が薄くなったか? さらにうっすら空が青い気もしてきた。こりゃ、もしかしてなんて思ってたらやっぱり青空登場。初めは一瞬だったが、何度も登場するようになり、確信した。「上は晴れている」。 |
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そうとわかった途端、急に元気になる。雷さえなければよゆーだ。じっくり確実に登って行けばいい。 最後の登りをこれまでとは異なり、いい気分で登りきると、天を突く剣が印象的な小蓮華山頂到着。山頂部は崩落が進んでおり、入ることができなかった。ちょっと残念。 |
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目の前に続く稜線は両側から雲が覆いかぶさろうとしているが、その雲は上空に高く聳えたつ強大な入道雲なんかではなく、山の高さから少し高いだけの夏雲だ。雷の心配はしばらく無いようだな。 雷がすぐ来ないとわかれば、じっくり昼飯だ。いつの間にやらザックにくっついていたてんとう虫君と一緒に昼飯。ふー、頑張ったな俺。 |
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昼飯を食べてまったりしたのち、再び歩き出す。 小蓮華からしばらくはなだらかな下りで快適そのもの。 |
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三国境に近くなると、雲に隠れていた白馬岳登場。迫力ある白馬岳、青い空、沸き立つ夏雲が作り出す夏山の景色にうれしさ爆発。夏山最高だぜ。 | ||
最低鞍部まで下ったのち、少し登り返すと雪倉岳と白馬岳の分岐点である三国境だ。 | ||
雪倉岳への道はなだらかでとても気持ちがよさそうだ。いつかこの道を歩く日が来るのだろうか?その時はどこまで行こう?朝日岳か、親不知までか。そんな体力あるのかな? | ||
雪倉岳への道の想像はほどほどに今日の目的地への道をゆく。白馬岳へはこの急登が最後の頑張りどころか。 すっかり青色が支配的になった夏の空に向かい、重い足を進める。あとちょっと頑張ろう。 |
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急登に、道端の高山植物撮影にペースは遅くなったが、まー良い。だってもう雷の心配はないし、せっかくの素敵な景色、ゆったり楽しんであるかないともったいない。 急登を終えると、最後はなだらかで開放的な道。大空に向かって歩くかのような解放感に包まれながら頂上へ。 |
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久しぶりの頂上は以前となんら変わっていなかった。見覚えのある黄色い頂上の碑に、円形の風景指示板。懐かしい。 | ||
その風景指示板にはてんとう虫がいた。さっき小蓮華でお別れしたのに。先に飛んできたのかな?速いんだね。 | ||
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白馬三山 2011年7月 |