高見石小屋から中山へは傾斜の緩い上りがひたすら続く。案外疲れる。しかし、この雰囲気は素敵だ。苔生すしらびその森の中を天然の石の階段が伸びていく。北八ツの印象にぴったりな道だ。 | ||
ちょっと疲れてきた頃、木々の高さが低くなり、頭上の視界が開けてきた。傾斜も緩くなり、頂上が近くなったことを実感。すると、急に視界が開け、ごつごつした岩場の展望地に出た。 この場所からの展望はバツグン。360度とまでは行かないが、西〜北の眺めは素晴しい。 北には北八ツ蓼科山を始め、美ヶ原、遠くは北アルプスまで見渡せる。 すぐ近くの縞枯れ模様も綺麗だ。 |
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西の展望の主役は御嶽山。南アルプス、中央アルプスの山脈が折り重なる姿は霞も手伝って水墨画のよう。これまた素敵だ。 | ||
南には双耳峰の天狗岳。ここから見る天狗岳はとてもなだらか。見る場所によって、山の印象はだいぶ異なるんだな。 | ||
展望を存分に楽しんだあと、黒百合ヒュッテ目指して歩き出す。展望地からすぐの中山頂上は木々に覆われ展望無し。 頂上からの下りでは東側の展望が開け、奥秩父の山々が美しい。 |
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登山道は一旦森の中へ入った後、崖近くを進む形となる。東側は崖なので、展望が良く、木々の間からは秩父の山々が綺麗だ。 | ||
また、正面には天狗岳を望みながらの道。ここから見る天狗岳は東側の崖が印象的で荒々しい印象。 | ||
時折、木々がきれた場所が有り、そこからは東側の紅葉が綺麗だった。秋って良いね。 | ||
展望をゆっくり楽しんだ為、黒百合ヒュッテに着いたときには既に日が傾いていた。今日は願わくば山彦荘で泊まろうと思っていたが、諦めて黒百合ヒュッテにテント泊することにした。 黒百合ヒュッテのテント場はなんと料金1000円。ちょっと高いが、綺麗なトイレが使えるし、水は自由にもらえるし、小屋近いし、それなりの良さがあるから良いとするか。 |
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夕方、暇になったので、夕焼けでも見ようと天狗岳に向かう。 が、思った以上に遠く、夕焼けを見るためだけに登るもんでないなと実感。夕焼けを見るだけなら黒百合ヒュッテからちょっと登ったところのピークで十分だな。 |
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期待していた夕日は広がる雲に阻まれイマイチ。なかなか綺麗な夕日が見れる日は少ないな。 夕日はイマイチだったが、北の浅間連山はとても美しく、満足。高見石からの眺めと良い、今日は浅間山にずいぶんと魅せられた。感謝感謝。 |
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夕日が沈むのを確認し、黒百合ヒュッテへと戻る。下りはすぐに着くだろう、と思いきや、案外時間がかかって途中ですっかり暗くなってしまった。秋の日はつるべ落としと言うからな。 まー、それ以前にコースタイムが1時間近いから暗くなるのも当たり前なのだが。。。やっぱ夕日を見るなら宿泊場所から近いところに限るな。。。 |
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