その2

	8/5 深夜2：30、二つ隣のいびき＆大きな寝言（叫び？）で目が覚める。まったく、いびきはかくわ寝言はデカいわで迷惑な人だ。が、その迷惑な人のおかげで早起きできたので、星空撮影準備。雲は取れ、夜空には星が見えていた。ご飯を食べ、誰もいない頂上で撮影開始。が、イマイチ星の輝きが少ない。

	無理もない、満月に近い明るい月があるから。星を見るには日が悪かった。まー、たまには月夜の景色も良いもんだ。

	一旦小屋に戻って朝飯を食べようかと思ったが、写真を撮っているうちに東の空がしらびてきたのでそのまま頂上で朝日待ちすることにした。

	すぐに夜明けかと思ったが、結構長く、寒さに耐えながら今か今かと夜明けを待つ。そして希望の光が八ヶ岳と南アの間から上がった。空木では夕日は美しいが朝日はそれ程でもないと思っていたが、今日の朝日はとても美しい。雲海のせいだろうか？柔らかなオレンジ色の光の筋が雲海を染め、八ヶ岳と南アルプスがシルエットで浮かぶ。素敵じゃないか。

	ふと見ると、塩見岳の裏にちょこんと富士の姿。今日の富士は恥ずかしがり屋さんみたいだな。

	少し時間がたつと色合いはまた変わり空は一層青く、雲海はますます柔らかい色合いに。このくらいの色が一番好きだ。頂上の岩峰がアクセントとなってとても素敵な景色となった。やっぱり空木は良い。

	雲海の向うには八ヶ岳。いまだ踏破していない北八ツの道はいつ踏破できるのだろうか？

	振り返ると大きく裾野を広げる御嶽の姿。やはり、空木からの景色は御嶽なしには語れない。圧倒的な存在感。こちらも岩峰との相性が実に良い。

	南を見れば昨日ガスに包まれていた南駒ケ岳への稜線。こちらは影になるから夕刻の方が綺麗に見えるかな。

	北を見れば木曽駒に続く稜線と奥に北アルプス。緑がまぶしい夏の色合いだ。

	頂上からの景色を楽しんだ後、正面の絶景を見ながら頂上を後に。今回も実に素晴らしい景色を楽しめた。

	小屋で寝袋を撤収して小屋前のテラスでまったり。皆すでに小屋を出発しており、伸二郎がドベっちだった。仕方ない、景色が綺麗だから出発も遅くなっちゃう。パンを食べ、エネルギー補給も完了。さあ、下るか。正面の八ヶ岳、南アの景色を楽しみながら、まったり稜線を歩いていく。今日は本当に最高の一日だ。

	森林帯に入る前に空木を振り返る。青い空に緑の山。今回も素敵な景色をありがとう。

	森林帯に入るとひたすら下る、下る。順調に下って11：00駐車場へ。途中の道路では駐車場に止めれずに路駐をする車であふれていた。こんな天気だから、みんな登りたくなっちゃうよな。

	車に乗り込むと、靴だけ履き替えて車を走らせ、コマクサの湯へ。疲れた筋肉をほぐし、さっぱり。

	そのまま近くでソースかつ丼でも食べようと思っていたが、どこも混んでおり、駒ヶ岳ＳＡでソフトクリームだけ食べて家へと帰った。

	今回は楽しみにしていた夕日を見れなかったが、代わりに素晴らしい朝日が見れて満足。空木はいつきても素晴らしい景色を見せてくれるからやっぱり好きだ。駒峰ヒュッテ泊の空木岳、とてもおすすめですよ。

その１　｜　その２

空木岳　2012年8月　トップへ