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みずがき山 '05年10月
(白馬山荘〜白馬大雪渓〜猿倉)

 朝起きると、予想通りの晴天。雲ひとつ無い青空の下、機能はシルエットしか見えなかった立山、剣岳がしっかり見える。今日も登山日和だ。朝食をとった後、準備をして山を下りだす。緩やかな坂道を下り、まずは村営白馬頂上宿舎に向かう。
 G村営白馬頂上宿舎も大きな山荘で、定員は1000人と驚きの数。そんな頂上宿舎の横を進むと、岩と木道の入り混じった急傾斜の坂道となる。途中の岩がゴロゴロした辺りは落石にも注意が必要だ。
 よたよたと急傾斜を下るときに道脇を見たら高山植物が沢山咲いていた。この辺りは高山植物が豊富で、様々な高山植物が美しく咲いている。時間が有れば立ち止まってじっくり観察したい。
朝起きると、綺麗な青空が広がっていた。昨日はシルエットしか見えなかった剣もはっきり見える。
食事を終え、歩き出す。振り返ると、白馬山荘が要塞のようにそびえていた。 少し下ると、村営白馬岳頂上宿舎に着く。こちらも大きな山荘で、1000人入れるとか。白馬岳は人気があるんだな。
頂上宿舎からは岩がゴロゴロした急坂を下る。上りはさぞかしえらそうだ。 この辺りは高山植物が多く、様々な花が咲き誇っている。ミヤマオダマキは花の形が変わっている。
クルマユリは鮮やかなオレンジ色の目立つ花。 テガタチドリ。小さな花が沢山集まって花の塔を形成。

 さらに急傾斜を下っていくと、右手に雪渓が見えてくる。この年は冬の積雪が多かった為、雪渓はとても立派なものだった。さらに進み、今にもつぶされそうな避難小屋を過ぎると、小雪渓が現れる。この小雪渓は傾斜があるので慎重に進みたい。
 小雪渓を過ぎると再び岩がゴロゴロした急坂であるH葱平となる。落石に注意しながら進んでいくと、霧が沸き起こる白馬大雪渓に着く。
横に雪渓を眺めながら急な坂を下っていく。雪渓越しに見える杓子岳の岩峰が迫力。 しばらく下ると大岩の下に避難小屋があるが、避難小屋自体岩につぶされそうで危なげ。
避難小屋からすぐのところで、雪渓を横断する場所があった。どうやらここが小雪渓らしい。 小雪渓を渡り、岩場を過ぎると、枕木のある急勾配。ジグザグになった道はバランスを崩しやすいので慎重に。
いよいよ大雪渓。谷筋には常に雲や霧がかかっている。暑い空気が冷たい雪渓上で冷やされ霧が発生するからだ。

 白馬大雪渓は最初はなかなか傾斜が強く、横方向にも傾斜がある為、注意が必要だが、それ以降は弱冠傾斜も緩くなり、横方向にも余裕が出てくる為楽になる。私はアイゼンを持っていなくて山荘で借りたが、結局つけることは無かった。体力に自身があればアイゼンは不要だろう。
 雪渓の下りはとても快適で、息を切らして雪渓を登ってくる登山者の列を尻目にルンルン気分でどんどん下っていく。途中で振り返ると白い雪渓の向こうに澄んだ青空が広がっていた。素晴らしい天気、景色。
初めての雪渓は初めこそ、ビビッていたが、慣れればアイゼン無しでも楽チン。下りはアイゼンいらんかも。 この日はとても暑く、上りの人はかなりきつそうだった。発生する霧は上りの登山者には太陽を避ける良い味方。
振り返ると、白い雪渓の向こうに聳え立つ杓子岳の岩峰と、どこまでも青い空が広がっていた。
列を成して雪渓を登る登山者グループ。夏の白馬岳の風物詩。 発生する霧が谷を舞う姿はなかなか幻想的。白馬岳特有の景色だ。

  快調に雪渓を下り、I白馬尻小屋についた後は森の中の細い登山道となった。ずんずん下ると、やがて、未舗装の林道に出て、そのまま進んでいくと、猿倉の石碑がある。このすぐ後に猿倉への近道があり、その道を進むとやがてJ猿倉に到着する。
 猿倉ではみやげ物屋があるので、バス待ちの時間などに見るのも良いだろう。猿倉から白馬駅まではバスかタクシーで行く。この日は4人組の登山グループと交渉し、乗り合いのタクシーで白馬駅に行った。白馬駅はリゾート地らしいおしゃれな駅だった。山を振り返ると白馬岳の姿が見えた。さっきまで登った山がずいぶん遠くに見えるのはちょっと不思議な感じだな。
 バイクを栂池に止めてあるので、栂池までバスで行った後、家路についた。今回の登山はとても素晴らしいもので、大満足だ。白馬岳は眺めが素晴らしく、とてもお勧めの山ですよ。
白馬尻で雪渓が終わると砂利道が少しある。 雪渓からすぐに白馬尻小屋があった。ここは休憩ポイントに良い。
白馬尻からしばらくは森の中の登山道。 さらに進むと、車も通れるような林道にでる。
林道をしばらく下ると、このような石碑がある。ここから猿倉はすぐだ。 この案内看板があるところを森の中へと入っていくとショートカットの形となる。
ショートカットの道はこんな感じ。静かな森の中を下る。 猿倉到着。ここから白馬駅まではバスか、タクシーで行く。
白馬駅はなかなかおしゃれな外観だった。さすがリゾートの街だ。 白馬駅からは白馬鑓・杓子岳(かな?)の姿が見えた。


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