猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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その3



頂上から白馬山荘に向けて歩き出すと目の前に大好きな景色が広がる。ここからの景色がたまらなく好きで、歩き出してすぐにまた休憩してしまった。

岩にどっかり腰を下ろしてぼんやりと景色を眺める。ふぅ〜、なんと贅沢なひと時。やっぱりこの景色が一番好きだ。

なんで好きなんだろう?ぼんやりと考えて、出した答えは
「まったり感」

・・・なんじゃそらって答えだが、そこは考察が浅い伸二郎ってことで許して欲しい。

2900mという高山でありながら険しい稜線でなく、なだらかな牧場にも似た地形が広がり、見る者にこの上ない安心感と解放感を与える。

そこに濃い緑と残雪の白、どこまでも続く空の青と沸き立つ夏雲が素敵な夏山のコントラストを作り出す。

さらに杓子、白馬鑓の荒々しい景観がピリッとしたスパイスとなり、風景を引き立て、いつまでも見飽きない素敵な料理、いや景色の出来上がり。

ふふふ、なんだか意味不明な説明になってしまった。まー、とにかく、まったりした素敵な景色なんですよ。
杓子、鑓は残念ながら雲がかかってはっきり見えなかった。まー、いいや、夕方になればたぶん雲がとれるだろうから。
白馬山荘を過ぎ、素敵なまったりロードを歩いていく。頂上宿舎近くで白馬岳頂上を振り返る。緑の山容に真っ青な空。うーん、夏山だ。
今日は頂上宿舎でテン泊。テン場は稜線上の窪地のような場所にある。景色は見えないが、風や落雷に対しては強く、安心して宿泊できる場所だ。

頂上宿舎でテン泊の申し込みをして(500円/1泊)、テント設営。ふぅー、あとは景色を楽しんで寝るだけだな。今日はよく頑張ったな。
夕暮れ時を頂上で景色を見ながらまったり過ごそうと、ご飯類をザックに入れて頂上を目指すも膝が痛くなってきたので、途中で断念し、引き返す。

テントに戻るのもなんだったので、稜線上で飯にする。今日のご飯はビビンバ。GWの涸沢でビビンバを作っている人がいて良さげだったので、真似っこ。

アルファ米にビビンバの元を入れただけだが、なかなか美味しい。カレーや丼ぶりの元ばっかで飽きたという人にはレパートリーが増えてとってもおすすめ。

なお、今回のビビンバは2人前だったのでご飯との比率が悪いかと思ったが、そんなことはなく、具だくさんでより美味しくなった。ちょっと具が多めのほうが良いかも。
ビビンバを堪能しているといつの間にやら沸き立つ雲が取れ、いい雰囲気になってきた。

いかんいかん、出遅れたと急いで丸山の頂上を目指す。丸山には三脚を構えて気合十分のカメラマンの先客一人。平日とはいえ少ないな。人気無いんかな?なんて思ってたが、
振り返り見ると白馬ばばーん。おおー、素敵じゃないか。

白馬からの景色はよく見ているが、白馬をこっちからじっくり見たことはなかったな。

素敵だ。丸山良い場所だ。
視線を西に移すと沈みゆく太陽と旭岳の斜面を流れる雲がこれまた素敵だ。この日は雲が多く、夕日はいまいちだった。なかなか綺麗な夕日を見れるチャンスは少ないな。
でも夕景の山々は素晴らしかった。高山植物咲く残雪の山々の向うには雲海に浮かぶ剣、毛勝三山(けかちさんざん)。

ほんのりピンクに色づいた雲海と青が残る空のコントラストも素敵だ。
南には杓子、鑓のどっしりとした山容。頂上から見るよりも近く、迫力がある。明日はあっちからこちらを眺めるんだな。楽しみだ。
杓子の横には夕日に照らされた巨大な積乱雲。その背後から満月の姿。

積乱雲から月が昇るなんてちょっと不思議な感じだな。
360度の夕景パノラマを堪能したのち、カメラマンに挨拶して丸山を後に。カメラマンは今夜、白馬岳と星空の共演を撮るらしい。気合が違いますな。

テントに戻りコーヒーを飲んで就寝。明日も晴れますよーに。。。


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白馬三山 2011年7月

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