何度か目を覚ましては寝てを繰り返し、ついに希望の朝が来た。 朝飯を食べ、まったりしてから外に出ると、既に太陽が出ている。風もなく穏やかな絶好の登山日和。でもちっとも頂上を目指す気にならない。 ちょっともったいないけど、今回はおとなしく山を下りよう。 |
||
朝日を浴びて白馬三山が輝く。左から白馬鑓、杓子、白馬岳。白馬遠いな。 | ||
南へ視線を向けると先週登った唐松岳と五竜、鹿島槍も美しく見える。今日唐松に登る人は素晴らしい景色を快適に楽しめるだろうな。 | ||
しばし景色を楽しんだのち、テントへと戻る。 ちなみに、今回テントを張ったのはここ。栂池からだと天狗原への急登を終え、傾斜が緩くなったところにある小さな樹林帯。 ここは平坦で風も弱く個人的にはおすすめかなー。 |
||
すこし休憩したあとテント撤収。 今回から冬用のテントザックを新調した。新しいザックはグレゴリーホイットニー95。 今持っているグレゴリーのザック(トリコニ)は背中にあっておらず、もうグレゴリーは買わないでおこうと思っていがた、カタログ写真でこいつがモーレツにかっちょ良くて現物も見ずに通販でぽちっと。。。 現物はそれほどかっちょよくもなく、背中にもやっぱりそれほどあってなく。。。やっぱオスプレーかカリマーにしときゃよかったな。。。まー、担げるからいっか。。。 |
||
素晴らしい晴天の中、下山開始。さー、いくかー。 | ||
昨晩のトレースは雪で埋まり、膝まで埋まる。なので朝からワカン。いやー、ワカン大活躍だな。 太陽が上がり、風もないのでアンダーシャツ+シャツだけでも暑いくらいだ。もう春なんだな。 谷越しの八方尾根の景色を眺めながらゆったり下山。良い景色をありがとね。 |
||
栂池自然園まで戻ってくると今日もロープウェーは運休しているみたいだ。今日はやってると思ったのでちょっと残念。 | ||
ゴンドラ山頂駅まで戻ってくるがゴンドラも運休。やれやれ、リフトで下るかと思いきや、なんと栂池高原は下りリフト乗車禁止!えー、そんなスキー場初めてだよ。 何のためにー?要らんでしょそんなルール?と文句を言いたかったが、スキー場の決まりは今覆すことはできない。 ちょっとあきらめかけてゴンドラのりばまで歩いていくと、スノーモービルに乗ってきた作業員のオッチャン発見。念のため、ゴンドラが運行しないかと聞くとやっぱりダメとのこと。 がっかりしていると、なんとオッチャンが雪かき作業し終わった後、スノーモービルで下まで送ってくれるという。なんとありがたい。おっちゃん大大大感謝です! |
||
オッチャンが雪かきしている間スノーモービルをチェック。なかなかデカく、立派だ。 エンジンはRotax製のV型800cc。いやいやすごいスペックだと関していると、なんとメーターは200km/hまで刻まれている。雪の上を走る乗りもんとは思えぬスピードだ。いやはや恐れ入りました。 |
||
スノーモービルチェックをしているとオッチャンが雪かきを終えて戻ってきた。それじゃあ、おねがいしまーす。 ゆるりとスタートすると、エンジンの高性能を裏切らない素晴らしい加速でゲレンデを下っていく。グリップ力も協力でカーブもぐいぐい曲がり、ブレーキ時も滑ることなく止まる。こいつはすげーや。 そんな楽しいスノーモービル乗車で気持ち良くゲレンデを下り、ゴンドラ山麓駅に。 敗退してちょっと凹んでいたが、最後に素晴らしい体験ができてなんだかとっても幸せな気分で登山を終えることができた。オッチャン、本当にありがとさんでした。 |
||
車に戻り、着替えを済ませ、帰宅開始。 途中、広大な栂池スキー場と白馬岳を望む。右から白馬乗鞍、小蓮華、白馬岳。 今回は行けなかったが、いつかまたリベンジしてやる。そう心に刻んで長い家路へと着いた。 |
||
その1 | その2 | その3
白馬岳 敗退 2011年3月 |