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みずがき山 '05年10月



当初の予定では、前日にしゃくなげ荘バス停まで移動し、当日は朝一のバスに乗り、登山を開始してよゆーで大天井に間に合うはずだった。

が、そんなうまいこと行くはずも無く、疲れと出発の遅れからくる眠気に耐えかね、恵那PAでちょいと休憩。。。のつもりが、結局朝まで寝てしまい、計画は大幅に崩れることになる。

いっそ、このまま帰ってしまおうかと思ったが、それではなーんもしない週末決定だったので、せめて燕にだけでも登ろうと高速を北上。しゃくなげ荘駐車場に着いたのは10時過ぎだった。
燕岳の登山口である中房温泉に向かうバスは1.5時時間おきに出ているが、8時の次だけ間隔が長く、次は11時15分。駐車場で着替えをして、今日のルートを確認する準備時間にはちょうど良かった。

さて、バスが来て、細い山道を45分ほどで中房温泉登山口到着。中房温泉の無料駐車場は満車で途中の道路沿いに路駐がされていた。こちらに停めたい人は早朝までに来たほうが良さげ。

さて、着替えを済ませ、登山開始。登山口には立ち寄り湯のある中房温泉がある。ここに下山する人には良い条件だな。
燕岳への登山道である合戦尾根は北アルプス3大急登として知られる。そんなわけで登山口からひたすら急登。キツイ。

急傾斜を登る登山者のことを考えてか、登山道には30分に一度ぐらい休憩スペースが設けられている。急登だと、ついついオーバーペース気味になり、足へ負担がかかってしまいがちだが、こうして定期的に休憩を取れるようにすることは足への負担を減らせて良い。
それでもさすがに3大急登。キツイ上りが続く、後半には足にもかなり疲れが溜まる。日頃の運動不足がもろに出てしまい、次第に膝が痛くなってきた。うーん、まだ先は長いのに。。。
そんな中、ようやく合戦小屋も近くなったみたいで、案内看板なども出てきた。

こういった看板はうれしいね。もう少しだから頑張ろうって気になるから。

でも、示された時間より多くかかったのはちょっと凹んだね。もう少し多めに見積もっても良かったんじゃないかなー。。。
急登を終えると合戦小屋到着。名物のスイカも売られており、なかなかの賑わい。

スイカ、食べてみたかったけど、1/4玉サイズで売られており、ちょっと一人には量が多すぎで断念。
軽く行動食を取り、痛む膝に湿布を貼る。最近、湿布が必須アイテムになりつつあるな。。。
さあ頑張ろうと思ったその時、目を疑うような看板が視界に飛び込んできた。「燕山荘のテン場はいっぱいになりました」と。
信じられん。こんなにも重いテント装備を担いできたのに、上に登ってもテントが張れんのか。すぐには受け入れることが出来ず、とりあえず、合戦小屋の店員に聞いてみることに。

すると、当然のように「いっぱいです」との回答が返ってきた。テントを張るなら、合戦小屋のテン場でテントを貼るか、大天井まで行くかだと教えてくれた。

大天井は今から行くのはスーパーキツイし、かといって朝日が拝めない合戦小屋でテントを張るのもちょっと嫌だ。で、結局、「一人分ぐらいまだ空いてるでしょ」と楽観して燕山荘まで登ることにした。

合戦小屋から燕山荘までは所々傾斜がキツイ部分も有るが、それまでよりはだいぶ楽で、1時間もかからず登ることが出来た。
テン場は確かにほとんど埋まっているが、まだすこしいけそうな場所はある。

人でごった返す小屋でテントを張りたいと頼む。「断られるかもしれん」とちょいと緊張したが、回答はO.K。ヨッシャ。ここまで登ってきた甲斐があった!

残り少ない場所でどこに張ろうか迷ったが、ちょっと狭いが展望の良い上のほうに張る事にした。一番右の緑のがマイテント。晴れれば目の前に燕が飛び込んでくるはずのナイスロケーション。
が、ガスは一向に晴れる様子がない。明日は常念まで縦走して下山する予定なので、燕に立ち寄る時間の余裕は無い。

そんじゃ、今日行っておくしかねーとガスの中、燕に向けて歩き出す。晴れることを期待して。

燕山荘から燕岳は花崗岩の白砂の道。感じとしては同じ砂地が広がる鳳凰三山や甲斐駒ケ岳と似ている。

そんな中、登山道脇に見覚えのあるピンクの花を発見。かわいらしいその花は高山植物の女王と謳われるコマクサ。燕岳への道はコマクサが多く、盛期にはなかなか綺麗だろう。
視界が無いなかでも花などを見てボチボチ楽しみながら燕岳へ。時折、ガスが薄くなり、燕岳が見える。ちょっとしたトンガリが甲斐駒を思わせる。
このままガスが晴れて頂上では絶景が広がるなと楽観したが、そうそううまくいかず、頂上の碑を眺める時間がひたすら続いた。
ようやく、一瞬の雲の切れ間から槍のトンガリを眺めれただけでも良しとするか。
帰路もガッツリガス祭。しかしそんな景色でも、燕には楽しめるものがある。それは花崗岩という地質が生み出した数々の奇岩だ。

こんなプチ槍ヶ岳があったり、
良くぞここまで似たと思わせる完成度のイルカがいたりと奇岩ウォッチングは登山者を楽しませてくれる。

ちなみに、イルカ岩にはステップが切ってあり、一番上までいけそうだが、ヘタレな伸二郎はおっかなくて、途中で諦めポンチ。

次に登る時はロープ持ってきてリベンジだな。。。
テントに戻った後も、綺麗な夕日を見るため、燕山荘前にスタンバイするが、ガスは晴れず、夕日は見れなかった。

でも、空に浮かぶ雲が綺麗に色づいたのを見れたので満足だ。

テントに戻り、夕食を食べると、次第に眠くなり、就寝。明日は朝から晴れますよーに。。。


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