猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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その2



10/15
もぞもぞと起きる。外はかなり冷え込んでいるようだ。カップ麺を食べ、体を温めて、外に出る。テントには霜が降りていた。
日の出の景色を撮ろうとするが、盆地なので日の出が撮れないことに気づく。うーむ、仕方ないな。湿原にはびっしり霜が降りてちょっと変わった景色。木道の先には朝日を浴びてオレンジ色に染まる至仏山。なかなか味があって良いじゃないか。
朝の撮影を終えると、6:00過ぎに燧ヶ岳に向けて歩き出す。ペンション村?を上がっていくと、平坦な木道が続く。
しばらく木道を行くと、尾瀬沼と燧ケ岳の分岐があり、これを燧方面へ。
登山道は最初こそ良かったが、途中からはずっと足元がぬかるんでおり、歩きにくい。樹林帯で視界も無いし、なかなかうんざりする。
長く苦しいぬかるみロードとの戦いもこの涸れ沢で終わる。やれやれ。
涸れ沢を登っていくとほどなく、登山道は沢を離れて斜面を急登する。
すると、展望がバーンと開けて尾瀬と至仏、上州武尊山が目に飛び込んできた。良いじゃないか。
尾瀬は川沿いに木々が生え、それ以外の部分は湿原となっている。より水が多い川沿いしか木々が無いのは不思議な感じだ。川の両側が土手状に高くなり、水はけが良くなってるのかな?
さて、登山道はすっかり気持ちの良いものになってきた。青い空に緑のハイマツが生える。やっぱ登山はこうでなくっちゃ。
そんな気持ちの良い場所は長続きせず、直ぐに頂上に到着。あれま。
頂上からの展望はなかなか。すぐ隣には双耳峰の爼ー。
南には尾瀬沼の向こうに日光連山。日光白根山が頭一つ出てるな。
北東にはどっしりとした会津駒ケ岳。来年は登りに行くよ。
視線を少し左に移せばなだらかな平ヶ岳の向こうに越後駒ケ岳、左に見えるのは巻機山かな?
そして、燧ヶ岳からの景色と言えばやっぱりこれだろう。秋色の尾瀬が美しい。
昼ご飯を食べながらしばし休憩したのち、往路をたどって見晴らしへと戻る。

見晴らし近くは黄葉が綺麗だった。今年は赤い木々は不調だったが、黄色の木々はなかなか綺麗だ。
見晴らしに戻ると、テントを撤収して、山の鼻へ向けて歩き出す。木道の向こうには至仏と青空。脇には赤く色づいた草紅葉。なかなかいい雰囲気だ。
振り返る燧ヶ岳はやっぱり里山的な雰囲気。何度見ても百名山には見えないな。
木道を淡々と歩いていく。だんだんと近づいてくる至仏。見れば見るほど威厳のある山容だ。明日はあの頂に立つ。ぜひとも晴れていてほしいものだ。
山の鼻には15:00過ぎに着いた。テン場は広くないので、空いてるか心配だったが、まだ空きがあった。この日は学生のグループが多く、エスパース祭りだった。

尾瀬なんて緩い場所はあんまり学生登山の雰囲気でないと思ったが、学生登山もハードなものばかりでなく、普通に楽しむのも多いんだな。
この日は特にやることもなく、翌日早起きできるように早めに就寝。明日も晴れますよーに。。。


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