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みずがき山 '05年10月



朝、5時に起床。窓をのぞくと、まだ暗い中、街の明かりが見える。とりあえず、ガスはかかってないみたいだ。

そそくさと食事の準備をする。今日の朝飯はアルファ米のちらし寿司。美味しいと聞いていたが、伸二郎の好みな感じではなかったな。
飯を食べてウダウダしてると、次第に雲がかかってきた。こりゃイカンとカメラを準備して夜景を写す。
雲がかかる前にさっさと出発するかと出発の準備をして、いざ外に出ると、なんと既にガスってるではないか。

こんなことだったら朝一外に出て写真撮っときゃ良かったよと後悔するも既に遅し。その後、小屋で1時間粘るもガスが晴れることなく、時間切れで出発。結局、蛭ヶ岳からの景色は拝めることなく終わってしまった。
がっかりして蛭ヶ岳を離れる。昨夜小雪が降ったのだろう。登山道はうっすら白く雪化粧していた。

それはそれで雰囲気があり、なかなか良い。
途中、蛙岩などを眺め、それなりに楽しむが、やはり山並みを見たい気持ちがついて回る。あのガスの向こうにはどんな景色がひろがってんだろなー?
鞍部まで下ると雲から出て視界が開けた。なるほど、小屋の爺さんが「丹沢は丁度雨雲の高さにあって雲がかかりやすい」と言っていたのがうなづける。稜線は感心するほど雲の高さにジャストフィットだ。
その後もガスは晴れることなく、塔ノ岳到着。昨日に増して寒い頂上は人影もまばらだ。

がっかりしてると、かわいらしい住人が慰めてくれに来た。優しい瞳でこちらを見るその姿。癒されるね。安めぐみなんてめじゃないね。

君に逢えたおかげで、少し救われた気がするよ。ありがとね、鹿さん。
その後、尊仏山荘で1時間粘るもやはりガスは晴れず、小雪が舞う中下山開始。ガスがかかり、神秘的な登山道を通り、表尾根を下っていった。
途中、三ノ塔で「丹沢は富士山が見えます」と言う看板を恨めしそ-に眺めながら、下山。ヤビツ峠に戻っていった。
車で着替えを済ませ、山を下っていくと、菜の花展望台に来る頃には空は晴れ、秦野方面には快晴の景色が広がっていた。

なのに、振り返った丹沢はがっぽり雲の中。どうやら丹沢にはガスの神が宿っているらしいな。ふぅー。
帰り道ずっとモヤモヤしていた。こんなモヤモヤした登山も久しぶりだな。こんなまま終わることはできん。いつか必ず晴れた丹沢を堪能してやる。むぁってろよー丹沢&鹿ちゃん。


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