猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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その3



10/7
3:30起床。外は風がまだ強い。時折パラパラとテントに雪が当たる音が聞こえてやる気が失せる。今日は晴れると思ったのにな。

やる気はあまり出ないが、今日の行程は長い。早出をしないと無事に予定地までたどり着けなくなるので、しぶしぶとご飯を食べ、準備をする。

5:20、ヘッドランプを灯して出発。辺りはガスに包まれていた。
天気は悪く、視界はあまりない。うっすらと明るくなってきたが、景色も見えないので淡々と登って行く。傾斜はそれほどきつくなく、歩きやすい。
なんどか明るくなったが、ガスはなかなか切れない。そうこうするうちについに三岳の頂上を越えてしまった。晴れれば烏帽子や針ノ木、立山方面の眺めが良かっただろうに。残念だ。

三岳を越えると稜線沿いを進む。辺りには昨日降った雪が積もり、風も強く、寒々とした雰囲気。それでもガスが晴れて大展望が広がることを信じてひたすら歩く。
と、ガスが晴れて一瞬周りの景色が見えた。「おおー、ついに来たかー。」と喜んだのもつかの間。すぐにまたガスに覆われて晴れることが無かった。ふー、いつになったら晴れるんかな。。。
ガスの中ひたすら歩いていくと野口五郎小屋到着。既に小屋は閉まっており、静かな雰囲気。行動食を食べ、野口五郎へと登って行く。
野口五郎岳の頂上でもやっぱりガス祭。360度の景色を楽しみたかったな。

ちなみに、歌手の野口五郎はこの山から芸名をつけたんだとか。この山を知らなかったら、逆にこの山が野口五郎が名づけたと思っちゃうね。
野口五郎からはつづら折れに砂の急斜面を下り、下りきった鞍部からは緩い登り返し&トラバース。
再び急に下ると真砂岳分岐。曲がると湯俣温泉に下る竹村新道だが、今回は曲がらずまっすぐ進む。
真砂分岐を過ぎるとそれまでの平坦な道から岩の道へと変わる。特に難しいところ、危険なところはない。
岩場を過ぎると急なガレ場の下り。下りきると東沢乗越到着。正面にはきつそうな登り返し。ここでちょいと休憩することにした。
すると谷を覆っていたガスが晴れ、屏風のような鷲羽岳へと続く稜線が見えた。斜面は紅葉で綺麗だ。青空があれば言うこと無しだが、今日の天気でこれだけ見えたなら良しとしなければ。
東沢乗越からキツイ登りを20分ばかでピークへ。そこからは痩せ尾根のトラバース。残雪期等は神経を使いそうだ。
痩せ尾根を上り詰めると水晶小屋到着。こちらもすでに閉まっており、静かな雰囲気。裏銀座の小屋は閉まるの早すぎだな。秋の連休まではやっていれば良いのに。。。


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裏銀座 2012年10月

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