猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
車での観光記録と愛猫の紹介。

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その1



アルプスに雪が積もり、ちょいと登りにくくなった。近場だとどうしてもマンネリしてしまうのであまり登らないところが良いと思っていたところ、昔の記録を見ていて大峰が浮かんだ。

大峰は前回縦走を考えるも悪天で諦め、結局八経ヶ岳に日帰りで登り、展望も楽しめなかったという消化不良の山行に終わっている。今週は弱い冬型の気圧配置にになりそうなので大峰はきっと晴れるはずだ。よし大峰に行こう。

11/22(金)
ちょいと出遅れて出発。久しぶりの伊勢湾岸を西へ。そのまま亀山から名阪国道に乗り、針テラスから南へ。下道を走って行くと本日の寝床である道の駅杉の湯川上に到着。

なんだこの駐車場の狭さは。道の駅と名乗るならもっと駐車場広げてくれよと注文つけたくなるが、何とか1台開いていたので就寝。空には星が輝き、明日の晴天を予想させる。天気に恵まれると良いな。。。

11/23(土)
5:30起床。おにぎりを食べて暖かいコーヒーを飲んで出発。まだ暗い国道169を快調に走り、和佐又トンネルを出たところで和佐又方面へ曲がる。かなりの急傾斜を上がって行くと和佐又キャンプ・スキー場到着。道路凍結したら4WD以外スキー場にたどり着けんだろうな。。。

さっそく中に入って車の回送を申し込むと「なにそれ?」と言われる。えっ、やってないの?ネットで調べたらやってるっていう人が何人かいたからてっきりやってると思ってたのに。

聞けば昔はやっていたようだが、もうやってた人がいなくなったので今は回送サービスは無いとのこと。車の回送考えている人は注意!
回送やってないなら縦走できんと諦め、行者還トンネルから日帰りをしようと行者還トンネルへ向けて車を走らせるが、途中でふと考える。

回送サービスとタクシーは値段もそんなに変わらんし、車まで戻る時間しか変わらんではないか。ここまで来て日帰りでは来る労力と時間が勿体ない。せっかく晴天が保障されているのだ、登らん手はない。

てなわけでタクシーで和佐又まで漏れればよいと決めて再び和佐又キャンプ場まで戻る。これで1時間損してまった。

和佐又キャンプ場からタウンページで調べてタクシーを予約する。いやね、下山口の行者還トンネルは圏外なのよ。だから下山時間に迎えに来てもらうように予約が必要。で、予約をして値段を聞くとなんと12000円!えー!そんなに高いの!

聞けば行者還トンネルから和佐又までは8000円だが、別で迎えに来るだけで4000円かかるらしい。おいおい取りすぎでしょと思ったが、近くに他の業者もないので、仕方なしに了承。

さらに和佐又は1日1000円の駐車場代が要る。2日で2000円。この場所でこの値段か、これまた取りすぎでしょと思うが、仕方ない。タクシーと合わせて思わぬ出費だったな。。。

さて気を取り直して準備をして7:50出発。まずはキャンプ場内を歩いていく。
キャンプ場を抜けると林道が続いているのでそのまま歩いていく。
すぐに道はちょっとした広場にぶつかるので、ここから林道を離れ、大普賢岳方面への登山道へ。
冬枯れの森の中を10分程進むと和佐又山と大普賢岳の分岐に出るのでこれを大普賢岳方面へ。すぐに無双洞方面への分かれ道があるが、これを横目に大普賢岳方面へ尾根道を行く。
やがて三伏を巻く形になり、しばらくはこの巻き道が続く。
あたりの景色は冬枯れの落ち葉の景色からだんだんと荒々しい岩山へと変わって行く。特に笙の窟(しょうのいわや)付近の断崖はなかなかの迫力だ。
その岩壁のしたにある笙の窟。修行僧はここで幾夜も寝泊まりするんだとか。春、秋は良いけど、冬場は大変だな。
笙の窟でちょっとパンを食べてエネルギーを補充し、再び歩き出す。道はいったんトラバース気味に下り、すぐに急なルンゼを登りかえす。離れて見るとこんなところ登るのかと思うが、ジグザグに切られた道は歩きやすく、鎖、ロープもあるのでちょいと不慣れな人でも大丈夫だろう。
登りきると日本岳とのコルに着く。ここから痩せた尾根を登って行く。道は険しくなり、ハシゴや鉄の橋などが増えてくる。
ちょっとしたピークを登ると石の鼻なる展望地がある。ここは大台や明日行く弥山方面の眺めが良い。
また、正面にはこれから行く大普賢岳の姿もくっきり見える。まだまだ急な登りが続きそうだ。
石の鼻から小普賢岳を巻き、いったん鞍部に下ったあとは再び急登。鉄、木のハシゴをしっかり握って登って行く。雪がついていて滑りやすい部分があるので少し気を使った。
ハシゴを登ると岩を巻く鉄の廊下があり、その奥にはこんなスリリングな場所もある。足元はしっかりしており、鎖もつたわせてあるので、特に問題ないが、足元を見て慎重に。
その後もハシゴ、階段が続くが、それほど危険度は高くなくなる。やがてハシゴは消え、辺りは笹で覆われた普通の道となる。傾斜は強いが、ほっとする。
そのまま登って行くと辺りは樹氷に変わった。思わぬ銀世界に気分よく進むと大峰奥駈道とぶつかり、これを大普賢岳方面へ。
5〜10cm位に積雪した道を行くとすぐに大普賢岳頂上に着く。今日は人も少なく、のんびりした雰囲気だ。
北西を見ると山上ヶ岳方面へと続く奥駈の峰々。奥駈道はさらに吉野の町まで続く。なかなか長いね。
南を見れば明日行く弥山・八経ヶ岳方面の景色。樹氷の木々と相まってなかなか素敵な景色だ。この時期に来て良かったな。



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大峰山 2013年11月

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