登山口は白水湖(大白川ダム)のすぐ近くにある。この登山口は岐阜県側から唯一日帰りが可能な登山口で白山室堂までは7km、御前峰までは約8kmの道のりだ。登山口を過ぎるとはじめは森の中をつづらになりながら登る。この区間は傾斜が強く、結構足に来る。ゆっくりと着実に進む。しばらくすると傾斜が弱まり、笹が生い茂る道となる。このころになると段々と視界が開け、周囲の山々が見渡せるようになる。笹の道はすぐに終わり、森の中を進んだり、視界の開けた傾斜地を進んだりする。ふと後ろを見ると、麓にエメラルドグリーンに染まった白水湖が見えた。それにしてもすごい色をしているもんだ。まるで絵の具を混ぜた様。 | |
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平瀬道登山口。ここから室堂までは6.9km。 | 登り始めはつづら折れの道。傾斜が強く、景色もあまり見れないため、結構キツイ。 |
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やがて笹が生い茂る区間となる。この区間は笹の根っこで歩きにくい。 | 登山道より見る白水湖。絵の具を混ぜたかのようなはっきりとした色だ。 |
しばらくすると尾根上の道となり、ここで初めて御前峰、剣が峰の姿が見えるようになる。また、このころから視界はさらに良くなり、後ろを見れば霞の向こうに御嶽山、、木曽駒ケ岳、八ヶ岳、乗鞍岳などの眺望が得られる。これらの眺望はすばらしく、疲れを吹き飛ばしてくれる。また、この区間は傾斜がそれほどきつくなく、景色をゆっくり見られる。 |
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尾根上を歩く。この区間は傾斜がそれほどきつくない。 | ここで初めて御前峰が姿を現す。この登山道は御前峰を眺められる区間が長く、頂上を目指す意欲が沸いてくる。 |
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振り返ると御岳、木曽駒ケ岳、乗鞍岳などの素晴らしい景色が広がる。白山は登山道からの景色が素晴らしい。 | |
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しばらくすると道は高山植物の咲き乱れる明るい登りとなる。白山には「ハクサン」の文字を冠した高山植物が多くあるが、その多くは白山で発見されたことからその名がついた。この日もハクサンフウロ、ハクサントリカブトなどが見られた。 また、この辺りは高山植物だけでなく景色も美しい。これ以降は高い木々が見られず視界が常に開けた状態となり疲れを癒してくれる。 |
この辺りは高山植物の群生地。開放的で気持ちが良い道だ。 |
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ハクサンフウロ。ハクサンを代表する高山植物。 | シモツケソウかな? | ハクサントリカブト。紫の美しい花。 |
お花畑を過ぎると道はいよいよ室堂までの最後の登りとなる。ここからは御前峰の姿が目前に迫り、頂上が近くなったことを実感する。また、この辺りはイワギキョウが良く咲いており美しい。この日は見れなかったが、例年は雪渓も見られる。良く整備された階段を登り切るとハイマツの平坦な道へと出る。 |
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御前峰の姿が大きく見えてきた。だいぶ登ったことを実感する。 | |
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室堂までの最後の登り。室堂まではもう少しだ。 | この辺りはイワギキョウが群生しており美しい。 |
階段を登り切ると、一面ハイマツの平坦な場所に出る。この辺りは御前峰の大きな姿を常に見ながら歩くことになる。また、反対側を見ると別山の見事な雄姿が望める。白山は本当に眺めの良い山だ。 この辺りは平坦で今までの疲れを取りながらゆっくり進んだ。白山は登りと平坦な場所とがバランスよくあってなかなか良い。 |
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ハイマツの平坦な道。右手に御前峰を望む快適な区間。 | |
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どっしりとした別山を望むダイナミックな景色。白山は本当に眺めの良い山だ。 | |
ハイマツ帯を過ぎるとやがて赤い屋根の白山室堂が見えてくる。室堂は宿泊施設や売店、トイレなどがある。ここで一旦休憩し、御前峰までの最後の登りに備える。御前峰は目の前だ。 | ![]() |
赤い屋根が特徴の白山室堂。宿泊施設、休憩所、トイレなどがある。 |
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