地蔵尾根は稜線直下まで岩場が続く。しかし、コース取りさえ間違わなければ特に問題となる部分はないと思う。 基本的に巻いて進むのは冬期はNG。レッツゴー直登が基本なのだ。ピッケル、アイゼンのグリップを信じて迷わず行けよ。行けば登れるさ。 |
||
で、難なく岩場を通過して地蔵の頭に到着。 寒い中、待っててくれたお地蔵さんの表情は以前よりずっとやさしく思えた。なんでかな。 |
||
地蔵の頭から赤岳展望荘への稜線はもっとも風が強い場所。時折吹きつける強風に体がよろめく。この日は吹っ飛ばされそうなほど強くなかったが、急登でバテた体には響いた。 そして何とかこらえようとして踏ん張ってあっさり左足をつってしまう。美しい稜線でひきつる表情。ふー、雪山は厳しいぜ。。。 なんとか持ち直し、くどいくらいにアキレスけん伸ばし運動をして再び進みだす。 目の前にはどっしり立ちはだかる八ヶ岳の主峰・赤岳。美しい。やはり赤岳は北側の稜線からがもっとも素敵だ。 赤岳まではあと少し。気合を入れてさー、いきましょか。 |
||
赤岳展望荘まで着くと、横風にあおられ、またもや左足をつってしまう。今日は少し無理をして日帰りにしたから足に負担がかかってるんだろうな。 そんな足をいたわり、またもやアキレス健伸ばし運動を繰り返し、さらに足にエネルギーを送るため、行動食を食べる。これで何とか持つだろう。 再び進みだすと、意外や意外、先ほどまでの強風が弱まってきたではないか。それと同時にあったまる体。ちっとも寒くねー。こりゃ、楽勝かと思ったその時、意外な伏兵現れる。 それはゴーグルの曇りだった。体があったまりすぎて発汗が進んだためか、はたまた息がゴーグルに入ったためかはわからないが、曇ってしゃーない。 何度も吹きながら進むが、すぐに曇る。仕方がないので、後半は手でゴーグルを浮かせながら登って行った。ふー、曇らんゴーグルが欲しい。 登山道自体は凍結箇所こそ多かったが、アイゼンのグリップが利く分、無雪季よりむしろ楽なくらいだった。 |
||
ゴーグルの曇りにへこたれながらも順調に登り、12時過ぎに頂上小屋到着。思いのほか暖かい。 | ||
ここから赤岳頂上までは目と鼻の先。いやー、晴れをゲットしたね。嬉しいね〜。 | ||
頂上には伸二郎以外に1人しか登山者がいなかった。だいぶ遅くなったぶん、人が少なくて良かったな(ホントか?)。 頂上で松本から来たというソロの登山者に写真を撮ってもらう。今回買った登山用品が上から下までずらり。おかげでとっても暖かだったが、唯一財布だけは厳冬期継続中だった。。。 |
||
頂上はとっても穏やかだった。 今までの風がウソのように穏やかで、ちっとも寒くない。 写真を撮ったりしてまったりしたひと時を過ごす。 目の前には阿弥陀の大きな山容。中岳はここから見ると、稜線の一部だな。 |
||
南には権現への稜線とその向こうに南アルプス。 | ||
視線を少し東側に移すと遠く富士がかすんで見える。それだけ暖かだったということか。 | ||
東には八ヶ岳らしい綺麗にまっすぐ伸びる稜線とその向こうに瑞牆山、金峰山。個人的に、この稜線が八ヶ岳の中ですごく印象に強く残る。なんでだろ? | ||
これからの下りに備えて、暖かな頂上でまったり昼食タイム。水筒で持ってきたあったかいお茶を飲み、ほっこり。 あったかい飲み物を飲むとホッとするね。 しばしほっこりしたのち、いい気分で頂上を後にした。 |
||
その1 | その2 | その3 赤岳 2011年1月 |