8/5(金) 夜中、大きな話し声で目が覚める。時刻を見るとまだ1:30。こんな時間に誰だうるせーなとテントを開けて辺りを見回す。 すぐ近くに学生と思われる明りのついたテントを発見。テントからはリーダーらしきやつの偉そうななうんちくが大きな声で聞こえてくる。クソッタレ、しょうもねぇうんちく覚えてくる前にマナー覚えてきやがれ。 「うるせー!」と注意すると、少し小さくなったが、まだ自分の声の大きさに気付いていないようだ。しょうもないバカめ。 腹が立ったが、ふと見上げた夜空に怒りも少し収まった。 綺麗な星空じゃないか。。。 のそのそと起きだし、星空撮影準備。三脚が本当に役立つ時がついに来たな。 そそくさと準備して、何枚か撮影。あーでもないこーでもないと背面モニターを確認しながら同じような写真を何枚も何枚も撮る。そうこうしてるうちに1時間ほどたった。 そんじゃ、そろそろ帰るかと思ったとき、ふと何かに気付いた。それは三脚に大量についた夜露だ。ハッと思ってレンズを見ると、大量の夜露。。。途中からの写真はボケボケだった。。。1時間も撮影してたのに。。。 仕方無いので、夜露を拭き取り、撮影。結局、星空撮影の知識の無い伸二郎はうまく撮れることはなかった。もっとISO上げて流れんように撮らんとかんかったなー。星空撮影、なかなか難しいね。 |
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そうこうしているうちに東の空がうっすら明るくなり、テン場にも明かりが灯りだした。皆さんずいぶんお早いことで。 | ||
いったんテントに戻り、朝食を摂り、一服したのち、テント撤収。そうこうするうちにいよいよ東の空が明るくなってきた。 明るい地平線を挟んで群青色の空と雲海。なかなか綺麗だ。 |
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こりゃ今日はもらったなと思って常念を見ると、なぜか雲がかかっている。おかしい。雲がかかるにはあまりに早すぎる。 | ||
夜明けが近づき、槍穂の稜線もはっきりと見えるようになってきた。 よしよし、やっぱり今日は晴れる。モルゲンロートに染まる槍穂も素敵だが、今回は夏色の槍穂を撮りにきた。モルゲンロートの槍穂はパスだぜ。 などとのたまっていたのだが。。。 |
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いよいよ太陽が上がろうかという瞬間になって突如としてガスが湧き、日の出は見れず。 むう、いかんと思って振り返ると、なんと槍穂の稜線が雲に包まれている! そんな馬鹿なー。モルゲンロートの槍穂撮っときゃよかったよ。とほほ。。。 |
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天気が回復してくるとの淡い期待を持ってしばらく待っていたが、さらにガスが濃くなってきたので、仕方なく常念に向けて出発。 天気が良ければ槍穂を眺めながらの最高の稜線歩きなのに。無念。 |
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こうなれば楽しみは高山植物なのだが、蝶からしばらくはあまり高山植物がみられない。むむ、意外。 そんな中、綺麗に最低のがイワギキョウ。いつみても紫の端正な花は素敵だ。 |
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ガスの中、なだらかな稜線を歩いていくと、目の前に三角のピークを発見。なるほど、これが蝶槍か。わかりやすい。 | ||
蝶槍からは急な下り。標高をどんどん下げ、やがて樹林帯に入る。むぅ、せっかくの標高が。 | ||
下がったら上がる。稜線の常識。てなわけで登り返す。うーん、キツイ。この下り&上りはまだ続き、平坦と思っていた蝶〜常念の稜線は意外にキツイことが分かった。 また、途中にはぬかるんだ場所も多かったのも想定外。スパッツは必須だな。 視界もなく、ぬかるみも多く、ちょっと気分が落ち込んでいたとき、しばらく木々が切れたと思ったら高山植物の草原登場。嫌なことばかりじゃない。山あり谷ありなんていうが、地形も気分もこの稜線にぴったりだな。 |
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こんな面白いキノコも発見。スーパーマリオのキノコみたいでしょ。 しばらくスーパーマリオの音楽流れちゃったよ。 |
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その後もしばらく森の中の我慢登山が続いたが、ようやく木々も切れ、開放的な稜線復活。さらに、ずっとガスってた空も青空が見えてきた。 うーん、俄然やる気! |
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ちょっと面白いのは岩に書かれた登山道を示すマーカー。 ハートやニコちゃんマークが使われていて、思わず笑みがこぼれる。素敵な演出ありがとね。 |
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回復してきた天気に、素敵な登山マークに元気をもらい、フルパワーでピークまでたどり着くと、正面に常念の姿が現れた。 常念の頭はまだ雲がかかっているが、東の谷にガスは無い。これは晴れる予感バリバリ。 疲れも吹っ飛ぶ。俄然元気になっちゃったんだもんね。待ってろよ常念。 |
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蝶ヶ岳〜常念岳 2011年8月 |