金曜に休みを取っていたので、長距離移動して登ろうかと思っていたが、どうもやる気が出ず、日帰りコースになってしまった。 どこ行こうかと考えて、まず浮かんだのが八ヶ岳だったが、ちょっとマンネリだし、別のところを考える。 山レコを見て小河内の記事が載っていて、まだ林道が通行できることがわかったので、烏帽子をターゲットに決めた。塩見に行った時、林道歩きが退屈だったのでチャリンコ持っていこっと。 11/30(土) ぼちぼちと出発し、23:30に鳥倉林道Pに到着。林道は途中、夕日パノラマ近くで200mほどの凍結箇所があり、通れなかったと思われる車が手前にの止まっていた。スタッドレスに替えといてよかった。 寝床を準備していると遠くでヘッドライトの明かりが見える。しかも動いているようだ。こんな時間にまだ行動してんのか?ちょっと信じられんな。 無計画なのか計画段階からこの時間歩く予定だっのか?無計画なら今度からちゃんと事前に行動時間を見て計画するようにしてほしいな。変なことがあるとまたネットやマスコミの知ったかバカが騒ぐじゃないか。 冷え込みそうだったのでシュラフを2重にして就寝、明日晴れますよーに。 12/1(日) 5時起床。寒い。まだ寝ていたい。が、今日はあまり余裕が無いのでしぶしぶ起きる。 着替えを済ませ、林道スペシャルを組み立てる。やっぱこいつが無いとね。 |
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準備をしているとうっすら空がしらびてきた。綺麗に晴れているようだ。今日も良い日になりそうだ。 | ||
林道を時々漕いだり、歩いたりしながら進む。ところどころ雪があったりするが、凍結箇所はごく一部のみ。帰りは快適に走れそうだ。 時々漕いだせいか、意外に傾斜があるせいか、林道終点までで既に足が疲れてしまった。うーん、もう少しゆっくり歩けばよかったか。 |
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チャリンコを置いて森の中を歩きはじめる。今日、昨日でついたトレースがしっかりとある。駐車場に車は1台あったので、昨日の1組と合わせて少なくとも2組は山に入っているはず。トレースは問題無さそうだ。 | ||
「1/10」の標識のところで朝日が稜線から顔を出した。ダイヤモンド小河内。 | ||
雪は早くから積もっていたが、積雪量は5cm位も無く、トレースもバッチリなので歩きやすい。また、赤布が多く、道迷いの心配も少ない。冬期に初めて来たが、安心して登れて良いところだ。 | ||
すでにちょいと疲れてしまったころ稜線に着いた。なんかこの辺は越百の登山道・下のコル付近と印象が重なるなー。始めに林道歩きもあるし、自分の中でどうもイメージが重なるな。 | ||
少し休憩した後、そのまま先へと進む。雪は少し増えて10〜20cm位になったろうか。トレースは相変わらずしっかりしており、時々滑るもののアイゼンは無くても良い。 | ||
景色はほとんど見えないが、たまに木々の間から中央アルプスや南ア北部の峰々が見える。中央アルプスは晴れているが、稜線付近には怪しげな雲も見える。おちおちしてたらガスってしまうかもなー。 | ||
登山道にはところどころ梯子・階段があるが、着いていたのが氷でなく雪だったのでそんなに滑らず危険では無かった。ちょっと安心。 | ||
7合目付近にある水場は凍ることなくまだ流れていた意外だ。 | ||
水場を過ぎてしばらく進んだところで八合目付近のトラバースに備えてアイゼンを装着した。ルンゼのトラバースは夏期だと岩場で通り辛かったがどうなっているんだろう。 | ||
その心配したルンゼのトラバースは登山道が雪ですっかり消えることも無く、夏期よりもかえって通りやすいくらいだった。 トラバースルートは積雪期には雪崩や滑落の危険があって樹林帯以外はあまり通らない。鳥倉林道から三伏峠は多くがトラバースルートだが、樹林帯が多いのと積雪量が少ないため、結構安心して通れるようだ。 ただ、降雪後はルンゼのトラバースは雪が安定してるか確認してからでないと怖いな。 |
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「8/10」のルンゼを越えるとほどなく塩川小屋からの道と合流する。塩川小屋の道は登山口までの林道が崩落・通行止めになっているせいか、トレースがまったくついてなかった。年末年始登山も鳥倉林道経由になるのかな? | ||
分岐からはしばしの急登。三伏峠までの区間でここが一番がんばりどころかな。樹林帯を急登していくとやがて傾斜も緩まり、こんな看板が登場する。あと200歩。多いようだが200歩なんてすぐだ。 | ||
まー、あと少しとの知らせはうれしいが、200歩はウソだな。伸二郎は背が小さいとはいえ315歩かかった。もう少し真実の値にして欲しいもんだ。 三伏峠小屋は既に冬期休業中で戸は固く閉ざされていた。 昔と違ってネットが普及した現代では雪山の情報が簡単に入ってくる。「雪山=選ばれし者しか立ち入ることができないすごい空間」との思いがあった昔と違い、「雪山=道具とある程度の体力さえあれば行ける場所」であることが分かってしまった今は冬期でも結構登山者は多い。今後はもっともっと増えると思うので小屋は営業期間を長くしても良い気がするなー。 |
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その1 | その2
烏帽子岳 2013年12月 トップへ |