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みずがき山 '05年10月
(小蓮華山〜白馬岳頂上〜白馬山荘)

 小蓮華山から三国境までは雄大な展望を楽しみながらの緩やかな上り下り。この区間はとても気持ち良い。雲間にそびえる白馬岳は実に立派だ。一旦下りきってから傾斜のきつい坂道を登ると、雪倉岳からの道が合流するD三国境だ。三国境からは雪倉岳へ続く稜線の眺めが素晴らしい。
 三国境からは急な上りが続く。このキツイ区間に救いとなるのがやはり高山植物。登山道脇には様々な高山植物が咲き乱れる。とちゅう何度も立ち止まって高山植物を眺め、写真を撮ることが良い休憩となってキツイ区間を比較的楽に乗り切ることができた。
小蓮華からしばらくは稜線のなだらかな道が続く。この区間、目の前に迫る白馬岳が見事だ。
一旦下った後、三国境まではちょっときつい上り。三国境付近からは鉢ヶ岳、雪倉岳方面の眺めが見事。 白馬岳は高山植物が豊富な山としても有名。登山道脇には随所に美しい花が咲く。

 やがて傾斜が緩くなり、氷河地形特有の左右非対称地形をなだらかに登ると、2932mE白馬岳頂上だ。白馬岳頂上からは360度の展望。北には雪倉岳へ続く稜線、その東には小蓮華へ続く稜線が雲上に浮かぶ。西には旭岳のどっしりした姿。南は雲がかかって見えなかったが、雲が無ければ杓子岳、白馬鑓の迫力ある姿が見られる。
 しばし頂上からの眺めを楽しんだ後、白馬山荘へ向けて歩き出した。白馬山荘へ向かう道からは夏雲沸き立つ迫力ある景色の中、雲の向こうに杓子岳、鑓ヶ岳の姿がうっすら見えた。
三国境から白馬岳頂上までは断続的にきつい上りが続く。時折立ち止まり、左右非対称の氷河地形を眺めた。 やっとこさ白馬岳頂上。素晴らしい青空が広がる頂上には面白い形の風景指示板があります。
頂上からは文句なしの絶景が広がる。登ってきた道を振り返ると、朝日岳へと続く稜線が雲の中に浮かんでいた。
少し目を横に向ければ、先ほどまで歩いてきた小蓮華山へと続く稜線が雲海に浮かぶ。感無量。
西側には旭岳のどっしりした姿。 頂上からの眺めを楽しんだ後、白馬山荘に向かう。
白馬山荘は頂上からすぐのところにある。山荘の向こうには白馬鑓。高山らしいダイナミックな景色だ。

 頂上〜10分程度でF白馬山荘に着いた。白馬山荘はとても大きな山荘で定員はなんと1200人。これだけの高地にこれだけの山荘があるとは、白馬岳の人気の高さがわかる。
 チェックインを済ませ、夕飯の17時まで時間があったので、山荘前でぼんやり過ごす。白馬山荘からの眺望は素晴らしく、いつまでも見飽きることが無い。もう少しで雲が取れて山が見えるなと思った頃、夕食の時間を迎えた。
 標高2837mもの高地であるが夕食は立派でブリの照り焼きを主体とした美味しいものだった。山の上で暖かいご飯が食べられるのはなんとも嬉しい。
 食事が終わった後、再び外に出て山荘前を眺めると、雲が取れて杓子、鑓から立山、剣岳までくっきり見えた。素晴らしい景色だ。雲海に浮かぶ北アルプスの峰々はどれも立派で、今まで出会った中でもっとも素晴らしい景色と断言できる。白馬岳は本当に眺めの良い山だ。 
白馬山荘はとても大きな山荘で、なんと1200名も収納できるそうな。ただ、寝るスペースは一畳しかなく、隣とすぐぶつかっちゃう。私はちょっと苦手な感じだな。 白馬山荘は眺めがとても良い。山荘前のベンチでは景色を楽しむ人たちで賑わう。
山の上で暖かい食事につけるのはありがたい。この日の夕食はブリの照り焼き主体。美味しかったです。 食事を終え、外に出ると、雲が取れて剣山を初め、北アルプスの峰々が姿を現した。
雲がとれて姿を現した峰々。雲海に浮かぶ姿は幻想的でとても美しいものだった。
→パノラマ写真はこちら←
素晴らしい景色にただぼんやりと見入っていた。これほどの景色は初めてだ。今日登って本当に良かった。

 この日は夕日が沈むまでずっと山を眺めていた。こんなにゆったりと山々を眺めているのも初めてかもしれない。素晴らしい景色は夕日とともに夜の闇に包まれていった。
 21時頃に外に出ると、満点の星空が広がっていた。じっと空を見てると、人工衛星も見えた。人工衛星を見るのは実に久しぶりだ。流れ星を見ようと頑張ったが、あまりに寒かったので断念。部屋に戻り、暖かい布団にもぐりこむ。
 この日は隣の人の大いびきが気になり、深夜まで眠れなかった。こういったところは山小屋の辛いとこかな。ま、今日は素晴らしい景色が見れたからよしとするか。明日もきっと晴れるだろう。
 やがて日が沈み、辺りは闇に包まれていった。トワイライトに浮かぶ山々を眺めながら、満足げにその場を後にする。
 夜9時に外に出ると、満点の星空が広がっていた。流れ星を見ようとがんばったが、寒さに断念。星空を写すのに三脚を持ってこればよかったとちょっと残念がるが、この星空が見れただけでも幸せだ。


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