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みずがき山 '05年10月



8/3(水)
見慣れた風景の中央道を北へと進む。そりゃ見慣れもする。なんたって3週間連続でこの道を走ってるんだから。

今回登ろうとしている山は蝶ヶ岳、常念岳。どちらも槍穂の眺めが素晴らしいことで知られる。先々週、先週と安曇野の地に降り立ったが、その素晴らしい眺めが望め無さそうな天気だったので、引き返していたのだ。

今日もここまで雨。明日の予報は回復傾向だが、果たしてどうなることやら。道の駅ほりがねの里には日付が変わった1時過ぎ到着。寝坊しちゃいそうだな。。。


8/4(木)
朝、予想通りの寝坊。外に出るとガッツリ雲。一瞬、今週も帰ろうかと思ってしまった。しかし、予報は回復傾向。これからずんずん回復するに違いない。
道の駅から今回の登山口である三股登山口までは車で30分くらいと思っていたが、ブラインドコーナーが多い山道で結構時間がかかり、結局45分くらいかかってしまった。

三股駐車場は道中の細い道からは想像できないほど広く、山と高原地図によると70台も止めれるそうだ。人気のある場所なんだな。
車を止め、ぼちぼち準備。このとき、ちょっと迷っていた。何を迷っていたかというと三脚を持っていくか否か。

伸二郎は今までひたすら手持ち撮影をしていて、三脚を持っていくことはなかった。明るい時間帯の撮影ならばそれで十分だったからだ。しかし、星空を写したい気持ちは前からあって、それには三脚が必要だ。

そして今回、星空を写すべく、ついに三脚を持ってきたのだ。しかし、いざ、ザックに積み込もうとするときになって、その重さにためらってしまった。

三脚は軽量なカーボンタイプ。雲台入れて重量は2.3kg。アルミの三脚なんかに比べればずっと軽い。それでも2リットルのペットボトルにさらに缶ジュースを1本追加したくらいの重量。長い登山では結構効いてくる。

しばしうだうだ悩んだ末に、「休憩多くとってゆっくり行けばいいさ」と持ってくことを決めた。やれやれ、毎度ながら我が優柔不断っぷりにはうんざりするねぇ。
ようやく準備もできて出発。最初は未舗装の林道をまったり歩く。登山の最初が林道だとウォーミングアップができて良い。
10分ちょっとでトイレと登山案内所?がある広場に出る。どうやらここが三股という場所らしい。登山届の提出はここで行う。

この日は係りの人がいて、ちょっとした注意事項などを説明してくれた。最近は注意が必要な初心者が多いのかな?
上の広場から登山道は始まり、すぐに蝶ヶ岳への道と常念への道との分岐に出る。本当はここが三股なんじゃないかなぁ?
分岐を蝶ヶ岳方面に行くとしばらくなだらかな道が続いたあと吊り橋が現れる。この橋を渡ると、少し傾斜が増してくる。
緑がまぶしい森を行くと、少し開けた場所に出る。水の流れがあるなと思ったら、水場があった。

ここが「力水」という水場で蝶ヶ岳方面はこれ以降水場が無い。しっかりと水を補給しておくこと。
力水を過ぎると少し急傾斜になったあと再びなだらかな道となる。
やがて顕著な尾根となると再び傾斜が増してくる。最初の頑張りどころかな。

ちょっと疲れて後ろを振り返ると、雲が切れて荒々しい頂が見えた。常念岳方面だろうか?天気はやっぱり回復傾向だな。よしよし。
しばらく急登をこなしていくと森の中の平坦な場所に出た。ここが「まめうちだいら」でベンチもあって休憩するに良い場所。

「まめうちだいら」なんていうから、豆鉄砲で鳥でも撃ったんかと思って、勝手に鳥が撃ちやすそうな展望の開けた場所を想像してたが、どうやら意味が違うらしい。

まー、豆鉄砲で鳥を落とそうとするやつもいないか。。。
まめうちだいらは展望が無かったが、代わりに幻想的な森の風景を見ることができた。霧がかかる森はどこか神秘的でいい雰囲気。展望が無くてもきれいな景色はあるんだな。
しばし休憩したのち、歩き出す。初めはほぼ平坦な道だったが、次第に傾斜が増してきつくなってくる。
展望の聞かない急な登りが続いた後、少し展望が開け(といってもガスが見えただけだが。。。)、斜面をトラバース気味に進むようになる。

ほどなく、涸れた沢にぶつかる。ここが蝶沢で、水の流れる音がしたので、上流か下流に行けば水はあるかもしれない。

この先は、この登山道一のキツイ場所なので、その前に行動色を食べてエネルギー補充。
蝶沢から先は地図から予想する以上にキツイ。傾斜が強いだけでなく、足元が滑りやすいので特に下りの人は注意が必要だろうな。
きっつい道は結構長く、バテバテになりながら進むとようやく傾斜が弱まってきた。

と同時に高山植物が増えてきた。天気は相変わらずさえないが、高山植物は綺麗で目を楽しませてくれた。やっぱ天気の悪い日は高山植物に限るね。

さらに進んでいくと草原状の場所に出て、ほどなく、蝶ヶ岳ヒュッテから大滝山への道にぶつかった。ここからは高い木々がなく、開放的な道となる。
ハイマツの道を進んでいくと、テン場が現れた。どうやら蝶ヶ岳ヒュッテのテン場に着いたみたいだ。

テントを置いて蝶ヶ岳ヒュッテに行き、テン泊の申し込みをする(500円也)。

テン場は平日だから空いているかと思いきや、夏休みの学生で結構いっぱいだった。

いつものごとく、どこにテントを張るかで悩む。ちょっと小高い場所は景色が良さそうだが、雷雨にあった時、雷が当たる確率がちょいと増えそうで怖い。ちょっと低い場所は雷は心配なさそうだが、展望が良くない。。。。

悩んだ末に展望の良い小高い場所を選んだ(下の写真の右側の黄色いテントの後ろにした)。避雷針はあるみたいだが、ちょっと距離が近いなぁ。。。


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蝶ヶ岳〜常念岳 2011年8月

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