猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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その5



12/31
5:30ぐらいに起床。今日は樹林帯を下るだけだから完全にだらだらモード。外は雪がぱらついている。稜線を見ようとしたが、ガスって見えない。天気予報が悪い方に外れたようだ。昨日のうちに下っといて良かったな。

7:00過ぎに太陽が富士山の隣から昇った。麓は晴れているようだな。
小屋に戻ってテントを撤収。小屋の中はこんな感じ。なかなか快適だった。
窓はガラス窓。冬期小屋っぽさはゼロだ。外の様子が良く見える。逆に外からも良く見えてしまい、明るいうちはちょっと気になってしまう。
準備をして8:00過ぎにようやく出発。まずは沢沿いを下って行く。
特に難しいところはないと思いきや、かかる橋を渡るのが難しい。手すりなんてもちろんないし、足場も悪い。アイゼンをつけていると実におっかない。この橋を渡らずとも不通に岩伝いに川を渡れるので心配な人は迷わず岩伝いに行くのが良いだろう。
途中から沢を離れて樹林帯に入る。沢沿いの樹林帯はトラバースも多く、ちょっと冬期には歩きづらい。そのまま沢沿いを歩いたほうが楽な気がしたが、目印もあるので夏ルートを進んだ。このトラバースが結構疲れたな。

もう少し雪が多い季節なら迷わず沢沿いを進む方が楽だし安全だと思う。
トラバースを終えるとなだらかな樹林帯の道となる。このあたりは雰囲気も明るく歩いていて気持ちが良かった。
小さな尾根をまたぐと傾斜の急な下りが始まる。ここが八丁坂かと思ったが、それ程長く続かずすぐに傾斜は緩まった。
さらに進むとちょいと幅の狭いトラバースとなる。このあたり、もう少し雪が多かったら気になる。やっぱり雪の多い季節は沢沿いをずっと歩くのが良さげだな。
トラバースを終えるとつづら折れの急坂となるここが八丁坂だろう。
下りきると沢にぶつかる。トラバースや急傾斜の下りにちょっと疲れたのでここで休憩。
その後、沢沿いの傾斜の緩い樹林帯を進む。暖かで目印も多く、すっかりリラックス、。温かいとホッとするね。
やがて目の前に人工物が見えたと思ったら吊り橋登場。最初の吊り橋は足元の板幅も狭く、横のワイヤーの間隔は広く、落っこちる危険もあるのでちょっとスリリング。
吊り橋を渡ってしばらく進むとまた吊り橋がある。この吊り橋は先ほどのよりも横のワイヤーの幅が狭く安心だ。

吊り橋を渡ると砂防ダムの脇を通る形になる。人工物が出てきて里が近づいたことを実感する。ちょっと風景をイマイチなものにさせる砂防ダムだが、今回は嬉しくなった。
砂防ダムを過ぎるとついに道路が出てきた。後は道路を行くだけだと思ったら目の前に意味ないだろと言いたくなる吊り橋もある。

わざわざ吊り橋なんか行くわけないだろと道路を進んでいくと道路にかかる橋にゲートがかかって通れなくなっていた。仕方なく吊り橋を行くことに。なんなんだこのスーパー無駄遣いは!砂防ダムもやたらとデカいし、金を使うための空間としか思えんな。
そんな時、やつは急にやってきた。そう、冬の伸二郎の登山には切っても切れない?いやーなやつが。そう、ウンコ波だ。

登山口まではあと1時間もかからない。そこまで持ちこたえて欲しいとの願いむなしく波は急激に大きく、そして繰り返し押し寄せてくる。むぅ、これはこらえきれん。あたりは工事現場だ。工事用トイレがあるはずと探すが見つからない。

仕方なく、吊り橋を渡って周りから見えないところまで行こうと進んでいくと、渡ったところに工事現場のトイレ発見。しかも「どうぞ使ってください」と書いてある。ナイス心配り!
絶対絶命の危機を乗り越え、まだ違和感の残る腹を押さえながら先を進む。ここからは林道歩きだ。最初は凍結箇所もあって歩きにくかったが、
やがて道路の雪も消え、歩きやすくなる。よし、第2波が来る前に下りきってやるぞと意気込み、スピードを上げて歩く。長い縦走の最後がウンコ波との戦いとはちょっと残念だが俺らしい。

このまま逃げ切れるかと思ったが、来てしまった第2波が。1度、2度堪えて先へ先へと進むが3度目の大波で撃沈。最後は勝って終わりたかったな。。。
ウンコを済ませ、舗装路を進んでいくと懐かしの風景が。ついに戻ってきたぜ!!!

誰もいない登山口で一人ガッツポーズをして車へと戻る。出発時は2台しか止まっていなかった駐車場は満車になっていた。これからが一番登山者が多い時期だもんな。
着替えを済ませ、のんびりと帰路へ。大晦日だったが、渋滞もほとんどなく、順調に進む。

ただ、ちょっと大きめのサービスエリアは混んでいたので小さ目のパーキングエリアで食事をとることに。静岡らしいものをと思っていたが、そんなもんは無く、うどんになってしまった。まー、いっか。
その後も順調に走って自宅へ。かわいいニャンコに迎えられて家に入ると嫁と優がお出迎え。ただいま。無事に戻ってきたよ。

今回は2年前に敗退した白峰三山を無事に縦走してとても充実した山行となった。特にすごい危険な場所はないが、ところどころで危険ポイントはあるのでしっかりした雪山装備で長距離歩く体力はやっぱり必要かな。あと、なんといっても天気。吹きっさらしの稜線を行くのでこれがすべてと言っても過言でないほど。冬期白峰三山縦走を考えている人は天気をよーくみて予備日をしっかり取って望むべし。


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