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みずがき山 '05年10月



翌朝、3時半に目覚め、トイレに行く。空には星がきらめいている。今日も朝から晴れているみたいだ。

朝食を済ませ、テントを撤収すると4時半を過ぎていた。やばいやばい、日の出に間に合わない。

そそくさと準備してツルネへと登っていく。森の中から抜けた頃、太陽がうっすらと雲の中に浮かび上がる。どうやら間に合ったようだ。
西を見ると、雲海の向こうに中央アルプスの稜線が見える。木曽殿乗越はプチキレットだな。
そして南を見れば雲海に浮かぶ日本一の山。いつ見ても美しい。
ツルネでしばし展望を楽しんで出発。まずは昨日苦戦した旭岳への急傾斜。がんばっていきまっしょい。
急傾斜を登っていく。朝の冷え込みで着込んでいた身体は急速に暑くなり、上着を脱ぐ。時折、休みがてら展望を楽しみ、順調に登っていく。

おっ、北アルプスにも日が差してきたようだ。あちらも素晴しい展望を楽しんでるんだろうな。
旭岳まで登りきると、歩いて来た稜線を振り返る。ツルネの向こうには南八ツ御三家が堂々と立ちはだかる。いつ見てもかっこいいね。
一旦下り、ながーい梯子を登り返すと、権現岳とギボシの分岐到着。

特徴ある権現と三ツ頭、富士の組み合わせはなかなか良い絵だ。
権現に立ち寄った後、やたらとビール好き?な権現小屋でトイレを借りる。新しく作り変えただけあって、山のトイレと思えぬくらい綺麗だった。

そうそう、山でトイレを借りるときはきちんと使用料を払いましょう。山でトイレが使えるのはとてもありがたいこと。たった100円、200円の使用料をケチって払わぬ人は山に来る資格無しです。
権現小屋を後に、ギボシへと向かう。昨日とは異なり、視界良好。編笠山も南アルプスもクッキリ。良い眺め。
3体の権現さんに素晴しい天気のお礼を言って、ギボシを後にした。皆さん、ギボシ、良いところですよ。
青年小屋に下った後、しばし休憩した後、編笠山へと登り返す。昨日はガスで阻まれて見えなかったが、今日はなかなかの眺め。赤岳のみ雲がかかっていたが、その他は素晴しい展望が広がっていた。
編笠山で展望を楽しみながらまったり休憩。ここからの眺めは大迫力の稜線とかでは無いが、どこかのんびりしていてそれがまた良い。

しばらく展望を楽しんだ後、後ろ髪を引かれつつも下山。
編笠山からの下りは急勾配なので、膝を気遣い、ゆっくり慎重に下った。

登山口まで下りてくると、駐車場は満車で、駐車場に入れない車の路駐は500m近く続いていた。すごい人気だ。

着替えを済ませ、道の駅、小淵沢にある延命の湯で汗を流し、帰路に着く。
帰りの高速は順調に流れ、16時、無事に帰宅。

今回は赤岳にこそ登れなかったものの、素晴しい展望が楽しめ、良い登山だった。

次回はもう少し出発を早め、キレット小屋から赤岳への道を踏破し、赤岳頂上山荘で勝利の美酒を楽しもう。次回はいつ行こっかなー。


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